ドムラ :特徴、価格、歴史について バラライカとの違い

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ドムラと言う楽器は知っていますか?ロシアといえばバラライカを連想する方が多いでしょうが、ドムラは違う楽器に当たります。ドムラはもともとロシアにあった楽器ではなく、モンゴルによって持ち込まれてきた楽器とも言われています。ドムラはバラライカに似ていますが、実は形状や音色が違うのです。

発祥地

ドムラはモンゴルからロシアに持ち込まれてきたと言われていますが、一般的にはロシアの楽器とされています。

価格について

価格は数万円から数十万円のものもあります。

ドムラの歴史

ドムラはロシアの民族楽器として知られてはいるものの、元からロシアにあった楽器ではありませんでした。歴史は12世紀にはじまりました。モンゴルがユーラシア大陸を征服した際に、ロシアに持ち込まれた弦楽器がドムラだったのです。しかし、ドムラの現在の形状はその中世の時代の物とは異なります。というのも19世紀ごろになりドムラは改良されたのです。ドムラはもともと、放浪している旅人に好かれていた楽器ですが、ロマノフ朝によってこの楽器は排斥されてしまいました。しかし19世紀になると、ワシーリー・ワシーリエヴィッチ・アンドレーエフにより現在のドムラの形に改良され、これ以降、バラライカとともに民族楽器オーケストラの主要楽器となりました。

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ドムラの特徴

ドムラは3本弦のドムラと、4本弦のドムラがあり、多様化してきています。4弦ドムラの場合はE-A-D-Gで調弦されます。ロシア民族オーケストラでは、主に3弦ドムラを使用することが多いです。バラライカとのアンサンブルではメロディーを担当することが多い楽器で、バラライカと間違える人が多いです。ドムラは弦楽器で、小さな爪状のピックを使い、トレモロを多用して演奏する傾向があります。ドムラの音色はリュートによく似ています。そのため、ヨーロッパ人のなかにはドムラとリュートが区別できない人もいるのです。ドムラはリュートに比べると、張りのある、澄んだ音を出すことができます。

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ドムラとバラライカの違い

ドムラとバラライカはそもそも形状が違います。バラライカは以下のようなもので、三角形になっています。これに対してドムラは丸い形状をしており、そもそも外見が違うのです。ドムラは音域もさまざまで、ソプラノからバスまで色々なタイプがあります。またドムラは小さな爪状のピックを使い、トレモロを多用して演奏する傾向があります。これに対してバラライカは音域によりプリマ、セクンダ、アルト、バス、コントラバスで対応していて、主に指で弦を弾くことが多いです。バラライカとドムラはオーケストラで併用されることが多く、バラライカアンサンブルの主メロディーを担当することが多いです。

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