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スタインウェイピアノ : Steinway & Sonsの特徴は? 価格、歴史について

Instrument

Steinway & Sons(スタインウェイ グランドピアノ)はヤマハなどと並び超有名なピアノメーカーで専門店で購入できるので知らない人はいないでしょう。世界の三大ピアノメーカーのひとつとされており、STEINWAY&SONS、Bösendorfer、C.BECHSTEINはピアノをしている人のほとんどが知っているメーカーです。

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起源と歴史

アメリカのニューヨークでこの楽器は生まれました。ヨーロッパでも流通しており、高級なセレブの家庭など自宅やショールームの家で使われています。中古から新品まで相場に出回っておりホフマン、ベーゼンドルファーやヤマハと並ぶメーカーです。美しいデザインで、かつ開発はしっかりしており、演奏家や職人が楽しめる要素が揃っています。

1. 創業者と設立

  • 創業者:ヘンリー・E・スタインウェイ(Heinrich Engelhard Steinweg、後にHenry E. Steinway)
    • ドイツ・ハンブルク出身の職人
    • ドイツでの木工・楽器製作の技術を背景に、アメリカへ移民
  • 設立年:1853年
    • 場所:ニューヨーク・マンハッタン
    • 名称:「Steinway & Sons」
    • 理念:「世界最高のピアノを作る」

2. 発展と技術革新

  • 特許取得:創業当初から多くの特許を取得
    • 弦張力・響板構造・鍵盤アクションなど、ピアノの耐久性と音質を向上
  • Steinway Hall(1866年)
    • ニューヨークに開設
    • ピアノ販売だけでなく、文化・音楽の中心施設として機能
  • 工場展開
    • ドイツ・ハンブルク工場:ヨーロッパ市場向け
    • アメリカ・ニューヨーク工場:北米市場向け
    • 両工場とも熟練職人による手工仕上げを継承

3. 現代までの位置づけ

  • コンサートピアノの代名詞
    • 世界中のホール、コンサート会場で標準的に使用
    • 有名演奏家や教育機関に高い信頼を得る
  • ブランド価値
    • 手工製作・厳選素材・耐久性の高さ
    • 長期的な価値保持(リセール価値も高い)
  • 文化的影響
    • クラシック音楽の発展に大きく貢献
    • ピアノ製造技術や音響設計の世界標準に影響

💡 まとめ

  • スタインウェイは、1853年のニューヨーク創業以来、高品質・高性能ピアノの象徴
  • ドイツ職人の伝統技術をアメリカに持ち込み、独自の特許・工法でピアノを革新
  • 現在も世界的にコンサート用・教育用・家庭用ピアノの最高峰ブランドとして君臨

開発会社

Steinway & Sons

Astoria, New York  11105 United States

創業者

Henry Engelhard Steinway 1797年2月15日-1871年2月7日

1797年、ドイツのブラウンシュヴァイクで16番目の息子として生まれ、当時はハインリヒ・エンゲルハルト・シュタインヴェークという名前でした。当時勃発したナポレオン戦争で父親や兄達が徴用され、その間に飢餓により母親と子供たちは飢え死にし、父親が戻ってきたときに残されたのはハインリヒを含め3人だけ。15歳のときは不運にも落雷による火災ですべての家族を失い、ハインリヒは孤児となりその後は家具職人として働きました。ナポレオン戦争が終わる頃、木工技術をいかしてオルガン製作工場で働き始め、その後独立し、自身のオルガン修理工房を持ちました。オルガンの製作と修理作業の中で、フォルテピアノに強い関心を持ち、以後ピアノ製作を開始。1836年に、スタインウェイ第一号となるピアノが完成。1842年に革命がおきるとピアノ製作の仕事が困難になり、1850年、アメリカ合衆国・ニューヨーク市へ移住。

