クラシックギターとアコギ(アコースティックギター)はどちらがいい?違いと特徴について最新版を解説します。両方ともとても有名な楽器と言えますが、ではどちらが演奏するに良いのかを記事としてまとめました。
クラシックギターとは
クラシックギターとは、指で弦を弾いて演奏する弦楽器の一種で、特にクラシック音楽を演奏するために作られたギターです。ナイロン弦を使用することが多く、柔らかく温かみのある音色が特徴です。
クラシックギターの基本情報
- 弦
- ナイロン弦が基本(低音弦はナイロンに金属巻き)
- フォークギターのスチール弦よりも柔らかく、指への負担が少ない
- ボディ
- 形はアコースティックギターと似ているが、やや幅が広めで厚みがある
- 表板・裏板・側板は主に木材(スプルース、シダーなど)が使われる
- 演奏方法
- **指弾き(フィンガースタイル)**が基本
- ピックは使わず、親指・人差し指・中指・薬指で弦を弾く
- クラシック音楽やフラメンコ、ラテン音楽など幅広く使われる
- 音域・音色
- 温かく丸みのある音色
- 高音は透明感があり、低音は柔らかく支える
- 用途
- ソロ演奏(クラシックギター曲、ポピュラー音楽など)
- アンサンブル(ギター合奏、オーケストラ伴奏など)
- 教室や練習での指導用
- 特徴
- 弦が柔らかいため初心者でも弾きやすい
- ナイロン弦特有の柔らかく甘い音色
- フィンガリングの技術が重視される
💡 ポイント
- フォークギターやアコースティックギターと違い、ナイロン弦で柔らかい音色
- 指で弦を弾くクラシック奏法が基本
- ソロ演奏からアンサンブルまで幅広く使える
アコースティックギターとは?
アコースティックギターとは、アンプを使わずに弦の振動で音を鳴らす弦楽器で、フォークギターやナイロン弦ギターを含む広義のギターです。クラシックギターとは違い、スチール弦を使用することが多く、明るくはっきりした音色が特徴です。
アコースティックギターの基本情報
- 弦
- スチール弦が基本(フォークギタータイプ)
- クラシックギターのナイロン弦に比べ、音がシャープで音量が大きい
- 弦のテンションが高めで、指への負担はやや大きい
- ボディ
- クラシックギターよりやや細身で、薄いことが多い
- 表板・裏板・側板は木材(スプルース、シダー、マホガニーなど)で作られる
- 弦振動を共鳴させるため、サウンドホールがある
- 演奏方法
- ピック(ピックアップ)または指弾き
- ストローク奏法(コードをまとめて弾く)やアルペジオ奏法(1音ずつ弾く)など多彩
- ロック、ポップス、フォーク、ブルースなど幅広く使用される
- 音域・音色
- 明るくシャープで、音の立ち上がりがはっきりしている
- 弦の種類やボディサイズで音色や音量が変わる
- 低音はクラシックギターより硬めで、中高音は抜けやすい
- 用途
- ソロ演奏(弾き語り)
- バンド演奏や伴奏
- アンサンブルやレコーディングなど幅広く活用
- 特徴
- クラシックギターより音量が大きく、シャープな音
- コード伴奏やリズム弾きに向く
- 初心者は弦の硬さに慣れるまで指が痛くなることがある
💡 ポイント
- クラシックギター=ナイロン弦、柔らかい音、指弾き中心
- アコースティックギター(フォークギター)=スチール弦、明るく硬い音、ピックやストローク奏法に向く

アコースティックギターとクラシックギターの違い
アコースティックギターとクラシックギターはどちらも弦楽器ですが、弦の種類・音色・演奏方法・用途などに明確な違いがあります。以下にまとめます。
アコースティックギターとクラシックギターの違い
| 項目 | クラシックギター | アコースティックギター(フォークギター) |
|---|---|---|
| 弦の種類 | ナイロン弦(低音弦はナイロンに金属巻き) | スチール弦 |
| 音色 | 柔らかく温かい音色、丸みがある | 明るくシャープで硬めの音色 |
| ボディ | 幅が広めで厚みがある | クラシックよりやや細身で薄め |
| 演奏方法 | 指弾き(フィンガースタイル)中心 | ピック(プレクトラム)や指弾き。ストロークやアルペジオが多い |
| 弦のテンション | 低めで指への負担少なめ | 高めで指に少し負担あり |
