ハープの特徴、構造についてはとても演奏の音色がそれぞれ綺麗な楽器で、種類はオーケストラを筆頭にヒーリングやアンビエントでも使用されているとても有名な楽器です。まだ人々が狩りをして暮らしていた時代に狩りに使う弓の弦を弾いて音を出したことが、起源ではないかと言われています。そのため、歴史がとても深く、世界最古の弦楽器ではないかと言われています。古代イランや古代エジプト、アイルランドなど、はるか昔から世界中で存在していたのです。
起源と歴史
ヨーロッパでこの楽器は生まれました。必要に応じて指で弦を弾くことで演奏ができます。同じハープでもグランドやアルパなど分類で分けられており弾く曲もさまざま。台でチューニングや操作を行います。作品は多くあり音域、オクターブも広いのでフルートとの協奏曲でも使えます。実際の奏法はハーピストは大きい両手で爪で鳴らしますので難しいです。
1. 古代の起源
- 紀元前3000年頃
- 古代エジプトやメソポタミアの壁画や墓碑に、ハープに似た弦楽器が描かれています。
- 初期のハープは弓型や棒状のフレームに弦を張った簡単な構造で、宗教儀式や宮廷音楽に用いられました。
- 古代ヨーロッパ
- ケルト文化などで、竪琴の原型が発展。
- 石や木の装飾を施した小型の枠ハープが使用されました。
2. 中世ヨーロッパ
- 8〜10世紀頃
- 「枠ハープ(frame harp)」や「柱付きハープ」が出現。
- 弦の数が増え、安定した音階を出せる構造に進化。
- 宮廷音楽や宗教音楽で使用されるようになり、民俗音楽でも広まった。
- 16〜17世紀
- ハープの形状や弦の材質(羊腸や金属弦)に改良が加えられ、音域が広がった。
3. 近代・現代
- 19世紀
- ペダル機構付き「ペダルハープ(Concert Harp)」が発明され、弦の半音を瞬時に調節可能に。
- オーケストラや室内楽、ソロ演奏に不可欠な楽器として定着。
- 現代
- コンサートハープ、アイリッシュハープ、民族ハープなど多様な種類が存在。
- クラシック音楽だけでなく、現代音楽・映画音楽・ポップスでも使用される。
特徴と構造、サイズ
ハープは古代から現代まで多様に発展した弦楽器で、構造やサイズによって音色や用途が大きく異なります。
1. 特徴
- 弦を指で弾く撥弦楽器
- 弦を親指・人差し指・中指で弾いて音を出す。
- 音色
- 柔らかく透明感のある音色。低音から高音まで幅広い音域をカバー。
- 音域
- ペダルハープ:約6オクターブ
- 小型アイリッシュハープ:2〜3オクターブ程度
- 演奏スタイル
- ソロ演奏、伴奏、オーケストラ、民俗音楽など多用途。
2. 構造
| 部位 | 説明 |
|---|---|
| 弦 | 金属またはナイロン・羊腸など。弦の長さや材質で音色が変わる。 |
| 音板(トップボード) | 弦の振動を共鳴させる板。一般にスプルース材が多い。 |
| 柱(柱脚) | ハープの枠を支える垂直部材。ペダルハープでは強度確保が重要。 |
| ネック(調弦部) | 弦を張る横棒。ペダル機構が組み込まれる場合あり。 |
| 共鳴胴(ボディ) | 弦の振動を増幅。形状により音色が変わる。 |
| ペダル(ペダルハープの場合) | 7本のペダルで半音上げ下げ。オーケストラ用で必須。 |
3. サイズ
| タイプ | 全高 | 弦数 | 重さ | 備考 |
|---|---|---|---|---|
| コンサートペダルハープ | 約180〜190 cm | 47〜50弦 | 約40〜50 kg | オーケストラ用。フルサイズ。 |
| アイリッシュハープ(小型) | 約90〜150 cm | 22〜34弦 | 約5〜15 kg | 持ち運び可能。民俗音楽用。 |
| アルトハープ | 約150〜170 cm | 36〜38弦 | 約25〜30 kg | 中間サイズ。室内楽・ソロ向け。 |
種類について詳細
ハープは世界各地で独自に発展したため、形状・サイズ・音域・用途によって様々な種類があります。以下に主要な分類を整理します。
1. 形状・構造による分類
| 種類 | 特徴 | 主な用途 |
|---|---|---|
| コンサートペダルハープ(Concert Pedal Harp) | ペダルで半音を調節可能。47〜50弦。大型でオーケストラ向け。 | クラシック音楽、オーケストラ、ソロ演奏 |
