ティンパニ : オーケストラ楽器の特徴、価格、歴史について

Instrument

打楽器のティンパニの音について、オーケストラにおいて重要な役割を持った楽器で記事にしています。アラブの軍楽隊で使われていたナッカーラを先祖として発達してきた楽器です。楽器には釜形の胴の素材には主に銅が使われており、ヘッドには子牛の皮やプラスチック製のものが使われています。ティンパニを使いこなすには、正確な音感と長年の経験が必要なため、長い年月を経て技術を鍛えていく必要があります。奥が深い楽器の一つです。

場所

ヨーロッパでこの楽器は生まれました。音域がとても広く、実際オーケストラのコンサートや吹奏楽に合わせて曲で多く活躍します。使う方法はパーカッションのパートであり叩くことで音が出せます。知識がそれぞれ必要で体験が必要でしょう。参考に奏者は動画などを見ながら練習がおすすめです。響きはとても大きいです。

価格について

価格はとても高いです。20万円以上はかかり、高いものだと100万円以上のものもあります。

開発会社

現在世界では多数のティンパニ製造メーカーが存在します。

社名特徴
Ludwig DrumsUnited Statesアメリカ・シカゴのメーカーで、バランス・アクションを開発したメーカー。
YAMAHAJapan日本のメーカーで、基本的にバランスアクション方式、最上位機種はギヤ方式
Premier Music International LimitedUnited Kingdomイギリスのメーカーで、クラッチ方式
AdamsNetherlandオランダのメーカーで、最上位機種はギヤ方式

ティンパニの歴史

ティンパニの起源は紀元前2000年には演奏されていたリリスという、メソポタミア文明の楽器です。リリスという楽器は、お椀のような形をしたものに、牛の皮を張ったもの。中世になると、アラビアではナッカーラという楽器に発展します。トルコなど、アラビアの軍隊で演奏する際に使用する打楽器として作られました。15世紀になりヨーロッパで用いられるようになりました。しかし、ヨーロッパでも、ティンパニは軍楽の中で演奏されました。ラテン語で打楽器を指すtympanumという言葉が使われ、それがイタリア語化した際にティンパニと呼ばれるようになりました。ヨーロッパに流入した後、17世紀後半アンサンブルやオーケストラの中で使われるようになりました。20世紀になって足ペダルの操作によって音程を変えることのできるティンパニが主流になりました。ペダル・ティンパニは音程の変更が容易になっただけでなく、グリッサンド奏法なども可能なり、それによって、オーケストラにおけるティンパニの役割は、独奏楽器に使用されるなど、飛躍的に変化を遂げました。

ティンパニの特徴

ティンパニは半球形の胴体に脚がついた大型の太鼓で、皮が張られた上面を通常2本のマレットで叩きます。太鼓の一種ではあるが、ティンパニははっきり音程を表現できる点が通常の太鼓と異なります。ヘッドの張り具合を調整することで音程を変え、正確にドレミの音を出し分けられる有音程打楽器です。ティンパニは単体で使われることはほとんどありません。ティンパニは普通4~5台で使用します。サイズはS、M、L、LLがあり、さらに追加としてピッコロ・ティンパニをSに追加することもあります。

ティンパニの種類

Chain timpani

各チューニングボルトに連動させたチェーンで一気に全ボルトを調整する構造。

Vienna timpani

各チューニングボルトに加え、大きめのハンドルを備える楽器

Pedal timpani

足下についてあるペダルを上げ下げすることで全ボルトの調整を可能にした楽器

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