Martinはアメリカの有名ギターメーカーです。アコースティックギターのトップ・ブランドとして知られており、世界的に有名な会社です。Martinはウクレレやマンドリンなども手掛けており、事業は多岐にわたっています。多くのギターブランドがある中、創業以来180年以上に及び世界中のプレイヤーに愛用されるギターです。憧れの高級ブランドでもあります。
- 起源と歴史
- 開発会社
- 特徴と構造、サイズ
- 全モデルのラインナップ
- 人気モデル
- Martin Standard Series D-18
- Martin Standard Series D-28
- Martin Standard Series D-35
- MartinStandard Series 000-18
- Martin DJR-10-02 Dreadnought Junior
- Martin ED SHEERAN 3 [DIVIDE] Signature Edition
- Martin Little Martin Series LX Black
- Martin Little Martin Series LX1 Natural
- Martin DJR-10E-02 Dreadnought Junior
- Martin 000CJr-10E OOOC Junior
- Martin X Series
- 奏法、難易度
- 有名な奏者
- 新品と中古の製品ラインナップと価格相場
- これから楽器を買いたいなら
- 中古楽器を売りたいならどうする?
- これからレッスンをしたい方は?
起源と歴史
アメリカのニューヨークでこの楽器は生まれました。情報だと現在は他にもアコギの製作もしています。gibsonにも劣らないメーカーです。仕様はブランドにより異なり、ブリッジ、ボディサイズ、弦、フレット、ヘッド、ネックなど違うので魅力があります。海外でも長年、カントリーなどで長く活躍しておりライブで弾いている方は多いです。
1. 創業と初期
- 創業者:Christian Frederick Martin Sr.(1796–1873)
- 創業年:1833年、アメリカ・ニューヨーク市
- Martinはドイツ出身のギター製作者で、アメリカでギター製造を始めた。
- 1838年にはペンシルベニア州ナザレス(Nazareth)に工房を移転し、家族経営でギター製作を継続。
2. 技術革新
- Xブレイシング:1850年代に開発され、トップ板を支えつつ音響的に豊かな低音と明瞭な中高音を生む構造。
- スチール弦対応:当時のナイロン弦よりも強いテンションに耐える設計で、音量や音の明瞭さを向上。
- この構造革新により、Martinはクラシック・フォーク・ブルーグラスなど幅広いジャンルに影響を与えた。
3. ドレッドノートの誕生
- 1916年、ドレッドノート(Dreadnought)ボディを導入。
- ボディが大きく、低音が豊かで力強い音が特徴。
- フォーク、カントリー、ブルースなどアメリカ音楽の発展とともに、世界的に広まった。
4. 現代のMartin
- 6世代を超える家族経営を維持し、手工ギターと量産ギターの両方を製造。
- 伝統的なドレッドノートから小型ボディの000/OMシリーズ、旅行用のLittle Martinまで幅広いモデルを展開。
- ヴィンテージモデルはコレクター市場でも高値で取引され、音楽史においても重要なブランドとして位置づけられている。
Martinは「アメリカ発の伝統的アコースティックギターブランド」として、技術革新と演奏文化の両方で長い歴史を築いてきました。
開発会社
C. F. Martin & Company
510 Sycamore St, Nazareth, PA 18064, United States
創業者
Christian Frederick Martin Sr. 1796年1月31日– 1873年2月16日
Christian Frederick Martinはザクセン選帝侯の家族に生まれました。Christian Frederick Martinはオーストリアのウィーンに住むギターメーカーのヨハンゲオルグシュタウファーの見習いになりました。Martinは1833年にアメリカに移住しました。ニューヨーク市に到着すると、彼はローワーウェストサイドの196ハドソンストリートに店を構えました。Martinは1838年にギターショップをペンシルベニア州ナザレスに移しました。
特徴と構造、サイズ
1. 特徴
- 音色:豊かで明瞭、バランスの良い低音と中高音が特徴。
- 耐久性:熟練の職人による手工精度とXブレイシング構造で、弦のテンションや使用による変形に強い。
- 演奏性:ストロークでもフィンガースタイルでも優れたレスポンス。
- 多用途:フォーク、ブルーグラス、カントリー、クラシックまで幅広いジャンルに対応。
2. 構造
- 表板(トップ):スプルース(Sitka spruce)やアディロンダック・レッドスプルース。振動の速さと音量を確保。
- 裏板・側板(バック・サイド):ローズウッド(East Indian Rosewood)やマホガニーなど、モデルごとに材質を選定。
- ネック:マホガニー製が多く、指板はエボニーやローズウッド。
- ブレイシング:伝統的なXブレイシングが採用され、トップ板の振動を最大化。