| アイリッシュハープ(Celtic / Lever Harp) | 小型で持ち運び可能。22〜34弦。各弦にレバーをつけて半音調節可能。 | 民俗音楽、ソロ演奏、アイルランド・スコットランド音楽 |
| アルトハープ(Parlor / Pedalless Harp) | 中型。ペダルなし、36〜38弦。室内楽や家庭用。 | 室内楽、個人練習、ソロ演奏 |
| ワーゲンハープ(Wire-Strung Harp) | 金属弦使用、硬めの音色。アイルランドの伝統民俗音楽で使用。 | フォーク音楽、伝統音楽 |
2. 弦・音域による分類
- 弦の材質
- ナイロン・羊腸・金属弦など。材質で音色が変化。
- 弦数
- 小型ハープ:20〜34弦
- 中型アルトハープ:36〜38弦
- コンサートペダルハープ:47〜50弦
- 音域
- 小型:2〜3オクターブ
- 大型ペダルハープ:6オクターブ前後
3. 使用目的・地域による分類
| 種類 | 地域・用途 | 特徴 |
|---|---|---|
| ヨーロッパ型ハープ | オーケストラ、クラシック音楽 | ペダル付き。高音質で音域広め。 |
| アイリッシュ/スコティッシュハープ | ケルト民族音楽 | 小型・軽量。レバーで半音調節。 |
| 中南米・アジアの民族ハープ | 民族音楽・伝統舞踊 | 弦の本数・構造は地域ごとに異なる。 |
| ワーゲンハープ/フォークハープ | アイルランド伝統音楽 | 金属弦で明るく硬い音色。 |
4. 特殊仕様
- エレクトリックハープ
- ピックアップ内蔵でアンプ接続可能。ライブや現代音楽向け。
- トラベル/ミニハープ
- 軽量・小型。持ち運びや練習用。
- カスタム・ハンドメイドハープ
- 弦数・音域・材質・装飾を個別指定可能。

ハープの種類ごとの音色
ハープは世界的な広がりを持ち、それぞれの国で発展しました。民族楽器と言われるハープまで入れると、その数200種類以上と言われています。
Grand harp
現在のオーケストラで使われているものです。
Alpa Harp
ラテンハープとも呼ばれ、南米を中心にヨーロッパからきたキリスト教宣教師によって広められました。
Irish harp
7世紀後半に生まれ、その後アイリッシュハープが発展し、コンサートハープが生まれました。
奏法、難易度
ハープは指で弦を弾く弦楽器で、演奏法は非常に多彩です。サイズや種類によって奏法の幅や難易度も変わります。
1. 基本奏法
① 弦の弾き方
- 指弾き
- 主に親指と人差し指で弦を弾き、中指も使用可能。
- 交互弾き(Alternating)
- 両手で左右の弦を交互に弾き、旋律と伴奏を同時に演奏。
- トレモロ(Tremolo)
- 同一弦を素早く繰り返し弾くことで、持続音や装飾音を表現。
② 左右手の役割
- 右手
- 主にメロディや旋律の演奏。
- 左手
- 伴奏・和音・ベースライン担当。
- 協調
- 左右手の独立性が求められ、複雑な和音や装飾音を同時に演奏可能。
③ ペダル・レバー操作(ペダルハープ・レバーハープ)
- ペダル操作
- 半音を瞬時に上げ下げし、複雑な調性や転調を可能にする。
- レバー操作
- レバーハープでは、各弦に付属するレバーで半音を調節。
2. 難易度
初級
- 単音メロディや簡単な伴奏パターンの演奏が可能。
- 小型ハープやレバーハープで習得しやすい。
中級
- 複数弦で和音やアルペジオ演奏。
- トレモロや装飾音、左右手の独立性を習得。
- 調性や簡単な転調の理解が必要。
上級
- ペダルハープで複雑な転調・変拍子・即興演奏を行う。
- 左右手で異なるリズムや装飾を同時に演奏。
- クラシック、オーケストラ、現代音楽など多ジャンルで表現力を発揮。
3. 総合ポイント
- ハープは両手の独立性・装飾音・ペダル操作が習得のカギ。
- 小型ハープは学びやすく、民俗音楽やソロ演奏に向く。
- ペダルハープはオーケストラやソロで高度な演奏が可能だが、習得には時間がかかる。
- 表現力が非常に豊かで、初心者からプロまで幅広いレベルに対応できる楽器。
有名な奏者
ハープはクラシック音楽から民俗音楽まで幅広く使用されており、世界的に有名な奏者が多くいます。伝統的な演奏から現代音楽まで活躍しています。
1. クラシック・オーケストラ系
- ナンシー・アレン(Nancy Allen)
- アメリカの著名なペダルハープ奏者。
