EDMとは?日本で有名な曲は?クラブやアーティスト、ヒット名曲の歴史と特徴についておすすめ音楽ジャンルの最新版を紹介、解説。EDMは2000年代の音楽シーンでメジャーになったジャンルであり世界中で流行している音楽です。
EDMとは?
EDMとは「Electronic Dance Music」の略。シンセサイザーなどを使って生み出す音で製作された音楽が多く、ダンス向けの楽曲がとても多いです。そのため、シーケンサーなどを使うクリエイターが楽曲を作っていることが多いです。
アーティストは作曲やプロデュースするだけでなく、自らDJとしてライブ会場で演奏することも多いです。EDMは2000年代の音楽ジャンルでも世界で最も成功したジャンルの一つと言われています。アジア、ヨーロッパ、北米、南米、中東、アフリカ、オセアニアまでこのジャンルは浸透しました。
特徴
- 電子音中心
- シンセサイザー、ドラムマシン、サンプラーなどを使用
- 生楽器は少なめで、デジタルで生成された音が主体
- 強いビート
- 4つ打ち(四分音符ごとにキックが入る)など、踊りやすいリズムが基本
- テンポはだいたい120〜140 BPMが多い
- 構造の明確さ
- ブレイクダウン→ビルドアップ→ドロップ(サビ的部分)というパターンが多い
- ドロップの瞬間に盛り上がるよう設計されている
- ジャンルの多様性
- ハウス、トランス、ダブステップ、テクノ、プログレッシブなど、細かいサブジャンルが多数
- それぞれ特徴的なリズムや音色がある
- フェス・クラブ文化との結びつき
- 大規模フェス(Tomorrowland, Ultra Music Festivalなど)での体験が人気
- 音楽だけでなく、映像や照明、演出を含めた総合的な体験が重視される
歴史の簡単な流れ
- 1970〜80年代:シンセポップやディスコの影響で電子ダンス音楽が誕生
- 1980年代後半〜90年代:ハウス、テクノ、トランスなどのクラブシーンで拡大
- 2000年代以降:EDMが商業化され、世界的なフェスやラジオでメジャーに
簡単に言うと、EDMは 「電子音で作られた、踊るための音楽」 であり、クラブやフェスなどで盛り上がることを前提に設計されたジャンルです。
EDMの歴史について
EDMは電子音楽の代表的な存在ですが、電子音楽というジャンルはすでに1900年代に存在していました。1970年代にはディスコ音楽というものがあり、波形編集ソフトなどで製作していました。1980年代になると、ビッグビートなどが流行しました。そしてこれらの影響を受けて生まれたのがEDMでした。2000年代に入ると、アメリカ、ヨーロッパを中心に急速に世界普及していきました。恐らく爆発的に流行したのはダフトパンクやティエストなどの存在が大きいと言われています。オリンピックなどのライブで演奏されたことにより注目を浴びたのです。
EDMは2010年代に入るとさらに盛り上がり、この系統を志向するアーティストも多数登場しました。ZEDDやアヴィーチーなどがその筆頭的存在であり、この時代のアーティストにとってEDMはダンスミュージックの主流ジャンルとなったのです。EDMは2020年代に入ってもヒットチャートなどで上位に入っており、勢いが止まることがありません。恐らくいつかは衰退するでしょうが、まだまだ人気は衰える兆しが見えないのです。
1. 起源:1970年代前半〜中盤
- ディスコの影響
- ニューヨークやシカゴで、ダンスクラブ向けに電子機器を使った音楽が発展
- 例:ディスコグループ「Giorgio Moroder」のシンセサウンド
- 電子楽器の普及
- シンセサイザー、ドラムマシン(Roland TR-808など)が登場
- これによりクラブ向けのリズム主体の音楽制作が可能に
2. 1980年代:クラブ文化とテクノ・ハウスの誕生
- シカゴ・ハウス
- ディスコをルーツに、より電子的・反復的なビートを強調
- 代表曲:「Move Your Body」(Marshall Jefferson)
- デトロイト・テクノ
- 工業都市デトロイトで生まれた、未来的で機械的な電子音楽