特徴と構造、サイズ

1. 特徴

  • 音色:豊かで深みのある低音、透明感のある高音、均整の取れた中音域
  • タッチ感:鍵盤の重量感と反応のバランスが良く、演奏表現の幅が広い
  • 耐久性:長期間の使用でも音質が安定するよう設計
  • 用途:コンサート用・教育機関・家庭用など幅広く使用

2. 構造

主要部分

部位説明
響板(Soundboard)上質なスプルース材を使用。音の鳴りと共鳴を司る
フレーム(Plate)鋳鉄製で、弦の張力を支える。耐久性と安定性の要
弦(Strings)高音部はスチール、低音部は銅巻き。音色と音圧の調整
アクション(Action)鍵盤とハンマーの連動機構。演奏感とタッチの精度を決定
ハンマー(Hammer)弦を叩く部分。フェルト素材で音色を調整
リム(Rim)グランドピアノは合板のリム構造で強度と共鳴を両立

特徴的な技術

  • オーバーストラング構造:低音弦が他の弦をまたぐ配置で音質向上
  • キャップスタック式アクション:鍵盤の反応を均一化
  • 精密手工仕上げ:熟練職人による組み立てで、1台1台音色が最適化

3. サイズ

スタインウェイのピアノは、用途やモデルに応じて様々なサイズがあります。

種類モデル例長さ(cm)特徴
コンサートグランドD-274274ホール用、最も豊かな音量・表現力
コンサート・小型/サロン用B-211211ホールや大きめのサロン向き、音量・音色バランス良
家庭用/小型グランドM-170170家庭用・教育用、小型ながら豊かな音質
アップライトピアノK-132 / Z-114132〜114高さによる音量差、家庭や教育用に最適
  • グランドピアノは約 1.7m〜2.7m の長さ
  • アップライトピアノは約 1.1m〜1.3m の高さ
  • 重量:グランドピアノで 約350〜500kg、アップライトで 約200kg前後

奏法、難易度

1. 基本的な奏法

スタインウェイピアノ自体は、演奏技術や奏法の幅が広く、クラシック・ジャズ・ポップスなどさまざまなジャンルに対応できます。

鍵盤操作

  • 鍵盤の重さとタッチ感はモデルごとに微妙に異なるが、反応が非常に正確
  • タッチの強弱で音量と音色を細かくコントロール可能
  • 弱いタッチでは柔らかい音色、強く打鍵すると豊かで力強い音が出る

ペダル操作

  • ダンパーペダル(右):音の余韻を伸ばす
  • ソフトペダル(左):音量を下げ、音色を柔らかくする
  • ソステヌートペダル(中央):一部の音だけ余韻を残す(コンサートピアノで使用)

表現技法

  • 強弱記号・スタッカート・レガート・ペダリングを駆使して、幅広い表現が可能
  • コンサート用のスタインウェイでは、微細なニュアンスやハーモニーの変化まで表現できる

2. 難易度

レベル内容難易度のポイント
初心者基本の指使い・簡単な曲鍵盤の位置を覚える、指の独立性を養う
中級連弾・和音・表現豊かな演奏タッチの強弱やペダル操作、演奏中の指のコントロール
上級コンサート演奏・高度な曲強弱・音色・ペダルを同時にコントロール、複雑な和音や高速パッセージを正確に演奏

3. ポイント

  • スタインウェイは鍵盤の反応が正確なので、演奏技術の差が音に出やすい
  • 初心者は家庭用小型モデル(M・Oサイズ)で練習し、慣れてきたらBやDサイズのコンサートグランドで表現力を高めるのが一般的
  • ペダル操作や微妙なタッチの表現を習得することで、豊かで深い音色を引き出せる

有名な奏者

スタインウェイは世界中のピアニストに愛用されており、コンサートグランドピアノの代名詞として、多くの巨匠が使用しています。

1. クラシック音楽の巨匠

アルトゥール・ルービンシュタイン(Artur Rubinstein)

