トンコリ:弦楽器の特徴、価格、歴史について アイヌの文化

Instrument

トンコリとは、アイヌ民族に伝わる伝統楽器で、民族楽器に相当します。トンコリは弦楽器に分類されており、アイヌ人のなかでは「カー」と呼ぶ人も多いです。トンコリは5つの弦から構成されており、これを極めるためには相応の練習を必要とされます。独特の音楽、演奏法は、トンコリによって表現されるのです。

楽器の起源

トンコリ(tonkori)は五弦の琴で北海道や樺太で生まれた楽器です。琴の曲などとともに多く奏者が使っています。最新の情報や資料によると、他にも奏者は増えており、男性も女性も弾くようになっています。

価格について

価格は数千円から数万円になります。

トンコリの歴史

トンコリはサハリン地方で登場した楽器と言われています。トンコリは江戸時代にはアイヌ人によって「カー」と呼ばれていました。トンコリは民族のイベントなどで良く演奏された楽器で、アイヌ民族の象徴となる楽器とされてきました。トンコリは北海道地方にも伝播するようになり、第二次世界大戦後は日本人にもなじみのある楽器となってきました。それを象徴するように、日本のアニメなどにもトンコリは登場するようになったのです。アイヌの伝承者からただ一人1960年代に直接指導を受けた邦楽家の富田友子氏がいまでも講演・演奏活動をしています。この人以外に伝承者から直接指導を受けた演奏家はいないため、富田友子氏はとても希少価値の高い演奏家なのです。ただしトンコリという楽器自体の演奏家は1900年代後半から徐々に増えています。アイヌ民謡といえばトンコリやムックリと言われるようなほどの楽器になりました。

トンコリの特徴

トンコリは5弦から構成される弦楽器になります。ギター等と異なりフレットがないだけでなく、弦を指板におしつけて音を変えることなく、開放弦のまま演奏するのが特徴です。調弦は地域によって差異が見られており、これといった標準はないと言われています。トンコリはハープのように開放弦で弾くことになるため、音は5つしか出ません。かなり自由度が低いため、トンコリは楽曲によって調弦をし直す必要があります。奏法はギターと同じようにストローク、ピックで弾く、などの方法があります。トンコリの素材はエゾマツ、オンコなどの北海道に自生している木々を使用しています。弾き方は座って斜めに抱き、両手の指で弾奏するのが一般的と言われています。

トンコリの音楽

トンコリはほぼアイヌ民謡で使用されることがほとんどです。たまに日本のアニメ作品でもトンコリを見ることができます。

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