- ブリッジ・ナット・サドル:通常ローズウッド・骨製で、音の伝達効率を高める。
3. サイズ
- スケール長(弦長):約645〜650 mm(ドレッドノートDシリーズ標準)
- ボディサイズ
- ドレッドノート(D):幅約400 mm、深さ約100 mm前後。力強い低音と音量が特徴。
- 000/OMシリーズ:幅約390 mm、深さ約95 mm前後。小型でフィンガースタイルに適する。
- Little Martin:ポータブル仕様、全長約750 mm、軽量・コンパクト。
- 弦高・ネック幅:モデルによるが、演奏スタイルに応じてストローク向け・フィンガースタイル向けなどで微調整されている。

全モデルのラインナップ
各モデルの概要
- Martin D‑28:ブランドを代表するドレッドノート仕様。力強い音量とバランスの良い音色。
- Martin D‑45 STANDARD:最高級ライン。材質・装飾・仕上げともにトップクラス。
- Martin 000‑28 Standard:000/オーディトリアムボディの中型仕様。フィンガースタイルにも向く。
- Martin LX1 Little Martin:旅行用・入門用のミニサイズ仕様。気軽に始めたい方向け。
- Martin DXMAE (X Series):Xシリーズのエレアコ仕様。手頃な価格帯ながらMartinの設計。
- Martin D‑28 STANDARD:D‑28の現行スタンダード仕様。価格帯少し抑えめのモデル。
- (上記以外にも、シリーズ内に仕様・材質・装飾違いのバリエーション多数)
シリーズ別の概要
Martinでは、以下のようなシリーズ構成が公開されています:
- 15 Series/16 & 17 Series:手頃な価格帯を意図したシリーズ。
- Standard Series:ブランドの中核となる定番シリーズ。
- X Series:コスト重視・仕様調整モデル。
- Road Series/Junior Series/Custom & Special Editions:用途・仕様・価格帯それぞれに応じた展開。
人気モデル
Martin Standard Series D-18
トップ材にシトカスプルース、サイドやバック材にマホガニーを使ったドレッドノートです。
Martin Standard Series D-28
トップ材にはシトカスプルース、サイド・バック材にはローズウッド、ネックは演奏性に優れたモダンな形状を採用しています。
Martin Standard Series D-35
3ピースバックが特徴のギターです。素材はD-28と同じですが、構造の違いによりサウンドの個性は異なったものに仕上がっています。
MartinStandard Series 000-18
柔らかく抜けの良い音が特徴のOOOサイズのギターです。トップ材にスプルース、サイド・バック材にマホガニー、指板にはエボニーを採用してます。
Martin DJR-10-02 Dreadnought Junior
ドレッドノートのくびれの少ないボディをサイズダウンし、持ちやすさと弾きやすさに特化したモデル。
Martin ED SHEERAN 3 [DIVIDE] Signature Edition
トップ材はスプルース、指板には人工木材のリッチライト、サイド・バック材は耐久性に優れ、温度や湿度の影響を受けにくいHPLを採用しています。
Martin Little Martin Series LX Black
小ぶりなボディが人気のリトルマーチンシリーズの低価格モデルです。
Martin Little Martin Series LX1 Natural
アコースティックギターらしいナチュラルな塗装が施されたシンプルで上品なルックスに仕上がっています。
Martin DJR-10E-02 Dreadnought Junior
ギターには数字の後にEが付けられ、ピックアップの有無がモデル名だけで判断できるようになっています。
Martin 000CJr-10E OOOC Junior
ピックアップを搭載し、ホールの内部に音色をコントロールするノブが取り付けられています。
Martin X Series
HPLやリッチライトなどの低価格で環境に優しい素材が使われ、Xブレーシングにはスプルースが使用されています。

奏法、難易度
1. 基本的な奏法
Martinギターは アコースティックギター全般で使用される奏法 に対応できますが、特に以下が代表的です。
(1) ストローク(Strumming)
- リズムを刻む伴奏やカントリー・フォーク・ポップスで多用。
- ドレッドノートは音量が豊かで、オープンコードの響きが特徴。
(2) フィンガースタイル(Fingerstyle / Fingerpicking)
- 各弦を指で独立して弾く奏法。
- 000/OMシリーズや000-28は特にフィンガースタイルに適している。
- 音の粒立ちが良く、メロディ・ベース・ハーモニーを同時に演奏可能。
(3) ブルース/カントリーブルース奏法
- スライドバーを使ったスライド奏法やチョーキング、リズミカルなベースラインとメロディの同時演奏に対応。
- ドレッドノートの豊かな低音が活きる。
(4) ハイブリッド奏法
- ストロークとフィンガーピッキングを組み合わせた奏法。
- D-28などの標準ドレッドノートはハイブリッド奏法でも音のバランスが良い。
2. 難易度