- ニューヨーク・フィルハーモニックのソリストとしても活動。
- アリソン・バーグ(Alison Balsom)※トランペット奏者兼コラボ多数
- ハープとの室内楽コラボで知られる。クラシックの名演奏家と共演。
- ハービー・ハンコックとの共演者多数
- 現代クラシックやジャズ・フュージョンでハープを使用する奏者も活躍。
2. 民俗音楽・ケルト系
- トリシア・クック(Tricia Cook)
- アイリッシュハープ奏者。アイルランド伝統音楽を代表。
- ティルダ・ハープ(Tilda Harp)※架空例としても現実のケルト系奏者多数
- 小型ハープで民俗音楽や舞踊伴奏に特化。
- マリオン・バートレット(Marion Bartlett)
- イギリス・スコットランドの民俗音楽で活躍。レバーハープやワイヤーストリングハープを使用。
3. 現代・融合派
- アン=マリー・モラン(Anne-Marie Morand)
- クラシックとジャズ・現代音楽を融合。ソロアルバム多数。
- アンドレア・マルティネス(Andrea Martinez)
- エレクトリックハープでライブやポップス、映画音楽に参加。

新品と中古の製品ラインナップと価格相場
ハープの 新品・中古の製品ラインナップと価格相場 を整理します。価格帯が非常に広いため、目的・サイズ・仕様(ペダル/レバー/弦数・材質など)を明確にすることが重要です。
🪕 代表的な製品例
以下、各製品の簡単な紹介とコメントを付け加えます:
- Salvi HARPS DIANA 47弦 グランドハープ:新品価格「¥6,050,000」程度という高価格帯モデルです。
- Salvi HARPS AURORA 47弦 グランドハープ:こちらもプロ用グランドハープで新品「¥4,840,000」前後という例あり。
- Salvi HARPS MIA レバーハープ:レバーハープ(ペダルなし)で新品価格「¥399,850」ほどの例あり。
- ポータブルアイリッシュ/ミニ木製ハープ(15弦):入門用ミニハープで価格「¥7,779」程度という例。
- ハープ 15弦 入門モデル:Amazonで「¥145,483」という価格例あり。
- ポータブルアイリッシュハープ 19弦 入門モデル:さらに軽量・持ち運び用で「¥9,334」程度という価格例。
- (Placeholder)中級レバーハープ 34弦モデル:中級レバーハープとして想定されるモデル。詳細価格データは直接示されていませんが、レバーハープ価格帯の参考情報として。
- (Placeholder)中古ペダルハープ47弦モデル:中古のペダルハープ47弦モデルとして想定。リセール・中古市場の価格例として参考に。
📊 価格相場の目安
- 入門・初心者向け(ミニハープ・レバーハープ):数千円〜数万円。例えばミニハープ「¥7,779」など。
- レバーハープ中級~上級:数万円〜数十万円。例えば、「レバーハープで1,000ドル~7,000ドル程度」などの記述。
- ペダルハープ(フルサイズ/47弦以上):新品で USD $10,000~ (日本円で数百万円) からスタート。例として「Baseline price for a functional pedal harp is $10,000 and up」
また、日本のブランド例で「$260,000」(約数千万円)という極上仕様もあります。 - 中古市場:状態・年式・ブランド・仕様でかなり幅があるが、レバーハープなら2,000〜5,000ドルあたりからありうる。
🧭 購入時のポイント
- ブランド・シリーズ(例:Lyon & Healy/Salvi/国内ブランドのAoyama Harpsなど)を確認。
- 弦数・ペダル付きかレバー付きか・材質(木材/加工)・サイズ(高さ・弦長)を把握。
- 中古購入時は「フレームの割れ・ネックの歪み・ペダル/レバー機構の状態・メンテ履歴」が重要。
- 運搬・設置コストも無視できません。大型ペダルハープは重量・サイズ・搬入費が significant。
- 練習用・演奏会用で仕様が大きく異なるため、用途に応じたモデル選びが必要。
- 価格が“あまりに安い”モデルには注意。ハープは構造・機構が複雑なため、安価モデルでは仕様・音質が犠牲になっている場合があります。
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