- 代表アーティスト:Juan Atkins、Derrick May、Kevin Saunderson
3. 1990年代:ヨーロッパでのトランス・レイブ文化
- トランス
- ドイツやオランダで盛り上がり、長いビルドアップと盛り上がるドロップが特徴
- レイブ・シーン
- イギリスで非公式パーティー(レイブ)が流行
- アンダーグラウンド文化から世界に広がる
- ハードスタイルやドラムンベースなど、ジャンル細分化が進む
4. 2000年代:商業化・フェスブーム
- EDMが世界規模で認知されるように
- フェス文化の隆盛(Tomorrowland、Ultra Music Festivalなど)
- 大衆向けにポップと融合した「メジャーEDM」が登場
- 例:David Guetta、Avicii、Calvin Harris
- 「ドロップ」と「ビルドアップ」がフェスでの盛り上がりの定番に
5. 2010年代以降:ストリーミングと多様化
- Spotify、YouTubeなどのプラットフォームでEDMがグローバル化
- サブジャンルの拡大:Future Bass、Trap、Progressive Houseなど
- AIやデジタルツールによる自宅制作も増加

有名アーティスト
エレクトロニック・ダンス・ミュージックはサウンドでいえばテクノ、トランス、ハウスやクラブ系の音楽で有名なアーティストの情報をピックアップして一覧で紹介します。リリースされている楽曲は有名なものばかり。フェスでも使われています。david guetta、calvin harris、afrojackなど最近はニュースでもこのカテゴリーはよく取り上げられます。新しいダブステップやトラップ、エレクトロなど電子音を混ぜる音楽も増えています。
The Chainsmokers
アメリカの音楽グループです。2010年代におけるアメリカの音楽界を代表するアーティストの一つ。全米チャート1位の曲も多数生まれており、グラミー賞のノミネートもされている経歴を持っています。ビルボードミュージックアワードではエレクトロニック・アーティスト賞にもノミネートされています。
Martin Garrix
オランダの有名プロデューサーでありDJでもあります。数多くの国々で成功を収めているアーティストでもあり、2010年代後半から2020年代における有名アーティストの一人です。
Zedd
ロシア生まれの音楽プロデューサー。ソングライターでありDJでもあります。彼はグラミー賞受賞者であり、生まれてからすぐにドイツへ移住しました。最初はロックバンドで活動していましたが、ダンスミュージックに目覚め、ヒットソングを量産しました。
EDMの音楽的特徴
EDM(Electronic Dance Music)の音楽的特徴は、「踊ることを前提に設計された電子音楽」という点に集約されます。以下に主要な要素を整理しました。トップの人気を誇り、聴きながら弾けることができる話題のジャンルです。初めての方はアプリなどで最新の楽曲を聞いてみましょう。
1. 電子音中心
- シンセサイザー、サンプラー、ドラムマシンが主役
- 生楽器は少なく、電子音の加工や加工効果(FX)で音の個性を出す
- ピッチベンド、フィルター、LFOなどで音を変化させる
2. 強いビートとリズム
- 4つ打ち(四分音符ごとのキックドラム)が基本
- ダンスに合わせたテンポは主に120〜140 BPM
- リズムパターンが明確で反復的、体を動かしやすい
3. 構造の典型パターン
- イントロ → ビルドアップ → ブレイク → ドロップ → アウトロ
- ドロップの瞬間に最高潮の盛り上がりを作るのが特徴
- 構造が予測可能なのでクラブやフェスでの体験を演出しやすい
4. 音色・エフェクト
- パッドやリード音、ベースライン、効果音(FX)で空間や迫力を演出
- リバーブやディレイで広がりを作る
- サイドチェインコンプレッションで「パンプ感」を生むことが多い
5. メロディ・ハーモニー
- メロディは比較的単純で、耳に残りやすい
- ハーモニーよりも、リズムとサウンドデザインによる「盛り上がり」が重視
- トランスやプログレッシブ系は長尺で幻想的なパッドやリフを展開