| 技術項目 | 難易度 | 説明 |
|---|---|---|
| 基本ストローク | ★★☆☆☆ | 初心者でも比較的音が出しやすい |
| オープンコードでの伴奏 | ★★☆☆☆ | ギター初心者の練習に最適 |
| フィンガースタイル | ★★★★☆ | 指の独立性、右手の精密なコントロールが必要 |
| ブルース・スライド奏法 | ★★★★☆ | 左右手のタイミング・正確性が求められる |
| 高度なハイブリッド奏法 | ★★★★★ | 音色の表現・リズム感・複雑な運指が必要 |
3. 総合評価
- Martinギターは 音量・鳴りの良さ・レスポンス が高く、初心者でも音が出しやすい。
- しかし、フィンガースタイルやハイブリッド奏法、高度なブルース奏法では右手・左手の技術が要求されるため、難易度は中級〜上級向け。
- ドレッドノートはパワフルな音量を出せるが、指の疲労や正確なタッチが必要で、長時間の演奏にはテクニックの習熟が重要。
有名な奏者
Martinギターはアコースティックギターの定番ブランドとして、フォーク、ブルーグラス、カントリー、ポップス、ロックなど幅広いジャンルで愛用されてきました。ここでは代表的な奏者を紹介します。
1. エリック・クラプトン(Eric Clapton)
- ロック・ブルース界のレジェンド。
- Martin D-45やD-28などをライブやレコーディングで使用。
- フィンガーピッキングとストローク奏法の両方で名演。
2. ジェームズ・テイラー(James Taylor)
- アメリカのシンガーソングライター。
- Martin 000シリーズやDシリーズを愛用し、フィンガースタイルを駆使した伴奏が特徴。
3. ポール・サイモン(Paul Simon)
- サイモン&ガーファンクルで有名。
- Martin D-28、D-45などを使用し、繊細なフィンガーピッキングで名曲を演奏。
4. レナード・コーエン(Leonard Cohen)
- Martin D-28やD-35などを使用。
- シンプルなストローク奏法でもMartin特有の豊かな音色を活かす。
新品と中古の製品ラインナップと価格相場
こちらは Martin(C.F. Martin & Company)ギターの 新品/中古モデルの代表的なラインナップと価格相場です。ご購入の際の目安としてご参照ください。仕様(材質・シリーズ・年式)や個体ごとの状態により価格は大きく変動します。
🎸 推薦モデルと価格例
以下、各製品の概要です:
- Martin D‑28:Martinを代表するドレッドノートサイズモデル。ボディが大きく音量も豊か。価格例として新品で約 ¥550,000 程度。
- Martin D‑28 STANDARD:同じD‑28シリーズの「STANDARD」仕様。仕様の簡略化や材質の調整で少し価格が抑えられたモデル。価格例 約 ¥440,000。
- Martin D‑18:バック/サイド材にマホガニーを使ったドレッドノート中級仕様。音色はローズウッド系より温かめ。価格例 日本国内で新品 約 ¥429,000。
- Martin 000‑28 Standard:000(オーケストラ)ボディサイズの中型モデル。フィンガースタイルにも適。価格例 約 ¥518,000。
- Martin D‑35 Standard:ドレッドノート仕様ながら少し仕様を変えたモデル。新品価格例 日本国内で ¥594,000 程度。
- Martin 000‑18 STANDARD:000ボディのエントリー仕様。ローズウッド材ではなく質を抑えた仕様で初心者〜中級者向け。中古価格でも ¥300,000 程度で流通例あり。
- (重複モデルとして「000‑28高仕様」「D‑28別仕様」も価格バリエーションがあります)
📊 価格相場の目安
- 新品(標準仕様):D‑28など定番モデルで日本国内新品リスト価格が 約 ¥500,000~¥600,000 程度。例えば D‑28 (2025モデル) 価格 ¥550,000。
- 新品(エントリー/小型仕様):LXシリーズ・000‑18などで 数十万円台(約 ¥200,000~)も存在。
- 中古モデル:
- 入門〜中級仕様中古例として、000‑10E Special 中古で 約 ¥113,454。
- 定番モデル中古例:D‑28 (2011年製) 約 ¥250,945。
- ヴィンテージ/高級仕様:000‑18 (1959年製) 約 ¥925,418。
- 特殊/限定仕様:例えばシグネチャー・限定仕様では数百万~数千万円規模となる例あり。
🛠 購入時のチェックポイント
- モデル名・シリーズ(Standard, Authentic, Vintage, Custom Edition 等)を確認。
- ボディサイズ(D = ドレッドノート、000/OM = 中型、LX =小型)と材質(スプルース/ローズウッド/マホガニー等)を自分の用途に応じて選択。
- 中古品なら製造年・シリアル番号・状態(割れ・反り・修理歴)を必ずチェック。日本国内流通リストで価格帯の目安あり。
- 新品/中古いずれも、為替・輸入・保証・アフターサービスの有無を確認。
- 演奏スタイル(ストローク重視かフィンガースタイルか)によって、ボディサイズや仕様が適するモデルは変わる。
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