エレキギター : フェンダーギター（fender guitar）のモデル、特徴、値段、歴史について

フェンダーギター（fender）はレオ・フェンダーという人が1940年代に創業したギター、アンプメーカーで、世界で初めて量産型のエレキギターを開発した会社でもあります。エレキギターやエレキベースなどを製造している会社としてはアメリカのギブソン社と並んで世界でもトップギターメーカーのひとつとされており、非常に知名度の高い会社です。このフェンダー社のギターはとても評判がよく、多くのギタリストに愛用されています。

起源と歴史

アメリカのスコッツデールでこの楽器は生まれました。USAのgibsonなどと並ぶ世界トップのブランドです。他にはない高く機能が備わっており、エフェクターなどで効果は倍増。発売されているものはスケールも高く、新しい技術が設計されています。これから買いたいと思っている方は個性の強いギターで幅広く音楽シーンを盛り上げられます。コストパフォーマンスも抜群です。american shopでは定番の商品。

1. 起源

創設者：レオ・フェンダー（Leo Fender）
設立年：1946年
設立地：アメリカ・カリフォルニア州フラートン
目的：従来のアコースティック・ギターやハンドメイドの電気ギターでは得られなかった、耐久性と量産性を兼ね備えたソリッドボディ・エレクトリックギターの開発

2. 歴史のハイライト

年代	出来事
1946年	Leo Fender が Fender Electric Instrument Company を設立
1950年頃	初の量産型ソリッドボディ・エレクトリックギター Broadcaster（後のTelecaster）を発表
1951年	世界初の量産エレクトリックベース Precision Bass 発表（エレキベースの元祖）
1954年	Stratocaster 発表。独特のボディ形状、3シングルコイルピックアップ、トレモロアームを搭載
1960年代	ロック、ブルース、カントリーのジャンルでフェンダーギターが広く普及。ジミ・ヘンドリックス、エリック・クラプトンなどが使用
1982年	Fender Japan 設立。日本製フェンダーの販売開始
現代	American Professional、Vintera、Made in Japan など幅広いラインナップを展開。プロ・アマ問わず世界中で使用される定番ブランドに成長

3. 歴史的特徴

量産化と耐久性の両立
- ボルトオン・ネック構造により製造が容易で修理もしやすい
ジャンルを問わない汎用性
- 明るくクリアなシングルコイル音色がロック、カントリー、ブルース、ジャズに適応
革新性
- ボディ形状、トレモロシステム、ピックアップ配置など、エレキギターの基本形を確立

💡 ポイント

フェンダーは「エレキギターの量産化とスタンダード化」を成し遂げたブランド
Telecaster、Stratocaster、Precision Bass などが世界中のギタリストに広く愛用される
日本製・メキシコ製・アメリカ製など、多様な製造拠点で価格帯や仕様を展開

開発会社

Fender Musical Instruments Corporation

17600 North Perimeter Drive Suite 100 Scottsdale, AZ 85255 United States

創業者

Clarence Leonidas Fender 1909年8月10日-1991年3月21日

フェンダーはカリフォルニア州フラートンに生まれ電気工学に興味がありました。高校時代には、趣味としてラジオの製作、修理をしていました。1928年に高校を卒業し、フラートン短期大学進学。そこでは会計学を専攻し、卒業後カリフォルニア州ハイウェー局で会計の仕事をしました。数年の勤務後、1938年にラジオの修理会社を始めましたが、フェンダーは、クレイトン「ドクター」カウフマンと共に、ラジオの修理業からエレクトリック・スチール・ギターとアンプの製造へ手を出しました。1950年、フェンダー社によって製造された、最初のエレクトリックギターを発表。1951年には、プレシジョンベースを発表しました。実はフェンダー自身はギター演奏を学んだことがないことで有名です。1991年3月21日、パーキンソン病の併発症で死去。1992年、ロックの殿堂入りしています。

