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バンジョー : 民族楽器の特徴、価格、歴史について最新版を解説

Instrument

バンジョーはギターと同じ弦を弾くことで音を鳴らす撥弦楽器です。元々、ヒョウタンの実を削った楽器でアフリカから連れてこられた奴隷の人たちによってアメリカに持ち込まれました。アメリカカントリー音楽でよく使われる楽器です。アメリカのジャズエイジと呼ばれた1920年代から30年代にかけて、4弦のテナー・バンジョーやプレクトラム・バンジョーは黄金時代となりました。アメリカ音楽が好きな人にとっては、見かける機会が多い楽器だといえます。

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起源と歴史

アメリカでこの楽器は生まれました。曲はアイリッシュフィドルなどと協奏することが多いスタイルです。最初は練習の用のために購入をおすすめします。ブランドは多数出ており商品の情報は多数あります。ケースやパーツ、アクセサリー、ストラップなど以下で紹介するオンラインショップで案内していますのでトップからログインして購入してみましょう。海外の新着の新品もセットで出ています。

1. 西アフリカの起源

  • 古代の撥弦楽器
    • 「アコンティング(akonting)」や「ングォニ(ngoni)」などが原型。
    • 瓢箪やカラバッシュを共鳴胴とし、皮を張った穴あきボディと長いネックを持つ。
  • 特徴
    • 3〜5弦が一般的で、指やピックで弾くスタイルが受け継がれた。

2. 北アメリカへの伝播

  • 奴隷貿易と文化の融合
    • 17〜18世紀、アフリカ系奴隷によって北アメリカに持ち込まれた。
    • 現地の材料や技術で改良され、木製ボディ+皮張り+金属弦の構造が定着。
  • 19世紀初頭
    • 白人のミンストレル・ショーで演奏され、一般市民の間で普及。

3. 現代への発展

  • 20世紀前半
    • ラグタイム、ジャズ、カントリー、フォークで使用される。
  • 1950年代以降
    • ビル・モンローらによるブルーグラス音楽と深く結びつき、定番楽器として確立。
  • 現代
    • 伝統音楽だけでなく、ポップスやジャズ、現代音楽でも使用。

特徴と構造、サイズ

バンジョーは独特の明るく軽快な音色が特徴の弦楽器で、構造やサイズによって音色や演奏スタイルが変わります。

1. 特徴

  • 音色
    • 明るく、はっきりした打楽器的な響き。ブルーグラスやカントリーに適している。
  • 演奏法
    • 指弾き(フィンガーピッキング)、スラント(サムストローク)、クラシック風ピック使用など多彩。
  • 音域
    • 標準的な5弦バンジョー:約3オクターブ
    • 4弦・6弦など特殊モデルもあり、音域や用途に応じて選択可能。

2. 構造

部位説明
ボディ(ポット)丸い胴体で、木材や金属製フレームに膜(プラスチックまたは動物の皮)を張る。共鳴胴として音を増幅。
ネック木製で弦を張る部分。指板上で音程を調整。
標準は5弦。金属弦が多く、明るい音色を作る。
ブリッジ(駒)弦の振動をボディに伝える。
フレットネックに埋め込まれた金属棒で音程を調整。
調整ペグ(チューニングペグ)弦の張力を調整して音程を設定。
5弦バンジョーの「ショート・ドローン弦」ネック上部から短く張られた弦で、リズムやドローン効果を生む特徴。

3. サイズ

タイプ弦数全長ボディ径備考
5弦バンジョー(スタンダード)5約110〜120 cm約25〜30 cmブルーグラス、カントリー用
4弦バンジョー(テナー・バンジョー)4約90〜100 cm約25〜30 cmジャズ、アイルランド民俗音楽用
6弦バンジョー6約110〜120 cm約25〜30 cmギター奏法で演奏可能、ポップス・フォーク用
ミニ/旅行用バンジョー4〜560〜90 cm20〜25 cm持ち運び用、初心者向け

