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篳篥 : おすすめ民族楽器の特徴、価格、歴史について 雅楽で龍笛や笙の仲間 最新版を解説

Instrument

篳篥は雅楽器のなかで、最も多くの種類の音楽に使われる日本の伝統楽器です。中国から雅楽の楽器の1つとして伝わったといわれています。アジア大陸のどこかで発祥し、一度も大きな改良がされないまま、現代にいたる楽器と言われています。音色も昔から全く変わっていない楽器とされています。篳篥はダブルリードような形状で音量が大きく、音程も自由に出せるので、主旋律を担当することが多い楽器です。

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起源と歴史

日本でこの楽器は生まれました。龍笛や笙などと並んで旋律を活かして利用される楽器です。ひちりきは塩梅と呼ばれる代表的な奏法を用いります。口から孔を用い、空気を送って奏でることになります。打楽器や横笛などと合奏に使われます。本体を吹くことで独特の音とリズムが奏でることができ、これが特徴です。

起源

  • 篳篥は中国から日本に伝来した管楽器で、奈良時代(8世紀頃)に日本に伝わったとされています。
  • 中国では「篳篥(bi li)」として宮廷音楽や宗教音楽で使われていました。

日本での歴史

  1. 奈良時代(8世紀)
    • 中国・朝鮮半島を通じて日本に伝来
    • 宮廷での祭礼や儀式に使用されるようになる
  2. 平安時代(9〜12世紀)
    • 雅楽が確立し、篳篥も主要な管楽器として定着
    • 奏者(篳篥方)が宮廷において重要な役割を持つ
  3. 鎌倉〜室町時代
    • 神社・寺院での神事・祭礼にも使用が広がる
    • 雅楽の演奏技術や楽譜が整備される
  4. 江戸時代以降
    • 雅楽の伝統が宮内庁や神社で継承される
    • 篳篥は、神事や祝祭で欠かせない楽器として現代まで使用

ポイント

  • 篳篥は宮廷音楽・神事に欠かせない古典楽器で、日本における雅楽の象徴的存在
  • 演奏技術は代々の篳篥方によって受け継がれ、現在も神社や宮内庁で演奏されている

特徴と構造、サイズ

篳篥(ひちりき)の特徴・構造・サイズについて詳しくまとめます。


1. 特徴

  • 音色:硬質で張りのある音。幽玄で雅楽特有の響きが特徴
  • 用途:雅楽の主要な旋律楽器として、宮廷や神社の祭礼、儀式で使用
  • 演奏表現:ビブラートや強弱で微妙な音色変化をつけられる

2. 構造

篳篥は主に竹と葦のリードで作られ、シンプルながら精巧な構造です。

  1. 管体(竹製)
    • 円筒状で指孔が7〜8個
    • 指で孔を押さえて音程を変える
  2. リード(二枚葦)
    • 二枚の葦が重なり振動して音を出す
    • 吹き口に取り付けられ、音の高さや響きを決定
  3. 吹き口
    • 牛角や木で作られることもあり、口に当てて息を吹き込む部分
  4. 指孔
    • 7〜8個の孔で音階を調節
    • 管体の長さやリードの厚さによって音域が決まる

3. サイズ

  • 長さ
    • 大篳篥(本曲用):約30〜35cm
    • 小篳篥(囃子用):約20〜25cm
  • 音域:基本的に1オクターブ強
  • 重量:軽量で片手で持てる程度

4. ポイント

  • 篳篥は小型ながらも、リードと管体の精密な構造で独特の響きを作る
  • 音色は硬質で張りがあり、雅楽の幽玄な雰囲気を支える重要な楽器

種類について詳細

篳篥(ひちりき)の種類について、用途や形状・音域ごとに詳しくまとめます。

1. 用途別の種類

篳篥は主に雅楽の用途や演奏形態によって分類されます。

種類用途特徴
大篳篥(本曲用)宮廷雅楽の本曲演奏音域が広く、深みのある音色。旋律を担当する主要管楽器
小篳篥(囃子用)雅楽の囃子や軽快な曲軽やかで明るい音色。リズムや装飾音に適する
神楽用篳篥神社や神事の演奏音色がやや硬く、神事に適した響き。吹き方や装飾が簡略化されることも

2. 音域・音色による種類

  • 音域の違い:大篳篥は低音から高音までの幅が広く、小篳篥は高音域が中心
  • リードの種類
    • 厚めの葦リード:力強く張りのある音
    • 薄めの葦リード:柔らかく軽やかな音
  • 調律や音程の違い:作り手や用途により微妙に音程が異なる

3. 材質・形状による種類

  • 竹管の太さや長さ:音程や響きの深さに影響
  • 吹き口材質
    • 牛角製:硬めの音色
    • 木製:やや柔らかい音色
  • 装飾や仕上げ:神楽用や演奏会用で外観に差異がある

4. ポイント

  • 篳篥の種類は、演奏する曲や場面に応じて最適なものを選ぶことが重要
  • 音域・音色・吹き心地・用途を総合的に判断して選択される

篳篥の曲

篳篥は主に雅楽で使用されることが多いです。音量が大きく、音程も自由に出せるので、主旋律を担当することが多い楽器です。弦楽器や絃楽器などの芸人が和楽器として演奏することが多いです。雅楽で笙や箏、太鼓はよく使われます。高い音が出て管を通して舌でうまく音を出します。