特徴と構造、サイズ

1. 特徴

ジャンルを問わない汎用性
- ロック、ブルース、カントリー、ジャズ、ポップスなど幅広い音楽に対応
明るくクリアな音色
- シングルコイルは鋭く抜けの良いサウンド、ハムバッカーは厚みのあるサウンド
カスタマイズ性が高い
- ボルトオンネック、交換可能なピックアップ、トレモロアーム搭載など、パーツ交換や改造が容易
軽量で扱いやすい
- ソリッドボディで持ち運びや演奏時の疲労を軽減

2. 構造

ボディ

材質：アルダー、アッシュ、ポプラなど
形状：Stratocaster型（コンター付き）、Telecaster型（シンプルな角型）
特徴：ソリッドボディで共鳴音が控えめ、エレキギター向け設計

ネック

接合：ボルトオン（ネジ止め）方式が一般的
材質：メイプル（ネック）、ローズウッドやメイプル（指板）
形状：Cシェイプ、Vシェイプなどモデルによる

ピックアップ

シングルコイル（クリアで抜けの良い音色）
ハムバッカー（厚みのあるサウンド、ノイズ低減）
配置：Stratocasterは3基、Telecasterは2基

コントロール

ボリューム、トーン、ピックアップセレクター（3Way/5Way）
一部モデルにトレモロアーム（ビブラート）付き

3. サイズ

部位	標準的な寸法・仕様
スケール長	25.5インチ（約647.7mm）
ボディ厚	44〜50mm程度（モデルによる）
ネック幅（ナット幅）	約42mm前後（モデルによる）
重量	3.3〜4.1kg前後（モデル・材質による）

⚠️ 入門者向けにはショートスケールモデル（24インチ前後）もあり、手の小さい人やジュニア向け

全シリーズの紹介

フェンダー（Fender）ギターの「全シリーズ紹介（主なシリーズを網羅）」を整理します。価格例も付けて、どのシリーズがどのあたりの価格・仕様なのかイメージしやすくしています。

主なシリーズ一覧と特徴

以下、シリーズごとにざっとまとめます。仕様・価格帯・対象ユーザーの目安をお伝えします。

シリーズ名	特徴・位置づけ	対象ユーザー・用途
Player / Player II シリーズ	メキシコ製 (“Made in Mexico”) 工場製造のエントリ〜中級向けライン。コストを抑えつつフェンダー仕様を実現。	入門〜中級者で、「まずしっかりフェンダーが欲しい」人向け
Vintera / Vintera II シリーズ	「50s／60s／70s」などのヴィンテージ仕様を再現。仕様がクラシックで、価格もミドルレンジ。	ヴィンテージスタイルを好む中級者〜上級者
American Performer シリーズ	米国製 (“Made in USA”) で比較的手を出しやすい、米国ラインのエントリ〜ミドルレンジ。	米国製を求めるが、最上位クラスではない人向け
American Professional / Professional II シリーズ	米国製で仕様がさらに上。演奏の質・仕様・パーツが強化されている。	中級〜プロ用途向け。長く使いたい本格ギターとしても選ばれる
American Ultra / Ultra II・Ultra Luxe シリーズ	フェンダーのなかでも仕様・価格ともに最上位の部類。ハイスペック、最上級材・製造・仕上げ。	プロフェッショナル、コレクター向け。こだわり派のユーザー
Artist / Signature シリーズ	特定アーティストの仕様を反映した“シグネチャー”モデル。仕様・価格ともに変動幅が大きい。	アーティスト仕様を求める人、ファンモデルが欲しい人向け
FSR / Limited Edition / Custom Shop	限定仕様、特別仕上げ、カスタムショップ製。希少価値・コレクション価値あり。	コレクター・上級ユーザー・ギター愛好家向け

製品例と価格帯

上記“products”で挙げた各モデルとシリーズの例を参考に、価格帯や仕様感を掴んでください。例えば：

Fender Player II Stratocaster：エントリ〜中級向け、比較的手の出しやすい価格（例：¥99,800）
Fender Made in Japan Traditional 60s Stratocaster：日本製仕様でミドル〜上位レンジ（例：¥110,800）
上位シリーズになると米国製・仕様強化で価格がさらに上がっていきます。

