ハーディングフェーレ : 民族楽器の特徴、価格、歴史について

Instrument

ハーディングフェーレは北欧・ノルウェーの民俗楽器で17世紀に西ノルウェーのハルダンゲル地方で生まれ、世界に伝播した楽器です。4本の弦がありバイオリンによく似ていますが、実際はバイオリンと違うところがあります。4本~5本の共鳴用の弦が指板の裏に張られていて楽器全体に装飾が施されています。現存する最古の楽器は1651年頃にハルダンゲルで作られたと考えられています。この楽器は古くからダンスの為にソロで演奏されていました。

場所

ノルウェーでこの楽器は生まれました。

価格について

価格は数千円から数万円になります。

ハーディングフェーレの歴史

ハーディングフェーレの現存する最古の楽器は1651年のものですが、それ以前の時代にはこの楽器が存在していたものと思われます。1700年代半ばまでに、ハーディングフェーレはノルウェー各地に伝播しました。19世紀にハーディングフェーレの構造は近代化され、装飾や楽器のサイズ、共鳴弦の数などがスタンダード化されました。1850年頃から、ノルウェー人は北アメリカに移住し始めました。移民の中には、彼らの時代の最も偉大なハーディングフェーレの名手たちの何人かが含まれていました。彼らはこの楽器をアメリカの地に伝えることになったのです。ノルウェーからのプロのプレーヤーがツアーに来てコンサートを行いました。20世紀になるとハーディングフェーレを使ったライブがアメリカでも行われ、100人以上の観客が集まるようになり、最大時には1000人を超える観客が集まったと言われています。しかしその後世界大戦が起こり、世界は混とんの時代を迎え、この楽器の認知度は落ちてしまいました。

ハーディングフェーレの特徴

ハーディングフェーレはブロック製作、横板の製作、裏板・表板の製作などほとんどバイオリンと一緒です。ただしライオンヘッドと呼ばれるネックはバイオリンよりも大きく作られています。ドラゴンのようなデザインのネックがあり、製作者の好みによって差異が出ます。ハーディングフェーレとバイオリンの最大の違いは共鳴弦です。共鳴弦はネックから指板の下を通り、常に4弦の下に備えられています。この共鳴弦によって音が奏でられるのです。ハーディングフェーレの共鳴弦の数は4本〜5本あります。ハーディングフェーレは外見上の大きな特徴があります。それは装飾がとても豪華であるということです。装飾はロージングと呼ばれ、ノルウェーに古くから伝わる伝統的な装飾です。ニスが塗られた後に、数種類のペンを用いてフリーハンドで施されます。ロージングは裏板から横板までぎっしりと描かれています。奏法で見ると、ハーディングフェーレは2弦を同時に弾くことが多いため、指板がフラット気味になっています。ハーディングフェーレは調律における規則が特に決まっていません。そのため、楽曲や地方によって調弦がバラバラということになります。

ハーディングフェーレの曲

ハーディングフェーレは主に伝統音楽で使われることが多い楽器です。

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