6. サブジャンルによる特徴
| サブジャンル | 特徴 |
|---|---|
| ハウス | 4つ打ち、軽快なベースライン、反復的 |
| テクノ | 機械的・未来的、ミニマル |
| トランス | 長尺、ビルドアップ→ドロップの盛り上がり、幻想的 |
| ダブステップ | 低音強調、半拍のリズム、ブレイク重視 |
| フューチャーベース | メロディックでポップ寄り、リズムの変化あり |

日本でEDMは有名なのか
日本でもEDM(Electronic Dance Music)は一定の人気がありますが、記録では海外のクラブ文化やフェスほど圧倒的なメインストリームではなく、ポップやJ-POPと融合した形で広まっているのが特徴です。以下に今回は詳しく整理します。
1. 日本での認知度と人気の広がり
- クラブ・フェス文化
- 東京・大阪など都市部のクラブでハウスやテクノ系のイベントが盛況
- 大型EDMフェス(ULTRA Japan, Summer SonicのEDMステージなど)が毎年開催され、多くの若者が参加
- ポップとの融合
- Perfume、Capsule、中田ヤスタカプロデュース作品など、J-POPにEDM要素を取り入れた曲がヒット
- これにより「EDM=クラブ音楽」だけでなく、テレビやラジオ、CMでも聴かれる
2. 海外との比較
- アメリカやヨーロッパほど「EDMだけで聴く層」が多くはない
- 日本では、EDM的サウンドがJ-POPやアニメソング、ゲーム音楽に取り入れられるケースが多い
- そのため、EDMは「サブカルチャー的人気」と「商業音楽との融合」という形で浸透
3. 若者世代やフェス文化での浸透
- 10〜30代を中心にクラブイベントやフェスでの体験型人気が高い
- DJやプロデューサー文化も根付きつつあり、YouTubeやTikTokでのシェアも活発
- EDM系の作曲・リミックスが簡単にできるツール(Ableton Live, FL Studioなど)の普及で、自宅制作も増加
4. メディアでの露出
- アニメソングやゲーム音楽にもEDM要素が取り入れられやすい
- PerfumeやAimer、ヨルシカなど、ポップス+EDM融合型の楽曲はラジオやテレビで流れることも多い
日本のEDMシーンを彩る有名な曲たち
日本のEDMシーン(広く「エレクトロ/EDM系サウンドを取り入れたJ‑POP/ダンスミュージック」含む)を彩る有名な曲を厳選しいくつか紹介します。アニソンやドラマの主題歌もあります。
日本のEDM/エレクトロ系有名曲
- Perfume — 「ポリリズム (Polyrhythm)」
中田ヤスタカが手がけた代表的テクノ・ポップ曲。ポリリズム(多重拍子)をテーマにしたリズミカルで未来的なサウンド。 - Perfume — 「レーザービーム (Laser Beam)」
中田ヤスタカのエッジの効いたシンセとダンス・トラック感が強い曲。ロック的なエネルギーとエレクトロの融合が特徴。 - Perfume — 「If you wanna」
フューチャーベース(Future Bass)要素を持ったダンス・ナンバー。中田ヤスタカがプロデュース。 - Perfume — 「TOKYO GIRL」
J‑POPと電子舞曲を強く融合させた曲。都会の風景を描きつつキャッチーなエレクトロ感がある。 - Perfume — 「ワンルーム・ディスコ (One Room Disco)」
よりポップで踊れるディスコ調エレクトロ曲。キャッチーなメロディと四つ打ちビートが印象的。 - Perfume — 「エレクトロ・ワールド (Electro World)」
近未来的なサウンドと中田ヤスタカらしいシンセワークが光る名曲。 - Seiho — 「Gold」
日本のダンス/エレクトロプロデューサーSeihoによるハウス系トラック。躍動感と緻密なサウンドデザインが特徴。 - Ado — 「Show」
プロデューサーにTeddyLoidとGigaが参加したEDM寄りの楽曲。USJハロウィンのテーマにもなった。
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