選び方のポイント

価格と仕様のバランスを考える：シリーズが上がるごとにパーツ・仕上げ・製造国の質が上がりますが価格も大幅に上がるので、「何を重視するか（素材／製造国／ブランド名）」を考える。
用途・予算・将来性を考慮：初心者ならPlayerクラスでも十分。将来演奏を続けるかどうか、またプロ志向かどうかでシリーズを検討。
製造国・構成を確認：「Made in USA」「Made in Japan」「Made in Mexico」などで仕様・価格に差があります。
仕様（ピックアップ・ネック・材木・仕上げ）をチェック：シリーズごとの仕様差が音・弾き心地に影響します。
中古・ヴィンテージも視野に：シリーズごとの価値差・リセール性・仕様差も考えて。

フェンダーギターの人気モデル

現在ラインナップされているモデルの中で、恐らくユーザー目線で一番人気があるものはテレキャスターでしょう。非常にシンプルな構造のモデルであることから改造やカスタマイズがとても容易なのです。ルックスが良く、チューニングも好きにできるイメージです。音色も良く、コントロールできてジャンルとわず活躍するタイプです。人気ですが最初はセットや年代など見分けがつかないこともあります。

テレキャスターに次ぐモデルとして誕生したのがストラトキャスターです。テレキャスターとはハードウェア部が大きく異なり、基本的にはテレキャスター同様のシングルコイルですが、ミドル位置のものが追加された3ピックアップを搭載しています。オリジナルのラインにplayerの指板、エッジ、ナット、フレット、スイッチ、シェイプ、ブリッジやブリッジの形状に少し良い特徴が見られます。最後は以下の無料の動画などいくつか見てみましょう。

奏法、難易度

1. 基本奏法

フェンダーはエレキギターなので、基本的な奏法はエレキギター共通ですが、シリーズやピックアップによって音色表現の幅が広がります。

1) ピッキング

ピック弾き（フラットピッキング）：主流の方法。パワフルで明瞭な音色。
指弾き（フィンガースタイル）：柔らかい音色を出したい場合に有効。
ハイブリッドピッキング：ピックと指を組み合わせる技法。

2) ストロークとコード演奏

ストラム：リズム感を出すために必須。
コードボイシング：オープンコードからバレーコードまで幅広く対応。

3) メロディ・リード演奏

シングルノート演奏：リードギターやソロに使用
ベント（弦の音程を上げる）：シングルコイルやハムバッカーで表現力豊かに
ハンマリング・オン／プリング・オフ：スムーズなフレーズを演奏
トレモロアーム（ビブラートアーム）使用：音程変化や表現力アップ

4) アドバンス奏法

タッピング：両手でメロディを奏でる高度テクニック
スライド／スウィープ：ブルースやロックでよく使われる
ミュート奏法（パームミュート）：リズムギターやロック系で必須

2. 難易度

レベル	特徴	主な課題
初心者	基本コードと単音フレーズ、簡単なストローク	指の押さえ方、コードチェンジ、弦の押さえ力
中級	ソロフレーズ、ベンドやハンマリング・プリングオフ	音程・タイミングの正確さ、ビブラート表現
上級	高度なテクニック（タッピング・スウィープ・トレモロ使用）	両手の独立性、演奏表現の幅、速弾きの精度

難易度のポイント

フェンダーは軽量でネックが比較的弾きやすいため、初心者でも始めやすい
シングルコイルピックアップは明瞭な音色でコードもソロも弾きやすい
上級テクニックはどのシリーズでも可能だが、American UltraやProfessional IIシリーズなど上位モデルのほうが演奏の自由度や音質が高い
入門モデルでも奏法の基本は習得可能

有名な奏者

フェンダーは世界中のギタリストに愛用されており、ジャンルを問わず幅広い演奏家がいます。代表的な奏者を紹介します。

1. ロック／ブルース系

名前	国籍	主な使用モデル・特徴
ジミ・ヘンドリックス (Jimi Hendrix)	アメリカ	Fender Stratocasterを愛用。逆さまに持って演奏するスタイルが有名。独特のワウペダルやフィードバック技法で伝説的なサウンドを作った。
エリック・クラプトン (Eric Clapton)	イギリス	“Blackie” Stratocasterを使用。クリアで滑らかなトーンが特徴。
デヴィッド・ギルモア (David Gilmour)	イギリス	Pink Floyd。ストラトキャスターで透明感のあるサウンド。エフェクトとの組み合わせも有名。
スティーヴィー・レイ・ヴォーン (Stevie Ray Vaughan)	アメリカ	“Number One” Stratocasterを使用。力強くブルージーなプレイで知られる。

