Danelectro(ダンエレクトロ)は1947年に設立された特徴としてボディのデザインが独特の、ギター、ベース、エフェクター、ギターアンプのモデル、ブランドの製造会社です。アメリカの会社で、エリック・クラプトン、エルビス・コステロ、ピート・タウンゼントら大物ギタリストが使用しているメーカーでもあります。Danelectroの代名詞ともなったメゾナイト構造はとても有名です。今は世界的にも力を付けたギター、ベース、エフェクターメーカーで世界中の奏者に認知されています。
起源と歴史
アメリカのニュージャージー州レッドバンクでこの楽器は生まれました。blackやwhiteなど多くのデザインがあり、ネックなどルックスが良いです。アコースティックギターやbassも売られているので販売の情報は多く出回っています。アーティストは当時からスケールの大きなこのギターを使ったことから、gibsonやvintageと並ぶメーカーとなりました。参考に新しい登場しているギターについて一覧で紹介していきます。youtubeなども見てみましょう。
1️⃣ 設立と初期
- 設立年:1947年
- 創業者:Nathan “Nat” Daniel
- 設立地:アメリカ・ニュージャージー州レッドバンク
- 当初の事業:
- ギター製造ではなく、ギターアンプやラジオ用回路のOEM製造
- 大手百貨店チェーン(Silvertone/Sears、Airline/Montgomery Ward向け)に供給
2️⃣ ギター製造への転換
- 1954年頃、ギター製造を本格的に開始
- コンセプト:
- 若いミュージシャンでも手が届く価格帯
- 他ブランドにはないユニークなデザインと軽量ボディ
- 特徴的構造:
- ボディ材:Masonite(マソナイト板)+ポプラ材フレーム
- ピックアップ:リップスティック型シングルコイル(メタルチューブ内)
- 軽量で扱いやすく、独特の音色を実現
3️⃣ 成長と衰退
- 1966年:Music Corporation of America(MCA)に売却
- 1969年:当時の工場が閉鎖、ブランドは一時衰退
- 1990年代後半以降:
- ブランド復活、リイシュー(復刻)モデルや新モデルを展開
- エフェクトペダルやアクセサリーも販売
4️⃣ 音楽史的意義
- 手頃な価格ながらも独特の音色とデザインで、ガレージ・ロックやポップ音楽で人気
- リップスティックピックアップによる「ジャングル・クリーントーン」が特徴
- 現代でも復刻モデルやヴィンテージ市場でコレクター人気が高い
開発会社
Danelectro
創業者
Nathan I. Daniel 1912年9月23日-1994年12月24日
Nathan Danielは子供の頃ラジオが大好きで、彼が最初に作ったものは水晶ラジオでした。彼はニューヨークのラジオ街に通っていました。アンプの製作も手がけるようになり、独自の回路によるアンプはラジオ街にあったTho’s Bargain Basement との契約に結び付きました。Nathan Danielはニュージャージー州のレッドバンクで会社を設立し、1947年に社名をDanelectroに変更しました。
特徴と構造、サイズ
Danelectroギターは、独特の音色とユニークなデザインで知られるエレキギターです。以下に特徴・構造・サイズを整理します
1️⃣ ボディと材質
- ボディ材
- Masonite(マソナイト板)+ポプラ材フレーム
- 軽量でコストを抑えつつ、独特の鳴りを実現
- 形状
- シングルカッタウェイ、ダブルカッタウェイ、ロングホーンなど多彩
- 丸みを帯びたレトロなデザインが特徴
- 重さ
- 2.5〜3.5kg前後(モデルにより変動)
- 軽量で長時間の演奏でも疲れにくい
2️⃣ ネックと指板
- ネック材:メイプルやマホガニーなど軽量材
- 指板材:ローズウッドまたはパーフェロー
- スケール長:約965〜980mm(一般的なエレキギターと同等)
- フレット数:21〜22フレットが一般的
3️⃣ ピックアップと電子回路
- ピックアップ
- リップスティック型シングルコイル(メタルチューブ入り)
- 特徴:軽やかでジャングル系のクリーントーン、柔らかい歪み
- コントロール
- ボリューム、トーン、スイッチでシンプル操作
- 一部モデルはトレモロ搭載
