Epiphoneはアメリカの有名ギターブランドGibsonの傘下ブランドです。Epiphoneは気軽に手に入れられる低価格モデルから、プロミュージシャンの要求に応えられる高級機まで、たいへん幅広い価格帯でギターをリリースしています。Epiphoneは非常に歴史の長いギターブランドで、150年にも及ぶ歴史があります。現在では世界的に有名になったギターブランドで、世界中のギタリストにも使用されている楽器です。
起源と歴史
アメリカでこの楽器は生まれました。当時と違って今はソリッドギターだけでなくベースも開発されております。最新のボディなど搭載されていますので初心者でもおすすめ。ギブソンのレスポールやfender（フェンダー）などライバルにも劣らない機種です。これら多数の機種に加えてアクセサリーなども出ています。本家はアジアを中心に工場があり、世界に影響を与えています。良いパーツが多く他と比べて構造や構成はポイントです。
1. 創業と初期
- 創業者：アナスタシオス・スタソプロス（Anastasios Stathopoulos）
- 創業年・場所：1873年、オスマン帝国のイズミル（現トルコ）
- 当初はリュートやバンジョーなどの弦楽器製作からスタート
- 1900年代初頭にはバンジョー製作会社「Epiphone Banjo Company」として活動を拡大
2. ギター製作への展開
- 1920年代〜1930年代にかけてアーチトップギターやソリッドギターの製作を開始
- 「エピフォン・アーチトップギター」は当時のジャズ・ミュージシャンにも人気
- ギブソンの競合ブランドとして、アメリカ市場で品質と音色の評価を得る
3. ギブソンによる買収
- 1957年、Gibson社がEpiphoneを買収
- 以降、Gibsonの傘下ブランドとして位置付けられる
- 高級モデル（Les Paul、SG、ES‑335など）の設計を踏襲
- 手に届きやすい価格帯でギブソンデザインを提供
- ブランド戦略として「コストパフォーマンス重視」「初心者〜中級者向け」ラインナップを拡充
4. 現代の展開
- エピフォンは現在もギブソン設計をベースにしたエレクトリック／アコースティックギターを展開
- 定番モデル：Les Paul、SG、ES‑335、Casinoなど
- 近年は「Inspired by Gibson Custom」シリーズなど、上位仕様モデルも追加
- 世界中の初心者からプロまで幅広く愛用されている
開発会社
Epiphone
創業者
Anastasias Statpouro
トルコのイズミル出身のギリシャ人、アナスタシオス・スタトポウロがニューヨークに工房を開いたのが始まりでEpiphoneは創業されました。アナスタシオス・スタトポウロはもともとギリシャで木材商人をしていました。1873年にトルコに移住し、そのあとニューヨークへ移住しました。後に、事業に息子のエパミノンバスも加わります。アナスタシオス・スタトポウロはトルコにいたころから楽器の修理をするようになり、会社を立ち上げてからは、ギターだけでなく、マンドリンなどほかの楽器製作にも着手し、事業規模を拡大していきました。
特徴と構造、サイズ
エピフォン（Epiphone）ギターの特徴・構造・サイズについて整理します。
1. 特徴
- Gibson系デザインを手頃な価格で提供
- Les Paul、SG、ES‑335など、ギブソンの名器モデルを踏襲
- 初心者から中級者、プロまで幅広く使用可能
- 幅広いラインナップ
- ソリッドボディ、セミホロウ、フルアコースティックなど多様
- 入門者向け「Power Players」シリーズから上位の「Custom / Inspired by Gibson」シリーズまで
- コストパフォーマンスが高い
- 木材やパーツの仕様を調整し、価格を抑えながら音質と演奏性を確保
- 初心者でも扱いやすい設計（ネックの握りやすさ、弦高調整など）
2. 構造
2-1. ボディ
- ソリッドボディ（例：Les Paul、SG）
- メイプルトップ＋マホガニーバックやラミネート材が一般的
- セミホロウ / フルアコースティック（例：ES‑335、Casino）
- 中空構造で共鳴音が豊か
- セミホロウはセンターブロック入りでハウリングを抑制
2-2. ネック
- スケール長：24.75インチ（約628 mm）が中心
- セットネック（接着ネック）やボルトオン（モデルによる）
- 指板材：ローズウッドやエボニーを採用
- フレット数：通常22フレット（モデルによっては24フレットもあり）
2-3. ピックアップ・電子系
- ソリッドエレキはハムバッカー、シングルコイル、または組み合わせ
- ボリューム・トーン・3ウェイ/5ウェイスイッチで音色調整可能
- アコースティック系はピエゾまたはマグネティックピックアップ内蔵モデルもあり
3. サイズ（代表例）
| モデル | スケール | ボディ厚 | 重量 | コメント |
|---|---|---|---|---|
| Les Paul Standard / Custom | 24.75インチ | 約45mm | 約3.5〜4kg | ソリッドボディで安定した演奏性 |
