スポンサーリンク

シンバル : オーケストラ打楽器の特徴、価格、歴史やおすすめの選び方について ドラムの種類最新版を解説

Instrument

シンバルドラムの選び方や種類を紹介します。今でこそヨーロッパのオーケストラなどで使用されている打楽器ですが、発祥はトルコなのです。トルコから伝播してきたシンバルが進化し、発展した形となり、現在のシンバルになりました。シンバルはポップスのドラムなどでも使用されており、様々な楽器やジャンルで使われるようになりました。

スポンサーリンク

起源と歴史

ヨーロッパでこの楽器は生まれました。場面や役割によって機械を使ったり、2枚の重ねかたや叩き方も違います。基本的に奏法や表現によって音質も変化するため、明るくオープンで盛り上がっていくロックやジャズにもおすすめ。使い方は長いドラムスティックを叩いていくわけではなく、2枚を合わせることで鳴らします。非常にスタイルは多様でレガートやサスティーンなど豊かな表現やインパクトが可能。伝統の楽器であり、ハンドでも独特の個性を活かしてスタジオやライブで活躍できます。

1. 起源

  • シンバルは円盤状の金属製打楽器で、その起源は非常に古く、紀元前3000年頃の古代文明に類似の器具が存在したと考えられています。
  • 発祥は古代エジプト、メソポタミア、ヒッタイトなどで、宗教儀礼や祭祀で使用されていました。
  • 元々は手で打ち鳴らす金属製の円盤で、音を出すことで神事や儀式の際の注目を集める目的がありました。

2. 中世〜近世の発展

  • **オスマン帝国(トルコ)**の軍楽隊(ジャニスリー隊)で使用され、戦場で士気を高める楽器として発展。
  • ヨーロッパに伝わり、17〜18世紀の西洋オーケストラや軍楽隊に取り入れられました。
  • この時期、合金の技術や打ち鍛え(ハンマリング)技法が発展し、今日のシンバルの基礎が形成されました。

3. 近代の進化

  • 19世紀〜20世紀にかけて、製造技術や音響理論の進化により、クラッシュ、ライド、チャイナ、スプラッシュなど多様な種類が生まれる。
  • Zildjian(ジルジャン)社Paiste(パイステ)社などのメーカーが、音質・厚さ・反り具合を工夫して現代シンバルを確立。
  • ジャズ、ロック、吹奏楽、オーケストラ、民族音楽など、幅広い音楽ジャンルで不可欠な楽器となりました。

4. 日本における歴史

  • 明治時代以降、軍楽隊や吹奏楽に導入。
  • 現代ではドラムセットの定番パーツとして、またオーケストラ・吹奏楽・打楽器アンサンブルでも広く使用。

開発会社

現在世界では多数のシンバル製造メーカーが存在します。参考に基礎として大きな製品のメーカーの分類の一覧は以下になります。paiste、sabian、meinlやistanbul、zildjianなどがあります。モデルはピッチや大きさなどから幅広いもの選ぶことをおすすめします。ライドシンバルなど少し変わったものも登場しています。初心者は購入して練習することで繊細な表現や効果を演奏で与えることができます。一般的にセットでの購入をおすすめ。

社名特徴
ZildjianTurkey世界一のシェアを誇るシンバルメーカーで、その歴史は古く380年以上までさかのぼります。
SABIANCanada1981年に誕生し、20年程でシンバルメーカーにおいて世界的トップブランドの地位を確立しました。
PAISTERussia1901年にロシアで創業され、その後は移転を繰り返しています。
ISTANBULTurkeyシンバル発祥の地トルコのイスタンブールで、工場が閉鎖され働き場がなくなったK・ジルジャンのシンバル職人を集めて設立されたメーカーです。
MEINLGermany1951年からパーカッションなどを幅広く製造しているドイツのメーカーです。
TurkishTurkeyトルコで、イスタンブール社から独立した職人によって設立されましたシンバルメーカーです。

特徴と構造、サイズ

🎵 シンバルの特徴

  1. 楽器の種類
    • 金属製の円盤状打楽器
    • 打撃音を出すための打楽器の一種
    • ドラムセット、オーケストラ、吹奏楽、民族音楽など幅広く使用
  2. 音色の特徴
    • 金属的で明瞭、鋭い響き
    • 打ち方や角度、使用する打棒やマレットによって音色が変化
    • サイズ・厚さ・反り具合によって音量・持続時間・倍音が異なる
  3. 演奏方法
    • 打棒(スティック・マレット)で叩く
    • ハイハットはペダル操作で2枚のシンバルを開閉し、さまざまな音色を出す
    • クラッシュは片方を打ち鳴らしてアクセント音を出す

🛠 構造

部位説明
ベル(ドーム)中央の盛り上がった部分。音の中心、打撃点として重要
ボウ(胴部)中央からリムにかけての平面部分。音の響きに関与
リム(縁)外周部分。叩く位置や角度で音色や倍音が変化
中央の穴スタンドに取り付けるための穴。手で持つ場合はストラップを通す