4️⃣ ブリッジとテイルピース
- シンプル構造で弦交換が容易
- ローラー付きブリッジを採用するモデルもあり、チューニング安定性を確保
5️⃣ サイズと扱いやすさ
- 軽量で小柄なデザインのため、女性や小柄な奏者にも扱いやすい
- 持ち運びが容易でステージ演奏向き

全シリーズの紹介
Danelectro(ダンエレクトロ)は、1950年代から現在まで数多くのシリーズを展開しており、レトロなデザインと独特の音色が特徴です。以下に主要シリーズをまとめます。
1️⃣ クラシック・リイシューシリーズ
- ’59 / ’59NOS / ’62DC
- 1950年代〜1960年代のオリジナルモデルを復刻
- ボディ:Masonite + ポプラ
- ピックアップ:リップスティック型シングルコイル
- 特徴:軽量、ジャングル系クリーントーン
- 用途:ポップ・ガレージ・インディーズ系
2️⃣ Uシリーズ(入門・中級向け)
- U1 / U2
- コストパフォーマンス重視の入門モデル
- 軽量で扱いやすく、初心者向け
- シンプルなコントロールで演奏しやすい
3️⃣ Longhornシリーズ
- 個性的なダブルカッタウェイのボディ
- 60年代風のレトロデザイン
- リップスティック型ピックアップで軽やか音色
- 特徴:ステージ映えする見た目と軽量設計
4️⃣ 12弦モデル
- Electro / 12弦仕様
- ダンエレクトロ独自の12弦エレキギター
- コーラス・リバーブ系のクリーントーンが得意
- ポップス・フォーク・ロックで使用されやすい
5️⃣ Modern / New Lineシリーズ
- 復刻+新設計モデル
- 高品質パーツやスタンダードピックアップを採用
- 従来の軽量感・独特音色はそのまま、安定性や演奏性を向上
6️⃣ エフェクト・アクセサリーシリーズ
- Danelectro Pedals / Effects
- ギターとセットで人気のエフェクトペダル
- コンパクトでレトロなデザイン
- 定番:Cool Cat、Fab Tone、Honeytoneなど

Danelectro人気モデル
THE 84
ストラトタイプの本体にリップスティック・ピックアップを3基載せたギターです。21フレットのレトロな雰囲気を感じさせる外見です。
THE 64
弦長は636mmでフレットが22、大きな特徴はリアピックアップで、リップスティック・ピックアップを二つ並べてハムバッカーを作っています。
THE 66
ボディをアルダー製のセミホロウ構造にアレンジしたモデルです。THE 64をアレンジしたモデルです。
59
「59」シリーズはボディやヘッド形状が同じです。Danelectroモデルの顔と呼べるものになります。
12弦ギター
今では一般化している12弦ギター。それを開発したのはDanelectro。サウンドバリエーション溢れるモデルです。
Longhorn Guitar
長いホーンを持ったギターです。外観がとても特殊で目立つデザインです。
奏法、難易度
Danelectroギターは、軽量で扱いやすく、独特の音色が特徴です。そのため奏法や難易度は他のエレキギターと比べると比較的親しみやすいですが、モデルや音色特性によって演奏感が異なります。
1️⃣ 基本的な奏法
- ピッキング
- シングルコイル・リップスティックピックアップはレスポンスが軽く、繊細なピッキングにも反応
- クリーントーンでのアルペジオやカッティングが得意
- コードストローク
- ポップスやガレージ系のカッティング向き
- 軽いボディにより長時間のストロークも疲れにくい
- ソロ/リード演奏
- 軽いタッチで滑らかに高音が出る
- ブリッジ寄りで弾くとジャングル系の乾いた音色に
- オーバードライブ/ディストーションとの相性も良好
2️⃣ テクニック別
| テクニック | 特徴 |
|---|---|
| スライド | 軽量ボディとピックアップのレスポンスにより滑らかに表現可能 |
| ハンマリング・プリング | クリーントーンで明瞭に響く |
| ブルース/ロック系リフ | ジャングル音色や軽い歪みで味のある演奏が可能 |
| 12弦モデル | コーラス感のある音色でアルペジオやコードワークが映える |
3️⃣ 難易度の目安
- 初心者
- 軽量で持ちやすく、基本的なコード・ストローク・アルペジオが習得しやすい