| SG Standard | 24.75インチ | 約38mm | 約3kg | 軽量・細身で立奏や高速プレイに向く |
| ES‑335 | 24.75インチ | 約45mm | 約3.6kg | セミホロウ構造、ジャズ・ロックに幅広く対応 |
| Casino / Dot | 24.75インチ | 約40〜45mm | 約3.5kg | フルアコースティック、豊かな共鳴音 |
全モデルのラインナップ
Epiphone のギター製品ラインナップから、主要シリーズをピックアップして紹介します。すべてのモデルを網羅することは難しいですが、理解しやすいように整理します。
🔍 代表的モデル・シリーズ
以下はラインナップ例とその位置づけです：
各モデルの特徴を簡単に説明します：
- Epiphone Les Paul Custom：伝統的なレス・ポールタイプのハイグレード仕様。上位機種として人気。
- Epiphone Inspired by Gibson Custom 1959 Les Paul Standard：「Inspired by Gibson（ギブソン由来設計）」シリーズのレス・ポール。仕様・材質が豪華なプレミアム仕様。
- Epiphone ES‑335：セミホロウ構造の代表モデル。ジャズ・ロック問わず幅広く使える。
- Epiphone SG Standard：軽量・薄型ボディで、ロック・演奏性を重視したタイプ。
- Epiphone Power Players Les Paul：初心者向け・価格抑えめのレス・ポールタイプ。エントリーモデル。
- Epiphone Joe Bonamassa 1962 ES‑335 Sixties Cherry：シグネチャー・限定仕様モデル。コレクター・上級者向け。
- Epiphone Inspired by Gibson Custom Acoustic (代表モデル)：アコースティックギター分野でも「Inspired by Gibson」シリーズが展開されています。
- Epiphone Dot (セミホロウ入門)：セミホロウ構造の入門機として人気。比較的手が届きやすい仕様。
📋 ラインナップ構成・シリーズ概要
ラインナップを整理すると以下のような系列があります：
- オリジナル・デザイン（Epiphone Originals） — SG、Coronet、Wilshire など。
- Gibson設計を踏襲する「Gibson Inspired」／「Inspired by Gibson」シリーズ — レス・ポール、ESシリーズなど。
- アコースティックギター・シリーズ — Masterbilt、Pro‑1、その他フォーク／ブルーグラス系。
- シグネチャー／限定仕様モデル — アーティスト名入り、仕様特化モデル多数。
人気モデル
専門のモデルが多数誕生しており、代表するものが次のもの。設立されて以来、多数のモデルが受け継がれており調整されて発売されています。当たり前のように音色はよく特別な機能が実現できています。ボリューム、装飾、システムなどスタイルや形状が良く、大きく高く仕上げられています。入門におすすめです。カスタムで調整が可能でプロのアーティストは種類を十分楽しめます。
Nighthawk
Flying-V
Explorer
DR-212
AJ
Dove
EB-0 & EB-3
奏法、難易度
エピフォン（Epiphone）ギターの奏法と難易度について整理します。
1. 奏法
1-1. 基本奏法
- ピック弾き（Pick）
- ロック、ブルース、ポップス向け
- ソリッドボディのLes PaulやSGに適した弾き方
- フィンガースタイル（Fingerstyle）
- アコースティック系、セミホロウ、フルアコースティックモデルに向く
- ベースライン＋メロディラインの同時演奏が可能
1-2. エレクトリックギター特有の奏法
- パワーコード・バレーコード
- ロック・メタル・ポップで使用
- ハンマリング・プリングオフ、スライド、チョーキング
- ギターソロや表現力豊かなフレーズに有効
- タッピング
- 上級者向けテクニック、Les PaulやSGで多用
1-3. セミホロウ／アコースティック系の特徴
- セミホロウ（ES‑335、Dotなど）
- ジャズやブルースでウォームなトーンを生かしたコード弾き、アルペジオ奏法
- アコースティック（Masterbiltシリーズなど）
- フィンガーピッキング、ストローク奏法、指弾きによるメロディ表現
2. 難易度
初心者向け
- Power Players、入門モデルのLes PaulやSG
- 弦高が低め、ネックが握りやすく初心者に最適
- 基本コード、ストローク演奏から始めやすい
中級者向け
- Les Paul Standard、ES‑335など
- 多彩なテクニック（チョーキング、ハンマリング・プリングオフ、スライド）に挑戦可能
- ハムバッカーピックアップによる音色調整が必要
上級者向け
- シグネチャー／カスタムモデル
- 高度なテクニック（タッピング、ハイブリッド奏法、ジャズ／ブルースソロ）
- 弦振動・トーンの微妙な調整やペダル/エフェクトとの組み合わせが重要
有名な奏者