厚さ・反り・材質の違いで、音色の特性が大きく変わる

📏 サイズと種類

種類直径厚さ音の特徴用途
クラッシュ(Crash)14〜20インチ薄め〜中厚鋭く短いアクセント音ドラムセットでアクセント
ライド(Ride)18〜24インチ中厚〜厚め長いサスティン、安定したリズムドラムセット、伴奏用
ハイハット(Hi‑Hat)12〜15インチ薄め〜中厚開閉で音色変化、リズム表現ドラムセット定番
スプラッシュ(Splash)6〜12インチ薄め鋭く短い音アクセント、装飾的
チャイナ(China)16〜22インチ薄め〜中厚ゴミ箱系のような鋭い破裂音特殊効果、アクセント

種類について詳細

「シンバル」の種類と特徴を詳しく整理します。シンバルは用途・形状・厚さ・音色で分類され、演奏シーンに応じて使い分けられます。

1. クラッシュ・シンバル(Crash Cymbal)

  • 特徴:薄め〜中厚のシンバルで、叩いた瞬間に鋭く響くアクセント音を出す
  • 直径:14〜20インチが一般的
  • 用途:ドラムセットでアクセント、オーケストラの強調音
  • 音色:明瞭で鋭い、短いサスティン(持続音が短い)

2. ライド・シンバル(Ride Cymbal)

  • 特徴:中厚〜厚めで大きめのシンバル、リズム伴奏に適した持続音
  • 直径:18〜24インチ
  • 用途:ドラムセットでリズム維持、ジャズ・ロック・ポップスで必須
  • 音色:深みがあり、サスティンが長い、ベルで叩くと高音アクセント

3. ハイハット・シンバル(Hi-Hat Cymbal)

  • 特徴:2枚のシンバルをペダルで開閉、開閉で音色やリズムを変化
  • 直径:12〜15インチ
  • 用途:ドラムセットの基本、リズムパターンの構築
  • 音色:開くと揺らぎのある音、閉じると鋭く短い音

4. スプラッシュ・シンバル(Splash Cymbal)

  • 特徴:小型で薄め、短く鋭い音
  • 直径:6〜12インチ
  • 用途:装飾音やアクセント、ドラムセットでアクセント効果
  • 音色:明るく短い、瞬間的に強調する用途に最適

5. チャイナ・シンバル(China Cymbal)

  • 特徴:縁が反り返った独特の形状
  • 直径:16〜22インチ
  • 用途:特殊効果、ゴミ箱のような破裂音を出す
  • 音色:鋭く、エッジの効いた破裂音、アクセントやフィルで使用

6. その他の特殊シンバル

  • クラッシュライド(Crash-Ride):クラッシュとライドの中間的性質、アクセントもリズムも可能
  • スプラッシュ/チャイナ系小型:ミニシンバルやベル系効果音
  • オーケストラ用特化型:ティンパニやマーチング用に特殊加工されたもの

💡 まとめ

種類直径厚さ音色用途
クラッシュ14〜20インチ薄〜中厚鋭く短いアクセント
ライド18〜24インチ中厚〜厚長いサスティン伴奏リズム
ハイハット12〜15インチ薄〜中厚開閉で変化基本リズム
スプラッシュ6〜12インチ瞬間的に明るい装飾音
チャイナ16〜22インチ薄〜中厚破裂音、エッジ音効果音

厚さやサイズ、形状の違いで音色や用途が大きく変化するのがシンバルの特徴です。

シンバルの音色

同じ刻むサウンドでもアクセント、スプラッシュなど演奏によって響きは違います。高い響きから低い響きまで様々。チャイナのシンバルなどもあります。ドラマーのようにビートでスティックを使うものではなく音量やリズムは基本、タイプや大きさによって異なります。長く練習することで出来も上がっていきますし、難しい演奏もできます。エフェクターなど使うこともあります。

Crash cymbal

Hi-hat cymbal

Finger cymbals

奏法、難易度

「シンバル」の奏法と難易度について整理します。シンバルは種類や用途によって奏法が異なりますが、基本は打撃による表現です。

1. 基本奏法

奏法方法音の特徴
ストローク(叩く)打棒(スティック、マレット)でシンバルを打つ金属的で明瞭な響き
スティック角度の調整スティックの角度や位置で音色が変化強打すると鋭く、縁で叩くと破裂音に
手で鳴らす小型のスプラッシュやチャイナで手で叩く柔らかく短い音

2. 応用奏法

奏法方法音の特徴
クラッシュ両手またはペダルで叩きアクセントを作る瞬間的に響く、装飾的
ライド奏法スティックでリズムパターンを刻む持続音、安定した伴奏リズム
ハイハット開閉ペダルで2枚を開閉しながら叩く開けると揺らぎ、閉じると短く鋭い音
チャイナ特有奏法縁を叩いたり擦ったりゴミ箱系の鋭い破裂音、特殊効果