- シンプルなコントロールで迷わず演奏可能
- 中級者
- ソロ演奏やジャングル音色を活かした表現に挑戦
- ブリッジ側で音色を変化させる技術が必要
- 上級者
- 12弦や復刻モデルでのニュアンス表現やエフェクト併用
- 細かいタッチコントロールやポリリズム的な奏法に挑戦可能
有名な奏者
Danelectroは、ユニークな音色と軽量なボディで、特にガレージ・ロックやポップス系のミュージシャンに愛用されてきました。以下に代表的な奏者を紹介します。
1️⃣ ロック・ポップ系
| 奏者名 | 所属/特徴 | 使用モデル・音色の特徴 |
|---|---|---|
| Jack White | The White Stripes | ’59モデルや復刻モデルを使用。ジャングル系クリーントーンでガレージロックに最適 |
| Jimmy Page | Led Zeppelin | 一部録音でDanelectroを使用。軽量ボディで独特のカッティング音 |
| Mark Knopfler | Dire Straits | 軽やかでクリアなリード音に活用 |
| John Frusciante | Red Hot Chili Peppers | セッションやアルバムで使用経験あり |
2️⃣ インディーズ・ガレージ系
- Danelectroは入門機から復刻モデルまで幅広く使用可能
- ガレージ・インディーズ系では「ジャングル音色」「軽量で扱いやすい」点が評価されている
新品と中古の製品ラインナップと価格相場
以下、Danelectro の人気モデルをいくつかピックアップし、「どんな仕様か」「おおまかな価格帯」を紹介します。価格はあくまで目安で、仕様(年代、材質、限定カラー等)や為替・在庫状況で大きく変動します。
それぞれ簡単に解説します:
- Danelectro ‘59M NOS+:リイシューのハイエンド仕様。素材・仕上げ・パーツも上位グレードで、価格も高め。国内流通の新品例では十万円台後半〜。
- Danelectro STOCK 59:Danelectro 定番モデル。比較的入手しやすく、初心者から中級者まで人気。国内新品価格の目安として約 ¥80,000 前後という例も。
- Danelectro 56 Single Cutaway Aqua:入門〜中級向けカラー仕様。見た目のインパクト+軽量性が特徴。価格例国内で約 ¥88,000 前後。
- Danelectro Fifty Niner:特殊仕様(12弦モデルやリイシュー)の流通例あり。少し価格が上がる傾向。国内例で約 ¥84,800 程度。
- Danelectro Original FACTORY SPEC Model 59 O:工場仕様・限定仕様モデル。仕様が少し変わるだけで価格差あり。中古例で約 ¥76,890。
- Danelectro 56 Single Cutaway:廉価入門モデル扱いのもの。価格例国内で約 ¥61,388。
- (重複モデルですが)「12弦別仕様」や「定番モデル中古」も用意されています。
💰 価格相場の目安
- 新品:
- 入門〜廉価仕様モデル:おおよそ US$300〜500 (約 ¥40,000〜¥70,000) のレンジが多い。
- 中堅・定番仕様:US$500〜750 (約 ¥70,000〜¥100,000) 程度が多い。
- 上位・特殊仕様モデル:US$750~1000以上(¥100,000〜¥150,000+)という例あり。
- 中古・ヴィンテージ:
- 比較的流通量の多い中古モデル:US$400〜600 (約 ¥60,000〜¥90,000) 程度。
- 希少年式・限定仕様・ヴィンテージ(1960年代等):US$1,000 (約 ¥150,000〜)以上という出品例あり。
🔍 購入時の注意ポイント
- 年式・製造国(USA/リイシュー/MIMなど)で価値が変動。
- ボディ・材質・ピックアップ仕様(リップスティック/ダブル/12弦)で価格差あり。
- 輸入品の場合、送料・関税・保証有無を考慮。
- 中古購入時は「ネックの状態」「フレットの減り」「オリジナルパーツかどうか」など確認をおすすめ。
- 用途(初心者練習用/収集用/ステージ用)に応じて「仕様・予算・モデル」を絞ると選びやすい。
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