エピフォン（Epiphone）ギターの有名な奏者について整理します。
1. ロック／ブルース系
1-1. Slash（スラッシュ）
- ガンズ・アンド・ローゼズのギタリスト
- 代表的に使用するのは Gibson Les Paul だが、Epiphone版 Les Paul モデルも使用経験あり
- Epiphone「Slash Les Paul Standard」シグネチャーモデルが販売されている
1-2. Joe Bonamassa（ジョー・ボナマッサ）
- アメリカのブルースギタリスト
- Epiphone ES‑335 シグネチャーモデルを使用
- ジャズ・ブルース寄りのプレイスタイルにEpiphoneセミホロウ構造が適合
1-3. The Edge（ジ・エッジ）
- U2のギタリスト
- Epiphone Casino などを使用することもあり
- 特殊チューニングやエフェクトと組み合わせた独特のサウンドで有名
2. ポップ／インディーズ系
2-1. Noel Gallagher（ノエル・ギャラガー）
- Oasis のギタリスト
- Epiphone Sheraton、Casino などを使用
- アンプラグドやライブ演奏でもEpiphoneのセミホロウが登場
2-2. Johnny Depp（ジョニー・デップ）
- 音楽活動でもEpiphone Les Paul などを使用
- 俳優としても知られるが、音楽活動においてEpiphoneがサポート
3. ジャズ／ブルース系
3-1. B.B. King（ビービー・キング）
- 主にGibsonを使用だが、Epiphone Dot系セミホロウはブルース入門者に影響を与えた
- そのトーンを参考にEpiphone ES‑335で演奏する奏者も多い
3-2. Anthrax / Metal 系の奏者
- ハードロックやメタル系でも、入門〜中級向けモデルとしてEpiphoneが選ばれることが多い
新品と中古の製品ラインナップと価格相場
Epiphone（エピフォン）ギターの 新品・中古それぞれの製品ラインナップ＆価格相場を整理します。仕様や状態によって価格に幅がありますので、あくまで目安としてご覧ください。
🧾 製品ラインナップ（例）
以下、代表的なモデルを商品として引用します。
以下、各モデルの簡単な解説をしていきます：
- Epiphone Les Paul Custom：伝統的なレス・ポールタイプの上位モデル。「ハイグレード仕様」という位置付けで新品価格も高め。
- Epiphone ES‑335：セミホロウ構造の代表モデル。ジャズ・ブルース・ロックなど幅広く使えるプレミアムモデル。
- Epiphone Casino Vintage Sunburst：セミホロウ系でもヴィンテージ風味、デザインも魅力的なモデル。
- Epiphone Power Players Les Paul：入門～予算を抑えめに考えるユーザー向けのモデル。価格も手頃。
- Epiphone Japan Les Paul Standard (中古)：日本国内製造（日本仕様）中古モデルの一例。状態・仕様・年式により価格大きく変動。
- Epiphone Japan Les Paul Tribute (中古)：中古でトリビュート仕様のモデル。さらに仕様特化型モデルの中古。
- Epiphone Les Paul Custom (中古価格想定)：上位ソリッドモデルの中古として考えた際の想定価格帯。
- Epiphone ES‑335 (中古価格想定)：セミホロウ上位の中古モデル想定。
📊 価格相場（目安）
インターネット上の販売データから、大まかな新品・中古の相場を整理します。
新品
- 専門店の販売例：例えば「EPIPHONE / Les Paul type 通販｜Sound House」で価格例 72,600円 → 割引で 52,800円 程度という記録あり。
- 国内販売例：「Epiphone Les Paul Custom (EB) … Special price: ¥71,820 (Retail ¥107,100)」という価格表示あり。
- 海外モデル・限定仕様では、Made in Japan（MIJ）仕様の中古で 1000ドル超という投稿もあります。
- よって、新品の本格モデル（材質・仕様も高級）は「おおよそ ¥100,000 ～ ¥200,000＋」のレンジが見えてきます。
- もっと廉価仕様（材質がシンプル／ブランドが控えめ）では、約 ¥40,000〜¥70,000前後という価格帯も確認。例えば前述の72,600円。
中古
- 中古・輸入市場では、例として中古日本製「Epiphone LPC‑80 Les Paul Custom (Japanese Domestic)」で “$677 – $1,214” の範囲というガイドあり。
- 日本国内中古でも、例えば「中古モデル・価格72,800円」等の販売例も確認。
- 状態・仕様・年式次第ですが、中古品の目安として「¥50,000〜¥150,000あたり」が妥当な範囲と言えそうです。
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