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サンバとは?楽器パーカッションは何を使う?歴史や特徴などおすすめ音楽ジャンルの最新版を解説

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サンバとは?楽器は何を使う?歴史や特徴などおすすめ音楽ジャンルの最新版を解説。サンバ(samba)というとブラジルをイメージする人は多いでしょうから用語を解説します。ブラジルでは毎年12月2日をサンバの日と定められております。サンバというと大音量の音楽と派手な衣装で踊る女性をイメージする人がほとんどではないでしょうか?サンバは伝統的なブラジル音楽とされていますが、発祥は音楽ではなく、集団のダンスからでした。

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サンバとは?

サンバとはブラジルのアフリカ系民族が作り出した集団ダンスを指します。そのダンスの中で使われる音楽がサンバミュージック。元々は社交ダンスとされていましたが、音楽としても認知されています。このサンバは4分の2拍子となるため独特です。サンバではアフリカ音楽の影響を受けたブラジルの打楽器がメインで使用されています。

黒人たちの持ち込んだアフリカの宗教的民俗舞曲と、ヨーロッパ系の舞曲などが混ざっており、融合されたジャンルとして認識されています。サンバは多岐にわたり、リズムやスタイルは100を越えるといわれかなり多様化しているため、一概にまとめることができません。サンバの踊り方は足や腰の動きを基本とし、ほとんど即興でなされます。

Samba Music

1. 起源と歴史

  • 起源:19世紀末〜20世紀初頭のブラジル、特にリオデジャネイロ
    • アフリカ系ブラジル人のリズムやダンス、ポルトガルの音楽が融合
  • 発展
    • 1930年代以降、カーニバルで演奏される形式が定着
    • 「エスコーラ・ヂ・サンバ(Samba School)」という団体が、競技的なサンバパレードを発展させた

2. 音楽的特徴

  • リズム
    • 2拍子や4拍子を基本に、強弱やアクセントをずらす独特の「スウィング感」
    • ポルタンド・リズム(打楽器の絡み)が中心
  • 楽器
    • 打楽器が中心:サンバドラム(アゴゴ、パンデイロ、カイシャ、タンボリンなど)
    • ギター、カヴァキーニョ(小型弦楽器)、ベースも使用
  • メロディ
    • 明るく軽快で、即興的なコーラスや掛け声が特徴

3. ダンスとしての特徴

  • 腰の動きが重要で、しなやかでリズミカルなステップ
  • カーニバル用の派手な衣装と組み合わせることで、視覚的にも楽しめる
  • ソロでも集団でも踊れるが、カーニバルでは大規模な団体パフォーマンスが主流

4. 文化的背景

  • ブラジルのカーニバル文化と深く結びつく
  • 社会的・歴史的には、アフリカ系ブラジル人のコミュニティの表現方法として発展
  • 音楽・ダンス・衣装・パレードのすべてが一体となる祭り文化

サンバの歴史について

1500年にポルトガルによってブラジルが“発見”されて以降、ポルトガルはアフリカ西海岸を中継地とし、アフリカ人奴隷をブラジルに連れて行った歴史があるのです。そのためブラジルは多民族国家です。サンバはブラジルにいる黒人と白人のそれぞれの影響を受けて誕生した音楽ジャンルで、1910年頃にこの音楽ジャンルが確立されたと言われています。

1930年頃には最盛期を迎えており、ブラジルを代表する音楽になりました。その後1950年代から1960年代になると、アメリカ音楽の影響を受けて、サンバは変容していきます。リズムをさらにシンプルにし、叙情的な歌詞をのせて歌うサンバ・ボサノヴァが生まれたのです。このジャンルが流行し、ブラジルではメジャージャンルになりました。

サンバはそれ以降も進化を続けます。サンバと他のジャンルを組み合わせた音楽が1990年代に登場し、ポップスの要素も取り入れられていきました。2000年代になると、サンバのリズムをベースとしたポップスが生まれており、これをパゴーヂと呼んでいます。パゴーヂは現在のブラジルで流行しているジャンルの一つです。

2016年はサンバ誕生100周年とされ、ブラジルではこれを記念して記念列車の運行など様々なイベントが行われました。

1. 起源(19世紀末~20世紀初頭)

  • アフリカ系ブラジル人のリズムが基礎
    • 奴隷として連れてこられたアフリカ人の打楽器やリズム文化が根源
    • 主にバイーア州やリオデジャネイロのコミュニティで発展
  • ポルトガルの音楽との融合
    • ポルタンド(ポルトガルの舞踏音楽)やカヴァキーニョ(小型弦楽器)などが加わり、メロディとリズムが結合

2. 初期の発展(1920年代〜1930年代)

  • リオデジャネイロでサンバが街の音楽として広まる
  • **「サンバ・デ・ローダ」や「サンバ・ド・レモ」**など、地域ごとのスタイルが誕生
  • 1930年代:ラジオやレコードで全国的に普及
  • 代表的歌手:カルロス・ガルデル(Carlos Galvão)など

3. カーニバル文化との結びつき(1930年代〜1940年代)

  • リオデジャネイロのカーニバルで、サンバが中心的な音楽になる
  • **エスコーラ・ヂ・サンバ(Samba School)**が組織され、競技的なパレード形式を確立
  • サンバは単なる音楽ではなく、祭り文化やコミュニティの象徴として定着