2. カントリー／ポップ系

名前	国籍	主な使用モデル・特徴
ブラッド・ペイズリー (Brad Paisley)	アメリカ	Telecasterを使用。カントリーギターの高速フレーズとクリアなトーンが特徴。
キース・リチャーズ (Keith Richards)	イギリス	Rolling Stones。Telecasterで特徴的なリフを演奏。

3. ジャズ／フュージョン系

名前	国籍	主な使用モデル・特徴
ロバート・グラスパー (Robert Glasper)	アメリカ	ストラトキャスター系をフュージョン・ジャズで使用。モダンな表現力が特徴。
ジェフ・ベック (Jeff Beck)	イギリス	Stratocaster中心。タッチと音色表現が極めて多彩。

新品と中古の製品ラインナップと価格相場

以下、Fender（フェンダー）ギターの 新品・中古の製品ラインナップと価格相場について整理します。モデル例を交えて、購入検討時の参考になればと思います。

✅ 製品ラインナップと価格例

上記製品カタログから、いくつか代表的なモデルを挙げて価格感を掴みます：

Fender Made in Japan Traditional 2025 Collection 60s Telecaster：新品価格例約 ￥154,000
Fender Made in Japan Traditional 60s Telecaster：新品価格例約 ￥123,200
Fender Made in Japan Traditional 70s Telecaster Ash Maple Fingerboard：新品価格例約 ￥121,000
Fender Made in Japan Traditional 50s Telecaster：新品価格例約 ￥129,800
Fender Traditional 50s Telecaster (Vintage Natural) MADE in Japan：新品または高品質中古価格例約 ￥115,500
Fender Made in Japan Traditional 2025 Collection 60s Telecaster (Alt)：新品価格例約 ￥122,925

これらから言えるのは、「日本製（Made in Japan／MIJ）テレキャスター」系のラインで、仕様やモデル年式にもよりますが新品価格がおおよそ￥110,000〜￥160,000前後という範囲にあることです。

新品・中古の価格相場概観

新品価格の目安

国内定価・正規流通モデル：例えばサウンドハウスで「Fender／Player II Stratocaster HSS」などが ￥168,300 程度。
日本仕様のMIJモデルだと、上記の例の通り ￥120,000〜￥160,000 程度が一般的。
さらに “Made in USA” やカスタムショップ、限定仕様となると数十万円〜数百万円に跳ねることも。

中古価格の目安

中古市場では、MIJ／日本製定番モデルが「中古品・良い状態」で例えば［中古Fender Japan ST‑STD］が ￥90,200 程度。楽天市場
また、ヴィンテージ・USA製・カスタムショップ品では ￥300,000〜￥1,100,000 といった高額帯も存在。例えば1972年製ストラトが ￥1,071,000
中古価格は状態・年式・モデル・製造国・仕様（ピックアップ・ネック材・限定色）などで大きく変動します。

注意点・選び方のポイント

仕様をよく確認すること：同じ「Telecaster／Stratocaster」でも仕様差（材質、ピックアップ、製造国、限定仕様）で価格・音質が変わります。
製造国とシリーズ名：日本製（MIJ）、メキシコ製（MIM）、米国製（USA）では価格・リセール性に差があります。
中古購入時のチェック項目：ネックの反り、フレットの減り、パーツ交換歴、付属品（ケース・保証書）など。価格が安くても整備が必要な場合コストがかかることあり。
将来的な価値・用途を考える：趣味として始めるなら入門～中級モデルでも十分ですが、長く使いたい・プロ仕様を目指すなら仕様を少し上げる検討も。
予算とのバランス：新品で「定価近く出せる仕様があるか」を確認し、中古でお得に手に入れる選択肢もあり。

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