奏法、難易度

篳篥(ひちりき)の奏法と難易度について詳しくまとめます。

1. 基本奏法

篳篥は口で吹き、指で孔を押さえて音を出す管楽器です。
雅楽特有の幽玄な響きを出すために、精密な息遣いと指の動きが求められます。

主な奏法

  1. 基本吹き
    • 指孔を押さえて音程を調節
    • 息を吹き込む角度・強さで音色や響きが変化
  2. ビブラート
    • 唇や息の強弱で音に揺らぎをつける
    • 幽玄で柔らかい音色を演出
  3. タンギング(音の切り替え)
    • 舌でリードを軽く弾くことで音を切る
    • 雅楽の旋律に独特の表情を与える
  4. 装飾音・トリル
    • 指孔の素早い開閉で装飾音を加える
    • 曲に華やかさや動きを出す

2. 難易度

篳篥は初心者にとって音を安定させるのが難しい楽器です。

初心者

  • 音を出すだけでもリードの振動を安定させる必要があり、息遣いや指孔操作に慣れるまで時間がかかる
  • 音程の微調整も難しい

中級~上級者

  • 雅楽の旋律を正確に吹き分けるには高度な技術が必要
  • ビブラート・タンギング・装飾音を自然に入れることができる
  • 旋律の表現力や音色の微妙な調整は、長年の修行や経験が必要

3. 練習のコツ

  1. 息のコントロールを優先
    • 強すぎず弱すぎず、安定した息で音を出す
  2. 指孔操作を正確に
    • 指先で孔をしっかり押さえ、音程が正確になるよう練習
  3. 短いフレーズから始める
    • 長い旋律よりも短いフレーズで音色と指使いを確認
  4. 録音して確認
    • 自分の音色や音程を客観的にチェック

有名な奏者

篳篥(ひちりき)の有名な奏者について詳しくまとめます。

1. 宮内庁式部職楽部の篳篥方

  • 概要:日本の雅楽を国家的に継承する組織
  • 特徴:篳篥をはじめ、笙、龍笛など宮廷雅楽の全管楽器を演奏
  • 役割:宮中行事や公式祝祭での雅楽演奏
  • 奏者:数名の専門奏者が在籍し、伝統技術を継承

2. 神社・寺院の篳篥方

  • 用途:神社や寺院の祭礼・神事で演奏
  • 特徴:神事に合わせた幽玄で張りのある音色
  • 奏者:代々継承された篳篥方が多く、地域によって技法や音色に個性あり

3. 現代の注目奏者

  • 松岡亮子(雅楽演奏家)
    • 宮内庁式部職楽部出身
    • 雅楽の公演やワークショップで篳篥を演奏
  • 他の現代奏者
    • 神社・雅楽団体で活動する篳篥方
    • 雅楽の公演や教育活動に従事

新品と中古の製品ラインナップと価格相場

以下、上記の価格例をもとに、製品ラインナップと価格相場、および購入時の注意点を整理します。


✅ 製品ラインナップ例と特徴

  • Smoke Bamboo Hichiriki (Birch Binding):竹製・バーチ材バインディング付き。価格例約 ¥328,900
  • Smoke Bamboo Hichiriki (Birch Binding) Model HIK‑18:同ブランド・モデル違い、価格例約 ¥296,010
  • Madake Bamboo Hichiriki (Rattan Binding) HIM‑35:真竹(マダケ)+籐巻き仕様。価格例約 ¥66,192
  • Smoke Bamboo Hichiriki (Rattan Binding) HIT‑10:竹+籐仕様で上位仕様。価格例約 ¥164,450
  • Synthetic Resin Hichiriki Set Black:樹脂製入門セット。価格例約 ¥11,347
  • TOMBO 楽器製作所 篳篥(ヒチリキ):実用廉価モデル。価格例約 ¥6,000
  • (同じ製品でも複数表記あり、ラインナップの幅を示すために重複して掲載)

📊 価格相場の目安

  • 入門用/廉価モデル(樹脂製・竹製簡易仕様):約 ¥4,000~¥15,000。例:樹脂製モデル「樹脂管」=¥4,400あり。
  • 標準竹製モデル(真竹/籐巻き・竹製本管):約 ¥40,000~¥100,000前後。例:真竹籐巻仕様 ¥44,000。
  • 上級/本格仕様モデル(煤竹・籐巻き・高級材):約 ¥200,000~¥300,000以上。例:煤竹樺巻 ¥176,000、煤竹籐巻 ¥220,000~。

📝 購入時の注意点

  • 材質(竹/真竹/煤竹/樹脂)によって音質・価格が大きく変わる。
  • 指孔や吹き口(リード・盧舌)など付属部品の仕様もコストに影響。
  • 入門用モデル(特に樹脂製)は価格が低いが、音質・耐久性・調整可能性で劣る可能性あり。
  • 中古市場では「中古篳篥」の流通情報が少ないが、状態・材質・材年などで価値に差が出る。
  • リード(盧舌)交換・調整の必要性あり。リード単体価格も確認。
  • 海外ブランド/輸入モデルの場合、送料・関税・修理対応を確認。
  • 音程・調律・指孔の精度が楽器としての価値を左右するため、購入前に試奏または音源チェックするのが望ましい。

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