4. 黄金期(1950年代〜1970年代)

  • サンバ・カンサォン(Samba Canção)など、歌謡性の強いサンバが登場
  • ブラジル音楽の国際的な注目が高まる
  • 代表的アーティスト
    • カルロス・ジョビン(Bossa Novaに発展するサンバの要素を融合)
    • アリアネ・ジ・カストロ(伝統サンバの保存と発展に貢献)

5. 現代(1980年代〜現在)

  • サンバはカーニバルの中心音楽として定着
  • 「サンバ・レゲエ」「サンバ・ロック」など、新しいジャンルと融合
  • 世界的に人気があり、海外でもサンバフェスティバルやダンスイベントが行われる

サンバのサブジャンル

踊りがメインですがサブジャンルがあります。社会では行進のテーマやパレードで使われる音楽でダンサーが躍る文化が浸透しているブラジルでは定番です。リオデジャネイロで開催される有名なカーニバルでは参加すると以下のようなジャンルが流れています。リオのカーニバルはサンバチームがリオ・デ・ジャネイロで最大の祭りになっており、政治でも重要なイベントになっています。歌手、弦楽器や打楽器などで構成され次々チームでパフォーマンスする内容です。

Partido alto

リズムはサンバで演奏されることが多く、楽器の多くがこのリズムにアクセントを付けます。田舎のコミュニティの宗教的なパーティーで演奏されたことが起源と言われているジャンルです。

Samba-enredo

ブラジルのカーニバルの祭典のために作られた現代サンバのサブジャンルです。

Samba Rock

サンバとソウル、ロック、ファンクを融合させたブラジル音楽ジャンルです。1950年代後半にロックンロールと融合する動きが生まれ誕生しました。1960年代にこのジャンルはブラジルでとても流行しました。

サンバの音楽的特徴

サンバの音楽的特徴は、リズムの躍動感や打楽器の多様さ、そして歌やダンスと一体になった構造にあります。詳しく整理すると次の通りです。

1. リズム

  • 基本リズム
    • 2拍子または4拍子が多い
    • 「スウィング感」や「跳ねるようなビート」が特徴
  • ポルタンド・リズム
    • 打楽器群が複雑に絡み合う独特のリズム
    • 強弱やアクセントのずれが生き生きとしたノリを生む

2. 打楽器・楽器編成

  • 主要打楽器
    • パンデイロ(タンバリンのような打楽器)
    • カイシャ(スネアドラムに似た音)
    • アゴゴ(鉄製の鐘)
    • タンボリン、バテリア(打楽器群)
  • その他の楽器
    • ギター、カヴァキーニョ(小型弦楽器)、ベース
  • 特徴
    • 打楽器中心で、リズムの多層性が曲全体を活気づける
    • メロディとリズムが密接に絡む

3. メロディ・ハーモニー

  • 旋律
    • 明るく軽快で即興性がある
    • コーラスや掛け声での即興的な応答も多い
  • ハーモニー
    • シンプルなコード進行が多く、リズムを際立たせる
    • ボサノヴァなどの派生ではジャズ的な和音も取り入れられる

4. 歌唱・ボーカル

  • 掛け声やコール&レスポンス
    • ソロ歌手とコーラスが呼応するスタイル
  • 感情表現
    • 陽気で開放的、祭りや祝祭の雰囲気を強調

サンバ楽器の基本とその役割

サンバは打楽器を中心に成り立つ音楽で、各楽器が役割を分担して全体のリズムを作り上げます。基本的な楽器とその役割を整理すると次の通りです。太鼓,マレット,サンバホイッスル,スティック,ホイッスル,カウベル,ヘピニキ,クイーカ,笛といった楽器が登場します。

1. パンデイロ(Pandeiro)

  • 種類:タンバリンに似た円形の打楽器
  • 役割
    • リズムの基礎を作る
    • 手拍子やスナップ音で細かいアクセントを付ける
  • 特徴:軽快で跳ねるような音、ソロや伴奏どちらでも活躍

2. カイシャ(Caixa)

  • 種類:スネアドラムに似た小型ドラム
  • 役割
    • リズムのドライブ感を担当
    • 主に4分音符や8分音符で安定したビートを刻む
  • 特徴:パーカッションの中核、バテリアの中でもリズムの骨格

3. アゴゴ(Agogô)

  • 種類:鉄製のベル(大小2個以上)
  • 役割
    • 高音域でリズムにアクセントを加える
    • 他の楽器と掛け合いながらリズムを強調
  • 特徴:明るく鋭い音色でリズムの輪郭を作る

4. タンボリン(Tamborim)

  • 種類:小さく平たいドラム
  • 役割
    • 速い16分音符などの細かいリズムで装飾
    • 曲に動きと緊張感を与える
  • 特徴:軽やかでキレのある音、ソロ的フレーズにも使える

5. バテリア(Bateria)

  • 種類:サンバ専用の打楽器群の総称
  • 役割
    • パンデイロ、カイシャ、タンボリン、アゴゴ、スルドなどで構成
    • リズム全体の躍動感を作る
  • 特徴:大規模なパレードでは数十人規模で演奏、迫力が圧倒的

6. 弦楽器(補助的)

  • カヴァキーニョやギターなど
  • 役割
    • メロディやコード進行を支える
    • リズムを補助し、曲の調和を作る
  • 特徴:打楽器主体のサンバにメロディの彩りを加える

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