| 用途 | クラシック曲、ソロ演奏、室内楽 | 弾き語り、ポップス、フォーク、バンド伴奏 |
| 初心者向き | 指の負担が少なく初心者でも弾きやすい | 音量や弦の硬さに慣れる必要あり |
まとめ
- クラシックギター:ナイロン弦、柔らかい音色、指弾き中心、ソロ演奏に向く
- アコースティックギター:スチール弦、明るく硬い音色、ピックやストローク奏法、伴奏やバンド向き
ギターのメリットとデメリット
ギター全般(アコースティック・クラシック・エレキ問わず)を弾くことには、さまざまなメリットとデメリットがあります。まとめると以下の通りです。
メリット
- 音楽表現の幅が広い
- ソロ演奏、伴奏、バンド演奏、弾き語りなど幅広く活用できる
- クラシック、ポップス、ロック、ジャズ、フォークなど多ジャンルで演奏可能
- 持ち運びやすい
- ピアノやドラムに比べてコンパクトで、自宅練習からライブまで持ち運びやすい
- 習得が比較的しやすい
- 基本コードや簡単なメロディは初心者でも短期間で演奏可能
- 独学でも練習できる教材や動画が豊富
- 手軽に音を出せる
- アンプ不要で音が鳴る(アコースティック・クラシック)
- 指1本でも弾ける簡単フレーズがある
- 表現力が高い
- フィンガリング、ピッキング、アルペジオ、スライド、ハーモニクスなど多彩な奏法が可能
- コミュニケーションツールになる
- バンド活動や弾き語り、合奏で人と音楽を楽しめる
- SNSやライブで自己表現にもつながる
デメリット
- 指への負担
- スチール弦は特に指先が痛くなる
- 初心者は爪や指の皮膚が慣れるまで時間がかかる
- 音量や練習環境の制約
- アコースティックギターは夜間や集合住宅で音量に注意が必要
- エレキギターはアンプが必要で準備が増える
- 楽器の価格差
- 高品質なギターは数万円〜数十万円することもあり、初心者が手を出しにくい場合がある
- 演奏技術の習得には時間がかかる
- コードやスケールは早く覚えられるが、指弾きやソロ演奏の高度なテクニックは時間が必要
- メンテナンス
- 弦の交換、ネックの調整、湿度管理などが必要
- 放置すると音質や演奏性が落ちる
まとめ
- ギターは持ち運びやすく多彩な表現ができる便利な楽器
- ただし、指先の負担や練習環境、メンテナンスには注意が必要

アコースティックギターとクラシックギターの新品と中古の価格相場
アコースティックギター(フォーク系)とクラシックギター(ナイロン弦系)の、新品・中古それぞれの価格相場をまとめました。
🎸 ギターの代表モデル例(参考)
以下は価格相場をつかみやすくするための具体的なモデル例です
主なモデル例:
- Yamaha FG830 アコースティックギター:約 ¥36,100(新品)
- Yamaha F‑310P アコースティックギター(初心者向け):約 ¥20,600(新品・セットあり)
- Yamaha STORIA III (ミニ/アコースティック):約 ¥48,700(新品)
- Aranjuez 710S クラシックギター:約 ¥122,760(新品)
- Yamaha CS40J 小型クラシックギター:約 ¥14,080(新品)
- S.Yairi YCM‑02(入門クラシック):約 ¥12,760(中古・または特価品)
📊 価格相場の目安
アコースティックギター(フォーク系)
- 新品:中・エントリーモデルで 3万〜7万円前後が目安。
- 中古:オークファンなどによると「アコースティックギター本体」の平均落札価格は 約¥67,600。
- また、買取相場では有名ブランド(マーティン、ヤイリなど)で 数万円~十数万円のケースがある。
クラシックギター(ナイロン弦系)
- 新品:ヤマハのCGシリーズを例にすると、
- CG102(入門モデル):¥25,300(税込)
- CG162S:¥38,500(税込)
- CG182C:¥48,400(税込)
- 中古:
- 島村楽器などの中古クラシックギターの在庫がある。
- 日本製クラシックギターのオークション相場では、平均落札価格が約¥3,200という極端に安い例もある(ただし状態や出品者により非常にばらつきあり)。
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