サントゥール : 民族楽器の特徴、歴史、価格について

Instrument

サントゥールとはイラン固有の打楽器です。メズラブと呼ばれる、クワやくるみの木を細く削って作った軽量な木製の棒状の撥で叩いて演奏します。非常に珍しい楽器であるため、知らない人が多いでしょう。音域がとても広いことが知られており、3オクターブの音域をもっています。テレビやCM、映画などのBGMで使用されることが多い楽器です。ポップスのような歌謡曲ではほとんど聞く機会はありません。

場所

ペルシャ、トルコ、イランでこの楽器は生まれました。2本のバチで広く張った弦をたたく打弦楽器でダルシマーによくにています。ヨーロッパでも広く流通しています。

名前の由来

サントゥールはペルシャ語で、100本の弦を意味しています。サントゥールは音域がとても広いことで有名な楽器です。3オクターブの音域を表現できます。

価格はどれくらい?

サントゥールは3000円くらいから数万円くらいで買うことができます。

サントゥールの歴史

サントゥールは14世紀の写本、カシュフ・アル・グムムのなかで初めて登場しました。シリア人はエジプトでカーヌーンとして知られている楽器を「sanṭīr」と呼んでいるという文献が見つかりました。その後、サントゥールはオスマン帝国の宮廷音楽家によって演奏されていることがわかりました。20世紀半ばにはインドでもサントゥールの普及が確認されました。スーフィー音楽の主要な楽器として用いられました。今では北インドの音楽の主要なソロ楽器になっています。こうしてサントゥールは徐々に普及していき、今ではテレビ、CM、映画、アニメなどでも使われる楽器となりました。

サントゥールの特徴

サントゥールはクルミ製の台形の箱に多数の金属製の弦が張られ、メズラブと呼ばれる、クワやくるみの木を細く削って作った軽量な木製の棒状の撥で叩いて演奏します。1コース4本で18~24コースの金属弦を張り、各コースに一つずつ可動駒を立てた楽器です。サントゥールは座って叩く打楽器であることから立って演奏する楽器としては向いていません。そのため、楽器は演奏者の膝の上やスタンドの上に置いて演奏することが一般的です。

サントゥールの曲

サントゥールは歌謡曲で使われることはめったにありません。BGMなどの音楽で使われることが多く、テレビやCM、映画などで耳にすることがあります。またはヒーリング音楽でもよく登場する打楽器です。

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