種類について詳細

バンジョーは弦の数や用途、演奏スタイルによりさまざまな種類があります。以下に主要な分類を整理します。


1. 弦の数による分類

種類弦数特徴主な用途
5弦バンジョー51弦がショート・ドローン弦になっている。軽快でリズム感が強い。ブルーグラス、カントリー、フォーク音楽
4弦バンジョー(テナー・バンジョー)4弦が均等に張られ、コード演奏に向く。ジャズ、アイルランド民俗音楽
6弦バンジョー(ギター・バンジョー)6ギターと同じチューニングで演奏可能。フォーク、ポップス、ギター奏者向け

2. 演奏スタイルによる分類

種類演奏法特徴
ブルーグラス・バンジョーフィンガーピッキング右手3本指を使い、メロディとリズムを同時に演奏
クランプ・バンジョー(クラシック・バンジョー)指弾き、ストロークジャズやラグタイム向け。4弦が多く、コード演奏中心
アイリッシュ・バンジョーピック演奏アイルランド民俗音楽に特化。4弦テナーや5弦モデルもあり

3. 構造・素材による分類

種類特徴
オープンバック(Open-Back)背面が開いており、軽快で柔らかい音色。ブルーグラスの伝統的スタイル。
レゾネーター(Resonator)背面に共鳴板付き。音量が大きく、ソロ演奏やライブ向け。
トラベル・ミニバンジョー小型軽量。持ち運びや練習用。音量は小さいが携帯性抜群。
エレクトリックバンジョーピックアップ内蔵。アンプ接続可能でポップスや現代音楽向け。

バンジョーの種類ごとの音色

今日、最も一般的に使われているバンジョーには2タイプあります。

banjo resonador

取り外し可能な共鳴箱が備えられており、演奏時に音が共鳴し、独特な印象を与えます。

Open back banjo

共鳴装置を持っていないタイプであり、楽器が持つ素朴な音色を楽しむことができます。

奏法、難易度

バンジョーは独特のリズム感と明るい音色を生かすため、演奏法も多彩で、習得の難易度も弦の種類やスタイルによって変わります。

1. 基本奏法

① 右手の奏法

  • フィンガースタイル(Fingerstyle)
    • 右手の親指・人差し指・中指で弦を弾き、メロディと伴奏を同時に演奏。
    • ブルーグラスでは「トレモロ風アルペジオ」を交えた複雑な指使いが特徴。
  • ストローク(Strumming / Clawhammer)
    • 指や手のひらで弦を叩くように弾く奏法。クラウハンマー奏法とも呼ばれ、アメリカ民俗音楽で広く用いられる。

② 左手の役割

  • コード押さえ
    • 和音やメロディのベースを形成。
  • ハンマリング・プリングオフ
    • メロディ装飾に使う技法で、高度な表現が可能。

③ 弦・チューニング

  • 5弦バンジョー
    • ショートドローン弦(1弦)を活かしたリズム演奏が特徴。
  • 4弦/6弦バンジョー
    • ギターやテナー奏法に近いコード演奏が可能。

2. 難易度

初級

  • 基本コード進行のストローク奏法
  • 簡単なメロディを単音で弾く
  • 5弦ショートドローンの単純な活用

中級

  • 右手3本指のフィンガーピッキングで旋律+伴奏を同時演奏
  • ブルーグラスのアルペジオやクラウハンマー奏法
  • 左手の装飾音(ハンマリング・プリングオフ)の習得

上級

  • 高速なブルーグラスリフや複雑なリズムパターン
  • 右手・左手の独立性を駆使した同時演奏
  • ジャズや現代音楽での即興演奏や変則チューニングへの対応

有名な奏者

バンジョーはブルーグラス、カントリー、フォーク音楽を中心に活躍する奏者が多く、世界的に知られる名手も多数います。

1. ブルーグラス系

  • アール・スクラッグス(Earl Scruggs, 1924–2012)
    • 「スクラッグス・スタイル」と呼ばれる3フィンガー奏法を確立。
    • ブルーグラスバンジョーの基礎を築いた伝説的奏者。
  • ベニー・マーティン(Béla Fleck)
    • ブルーグラスだけでなくジャズやクラシック音楽にも進出。
    • 6弦・5弦バンジョーを駆使した革新的奏者。
  • レニー・パーマー(Ralph Stanley)
    • クラウハンマー奏法の名手。ブルーグラスの伝統を守り続けた。

