【世界音楽市場】2020年代 ドイツ音楽市場の成長

ドイツ音楽市場は2000年代に入っていからとても好調と言えるでしょう。ドイツは2020年代に世界の音楽市場で第4位となっており、第3位のイギリスと第2の日本を抜く勢いで成長を続けています。これからかも成長が見込める産業であり、場合によっては世界2位の産業にまで成長する可能性を秘めています。

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デジタル音楽の成長

ドイツの音楽業界団体BVMIによると音楽業界の売上は、新型コロナウィルスに直面しても、音楽産業の成長を維持できていると発表しています。ドイツの音楽市場は2020年の成長は、デジタル音楽領域の伸びによって牽引されました。2020年でドイツ市場は売上が17億9000万ユーロに達しデジタル音楽ビジネスはコロナ禍でさらに成長し前年比20.3%増加。これは全世界で進んでいるサブスクリプションサービスがかなり伸びていることを示唆しています。この傾向はアメリカやイギリス、さらにはフランスでも同様の傾向が見えており、勢いが止まりません。またドイツの音楽市場ではYouTubeなど動画ストリーミングは最も人気あるチャンネルの一つで、今後も伸びていくことが予想されています。

フィジカル音楽の衰退

一方、フィジカル音楽はCD売上の低迷が続いており、売上額は毎年前年比を下回る展開が続いています。これはリスナーがCDやDVDのような物理媒体から離れて行っており、物理媒体だと家の中に置くスペースなどを用意しなければならないという手間も発生します。これに比べるとダウンロードやストリーミングサービスというのは電子媒体のため、わざわざスペースを取る必要もなく、聴きたいときに聴けるためとても便利なのです。ドイツの音楽業界では売上全体の71.5%をデジタル音楽が占めました。ドイツは日本と並び、世界で数少ないCD大国の一つで知られてきましたがデジタルシフトが業界全体で加速した影響もあり、CD売上は大幅な減少が続いています。

Germany 2021 Market Share by format

協会やメディアなどの新しい発表によると、近年占めるのはオンラインのストリーミングがトップで強いです。ジャーナリストの投稿、プレスリリース、海外のニュース配信における売上高やレポートによると新たなデータの記録ではいかのようになります。レコード会社はグローバルでの戦略が求められており、それぞれの戦略が必要になっています。

ドイツのヒットジャンル

そんな好調のドイツ音楽業界ではどのような音楽が聴かれているのでしょうか。2020年ではシングルでは最も人気のジャンルはヒップホップで、次がポップスでした。ヒップホップの流行はドイツだけの話ではありません。イギリスやアメリカなどでもヒップホップやラップが全盛期を迎えており、ポップスを抑えて人気ジャンルとなっているのです。これは日本を除いて、世界的な傾向と言えるでしょう。

低迷するアナログジャンル

フィジカル市場が低迷する中で、ジャズやクラシック音楽など、CDやアナログレコードが主力製品だったジャンルの売上が減少しています。音楽ストリーミングが主軸となることにつれて、ヒップホップなどが台頭し、旧来のジャンルが落ち込んでいるのです。ドイツと言えばクラシックを思い浮かぶ人はとても多いでしょう。しかしクラシック音楽は利益率の高いフィジカル製品が売り上げのメインでした。CDアルバムの需要が減少することでクラシックアーティストの収入も減っています。レーベル契約するアーティストの取り分も大きく減少し、コンサートの収入をレーベルに渡す条件で契約するアーティストもいるほどです。

Single Ranking 2021

GfK EntertainmentとBVMIが運営するドイツの公式音楽チャートです。2021年の年間シングルランキングは下記。

Album Ranking 2021