  • ポーランド出身のピアニスト
  • 豊かな表現力と温かい音色で知られ、スタインウェイのグランドピアノを愛用
  • ロマン派音楽、特にショパン作品の演奏で有名

ヴラディーミル・ホロヴィッツ(Vladimir Horowitz)

  • ロシア出身のピアニスト
  • 驚異的な技巧と音色の多彩さで世界的評価
  • スタインウェイを使用した録音とコンサート多数

マルタ・アルゲリッチ(Martha Argerich)

  • アルゼンチン出身
  • 技巧派かつ情熱的な演奏で知られる
  • スタインウェイを中心にコンサート活動を行う

2. 現代の著名演奏家

ラン・ラン(Lang Lang)

  • 中国出身、世界的に人気のある現代ピアニスト
  • スタインウェイ・アーティストとして公式に認定されている
  • コンサートグランドピアノで国際舞台に立ち、幅広いジャンルの曲を演奏

ユジャ・ワン(Yuja Wang)

  • 中国出身の女性ピアニスト
  • 高速パッセージと華麗な技巧で知られ、スタインウェイを愛用
  • 世界各国のコンサートホールで活躍

3. ジャズ・ポップスでの使用

  • スタインウェイはクラシックだけでなく、ジャズやポップスでも利用される
  • キース・ジャレット(Keith Jarrett):ジャズピアニストとしてライブ演奏でスタインウェイ使用

新品と中古の製品ラインナップと価格相場

📋 製品ラインナップと価格例

以下は、スタインウェイの代表的なグランド/アップライトモデルに関する価格例および市場で見られる中古価格の参考データです。

モデル概要新品価格の参考値中古価格の参考値
Model B(グランド/6′11″/211 cm)多用途・バランス型グランドモデル。家庭用〜中規模会場。 米国販売価格:US$142,900(約 ¥20〜25 百万+輸入・税別) 中古市場では状態・年式によるが「半額程度」といった例あり。
Model O(グランド/5′10¾″/約180 cm)「リビングルームグランド」として小型ながら本格仕様。軽めのサイズで家庭用に人気。 米国定価例:US$109,900(約 ¥15〜20 百万+輸入・税別) 中古・整備済みで「US$69,999(約¥10〜11 百万)」といった出品例あり。
Concert Grand D-274(グランド/274 cm)プロ・コンサートホール用のフラッグシップモデル。非常に大型・重量級。定価として公表は少ないが「US$175,700」程度という参考値あり。 中古・ヴィンテージ仕様では数千万〜数千万円レベルに及ぶ例あり。
アップライトモデル・認定中古(Certified Pre-Owned)スタインウェイ純正の認定中古プログラムあり。 認定中古として保証付きで出回る。価格はモデル・状態・年式に大きく依存。

💡 価格相場の目安

  • 新品:モデル・サイズ・仕上げ・輸入条件により大きく変動します。一般的に「家庭用グランドモデル」で数百万円〜1,000万円超という範囲も。公式価格表をオンラインでは公開しておらず、販売代理店へ見積もりが必要です。
  • 中古:年式、使用状況、メンテナンスの履歴、内部部品のオリジナル性などで価格が大きく変わります。たとえば「修復済みモデルOでUS$54,999(約¥9〜10百万)という例」もあります。
  • その他参考:英国市場では「スタインウェイのセカンドハンド・グランドピアノは£30,000〜£100,000(約¥5〜20百万)」という案内もあります。

🔍 購入時の注意ポイント

モデルサイズによる用途適正(家庭/教育/コンサート)を見極める。

新品・中古ともに「輸入」「設置」「調律」「運送費」など別途コストがかかる。

中古購入時は「スタインウェイ純正部品使用」「整備・修復履歴」「保証の有無」を確認。認定中古(Certified Pre-Owned)プログラムを利用すると安心。

サイズが大きくなるほど設置・運搬・調律・動作環境(湿度・温度)に対する配慮が必要。

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