3. 難易度

レベル内容難易度
初級単純に叩くだけ★☆☆☆☆
中級打点・角度・強弱を使った音色調整★★☆☆☆
上級ハイハットのペダル操作、ライドパターン、チャイナ・クラッシュの装飾演奏★★★★☆

ポイント

  • 基本の「叩く」だけで音は出せるため初心者でも扱いやすい
  • 表現力を高めるには、打つ角度・力・スティックの種類・ペダル操作などの工夫が必要
  • ジャズやロック、オーケストラでは複雑なリズムやアクセントを要求される

有名な奏者

「シンバル」の有名な奏者について整理します。シンバルは単体で演奏されることは少なく、ドラムセットやオーケストラ、打楽器アンサンブルの一部として用いられるため、奏者は打楽器奏者やドラマーとして知られる場合が多いです。

1. ジャズ・ドラマー

  • マックス・ローチ (Max Roach)
    • ジャズ界の伝説的ドラマー
    • ライドシンバルやハイハットのリズム表現を革新
  • エルヴィン・ジョーンズ (Elvin Jones)
    • ジョン・コルトレーン・カルテットで活躍
    • シンバルを使った複雑なリズム表現で知られる

2. ロック・ドラマー

  • ジョン・ボーナム (John Bonham) – Led Zeppelin
    • ドラムセットのシンバル操作で重厚なサウンドを創出
    • クラッシュ、ライド、ハイハットを駆使
  • ニール・パート (Neil Peart) – Rush
    • 精密なライドパターンとハイハット表現が特徴
    • 多数のクラッシュ・シンバルを活用

3. クラシック/オーケストラ奏者

  • ウィリアム・クレッグ (William Kraft)
    • 打楽器奏者・作曲家
    • 現代オーケストラでのシンバルの使い方を革新
  • ジョナサン・マニング (Jonathan Manning)
    • オーケストラ専属の打楽器奏者
    • クラッシュ、チャイナなど多彩なシンバル演奏

4. ポイント

  • シンバルは単独で有名になることは少なく、ドラマーや打楽器奏者として活動している人物が評価される
  • ジャズ・ロック・オーケストラなどジャンルによって奏法や使用するシンバルの種類が異なる

新品と中古の製品ラインナップと価格相場

シンバルの 新品・中古ラインナップ/価格相場 を以下に整理します。用途(初心者向け・中級/上級)に応じて、参考モデルと価格の目安をご覧ください。


🎯 製品ラインナップ(新品例)

以下、各モデルの簡単な紹介と価格目安です:

  • MEINL HCS Starter Cymbal Set:初心者向け入門セット。価格例:約 ¥17,700 程度。
  • MEINL HCS Cymbal Set HCS1314+10S:こちらも初心者~中級向け。約 ¥24,750
  • SABIAN SBR‑PFSET Cymbal Set:中級ブランドのセット。価格約 ¥38,800
  • MEINL HCS141620 Complete Cymbal Set‑up:さらに充実仕様のセット。約 ¥36,994
  • K2+ TYPE‑B Cymbal Set:超廉価入門仕様。価格例約 ¥9,800
  • Pearl ROADSHOW RS525SCWN/CN (Drum Kit with Cymbals):ドラムキット付でシンバル含むモデル。価格例約 ¥93,060
  • Zildjian A Custom 18″ Crash Cymbal(参考上級単品):このクラスなら価格数万円~10万円以上のことも。
  • Istanbul Agop 20″ Ride Cymbal(参考上級単品):上級向けライドモデルで高価格帯。

📊 価格相場(新品・中古まとめ)

新品の相場

  • 入門セット(初心者向け) → ¥10,000〜30,000前後が手軽なモデルの目安。
  • 中級セット(ブランドあり) → ¥30,000〜50,000程度
  • 上級・単品ハイエンドモデル → 数万円〜10万円以上も普通。例えば国内中古店で「USED Zildjian/A 20″ China Boy Low」約 ¥41,632。
  • 海外中古サイトでも、良い状態のシンバルが USD300〜400(約 ¥40,000〜60,000)程度で流通しています。

中古の相場

  • 中古品では、状態・ブランド・モデルによって価格差がかなり大きいです。
  • 「良好状態の中古シンバルは新品価格の約 50〜70% 程度」という投稿もあります。
  • 例:USED Zildjian 20″ Rideが USD319.99(約 ¥45,000)程度

これから楽器を買いたいなら

これから楽器を買いたいなら以下の記事を参考にしてみてください。オンラインと店頭いずれの対応もしており、登録はすぐにできます。案内に沿って登録しましょう。

中古楽器を売りたいならどうする?

中古楽器を売りたいなら中古の買い取り業者で買い取ってもらうことがおすすめです。パーツや部品での買取もあります。無料査定がありますのでまずは相談してみてはいかがでしょうか?

これからレッスンをしたい方は?

これからレッスンをして楽器が上手くなりたい、楽しみたいと言う方には音楽教室がとてもおすすめとなります。以下の記事で紹介していますので参考にして申し込みをしてみましょう。

コメント

Translate »
タイトルとURLをコピーしました