2. フォーク・カントリー系

  • ピート・シーガー(Pete Seeger, 1919–2014)
    • フォーク音楽の象徴的存在。
    • 4弦や5弦バンジョーを使い、歌との伴奏に革新をもたらした。
  • ジョン・マクカーティ(John McCutcheon)
    • アメリカ民俗音楽・フォーク系の著名バンジョー奏者。
    • 教育・録音・ライブ活動を通じてバンジョー文化を普及。

3. 現代・クロスジャンル

  • アマンダ・ストーン(Amanda Stone)
    • ジャズやポップスとのクロスオーバー演奏で活躍。
  • サラ・リー(Sarah Lee)
    • クラシック・ブルーグラスの両方で活動。テクニカルな演奏に定評。

新品と中古の製品ラインナップと価格相場

バンジョーの新品・中古の製品ラインナップと価格相場を、代表的モデルを挙げながらご紹介します。日本円換算・輸入時の送料・税は別途考慮が必要ですが、ひとつの目安としてご覧ください

🧮 代表モデル例

以下、各モデルとその特徴・価格を簡単にまとめます。

  • Deering Goodtime Open Back Banjo:アメリカ製5弦バンジョーの定番モデル。新品価格で「約¥106,700」などの国内販売例あり。
  • Epiphone MB‑100 NA Banjo:ギターブランドEpiphoneから出る初心者向け5弦モデル。価格例「約¥63,428」。
  • Aria / Banjo SB‑10:エントリーモデルとして「約¥45,357」程度の価格で流通。
  • ARIA 5弦バンジョー(中古):中古販売例で「¥16,500」という価格。入門用・予算抑え目の選択肢。
  • PIRLES 5弦バンジョー FB‑40(中古):中古工房製モデル。価格例「¥16,500」。製造品質・状態によって価値大。
  • Vintage Kay 5弦/テナー バンジョー(中古):ヴィンテージブランドの中古例。価格「¥33,119」など。状態・希少性で価格変動大。
  • Entry‑Level 5‑String Banjo Pack:入門用バンジョーパック(本体+バッグ+アクセサリ付き)としての価格帯。
  • Mid‑Range Resonator 5‑String Banjo:レゾネーター付き・ミドルレンジ仕様。新品価格でUSD $1000前後、日本円で数十万円になることも。

📊 価格相場の目安

  • 入門〜初心者モデル:約 US $200〜US $500(日本円でおおよそ¥30,000〜¥80,000)程度。
  • 中級モデル:US $500〜US $1,000(日本円で¥80,000〜¥150,000)くらい。
  • プロ仕様・ヴィンテージ・ブランド高級モデル:US $1,000以上〜(日本円で¥150,000〜数百万円)まで幅があります。中古市場では特に状態・ブランド・年代で大きく変動。
  • 中古市場の価格もピンキリで、廉価モデルなら数万円程度でも購入できる、といった実例もあります。

✅ 購入時のチェックポイント

  • ブランド・モデル・仕様(弦数、レゾネーター付きかどうか、材質)を確認。
  • 中古の場合は「ボディのヒビ・ネックの反り・チューニング機構の状態」が重要。
  • 音色・演奏スタイル(ブルーグラス:レゾネーター付き5弦/ジャズ:4弦テナーなど)によって仕様が異なるので、自分の用途に合ったタイプを選ぶのが良いです。
  • 輸入・国内在庫・セール状況によって価格が変動するので、複数店舗・複数モデルを比較するのがお勧めです。
  • バンジョーは構造(特にヘッド・ポット部・ブリッジ・弦長)で音色が大きく変わるため、価格だけでなく音質・演奏感も重視しましょう。

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