サイレントギターは購入したら後悔する?メリットとデメリットについて最新版を解説します。今の時代は集合住宅が多いので、サイレントギターと言うのはとてもおすすめなのですが、実際のところはどうなのでしょうか?
サイレントギターってなに?
サイレントギターとは、音を大きく出さずに演奏できるギターのことです。一般的なアコースティックギターのようにボディで音を響かせず、内蔵されたピックアップ(弦の振動を電気信号に変える装置)を通して音を出す仕組みです。そのため、ヘッドホンを使って静かに練習できることが最大の特徴です。
サイレントギターの特徴
- 静かに練習できる
- ヘッドホンをつなげば、自宅でも深夜やマンションでも音を気にせず練習可能。
- 軽量・持ち運びやすい
- 中空のボディを省略しているものが多く、通常のアコギより軽くてコンパクト。
- ヘッドホンやアンプで音を聴ける
- 内蔵ピックアップから出る音をヘッドホンで聴くか、アンプに繋いで音を出せる。
- エフェクト(リバーブやコーラス)をかけて演奏できる機種もある。
- アコースティックギターに近い演奏感
- 弦はナイロンやスチールを使うので、普通のギターとほぼ同じ指の感覚で演奏できる。
- 練習用や旅行用に最適
- 静かで軽く持ち運びも簡単なので、自宅練習や旅行先での演奏に向いている。
向いている人
- 夜間に練習したい学生や社会人
- マンションなど音の制約がある場所で弾きたい人
- アコギの感覚でコンパクトなギターを使いたい人
- 旅行やライブ用に軽量ギターが欲しい人
サイレントギターの構造と仕組み
サイレントギターは、一般的なアコースティックギターとは構造が大きく異なり、静かに演奏できるように設計されたギターです。その仕組みを詳しく解説します。
1. 基本構造
① ボディ
- 通常のアコギは中空のボディで音を響かせますが、サイレントギターはボディをほとんど持たないか、細いフレームのみになっています。
- そのため、弦の振動だけでは音がほとんど出ない構造です。
- 一部のモデルは軽量で持ち運びに便利な折りたたみ式フレームを採用。
② ネック・指板
- アコギと同じネックと指板を持ち、弦の押さえやすさや弾き心地は通常のギターとほぼ同じ。
- ナットやブリッジもアコギと同様で、指の感覚に違和感が少ない。
③ 弦
- スチール弦またはナイロン弦を使用。
- 音の響きは小さいが、弾き心地は本物のアコギに近い。
2. 音の仕組み
① ピックアップ(振動検出)
- サイレントギターの核心はピックアップです。
- 弦の振動を電気信号に変換し、ギター内部で増幅します。
- ピックアップは**マグネット式やピエゾ(圧電式)**が一般的。
② 内蔵プリアンプ
- 多くのモデルはプリアンプを内蔵。
- 弦の振動をヘッドホンやアンプで聴けるように音量調整・音質調整が可能です。
- リバーブやイコライザーなどのエフェクトを搭載しているモデルもあります。
③ ヘッドホン・アンプ出力
- ピックアップからの信号はヘッドホンジャックやラインアウトから出力。
- 音響ボディがないので、直接ヘッドホンで聴く形が基本。
- アンプに接続すれば、通常のアコギのようにライブでも使用可能。
3. 特徴まとめ
| 項目 | サイレントギター | 通常アコースティックギター |
|---|---|---|
| ボディ | ほぼ無し/細いフレーム | 中空ボディ |
| 音の響き | 生音はほとんど出ない | ボディで自然に共鳴 |
| 弦の感触 | 通常のアコギとほぼ同じ | 通常のアコギと同じ |
| 出力方法 | ピックアップ+ヘッドホン/アンプ | マイク録音や弾き語り |
| 持ち運び | 軽量・コンパクト | 重め・大きめ |

サイレントギターのメリットとデメリット
サイレントギターは便利ですが、向き不向きがあります。メリットとデメリットを整理すると選ぶときの判断がしやすくなります。
サイレントギターのメリット
- 静かに練習できる
- 生音がほとんど出ないので、夜間やマンションでも音を気にせず練習可能。
- ヘッドホンを使えば、自分だけの音で集中練習できる。
- 軽量・持ち運びやすい
- ボディがほとんどないため、通常のアコギより軽く、旅行やライブにも便利。
- 折りたたみ式フレームのモデルもあり、持ち運びがさらに簡単。
- ヘッドホン・アンプで音色を調整可能
- 内蔵プリアンプでリバーブやイコライザーなどのエフェクトをかけられる。
- 生音ではできない音作りや録音に向いている。
- アコギに近い演奏感
- 弦の種類やネックの形状はアコースティックギターと同じ。
- 指の感触や弾き心地に違和感が少ない。
- 練習環境の自由度が高い
- 自宅だけでなく、旅先や外出先でも練習可能。
- スタジオやライブハウスに持ち込んで直接アンプで演奏できるモデルもある。
サイレントギターのデメリット
- 生音がほとんど出ない
- 「アコギらしい自然な共鳴音」を楽しみたい人には物足りない。
- コンサート向けの大きな音を出す演奏には不向き。
- 価格がやや高め
- 同じレベルの通常アコギより高価なことが多い。
- ヘッドホンやアンプをそろえると追加費用がかかる場合もある。
- 演奏感に若干の違和感
- ボディの共鳴がないため、アコギ特有の音の反応や振動が少ない。
- 弾き心地は似ていても、微妙なタッチの感覚は通常アコギとは異なる。
- 電池や充電が必要な場合がある
- 内蔵プリアンプやピックアップによっては電源(単三電池や充電)が必要。
- 電池切れ時はヘッドホン出力が使えない場合がある。
- ライブ演奏での迫力が限定的
- ボディ共鳴がないため、アンプやPAに繋がなければ大きな音を出せない。
- アンプ無しでのアコギらしい音の広がりは楽しめない。
サイレントギターの選び方
サイレントギターを選ぶとき、自分の用途や演奏スタイルに合わせて考えるべきポイントがいくつかあります。以下に、選び方のポイント+よく見るべきスペック+具体的なモデル例をまとめました。
サイレントギターの選び方:重要なポイント
- 弦の種類を決める
- ナイロン弦(クラシック/エレガット系):柔らかい音、クラシックやボサノバ向き。
- スチール弦(アコースティック系):明るくはっきりした音、フォーク・ストローク向き。
- 自分が普段弾いているギター(またはこれから弾きたいジャンル)と合う弦を選ぶと違和感が少ない。
- サイレントギターの機能・電子系をチェック
- SRTシステム(Yamahaなど):スタジオ録音されたようなアコースティックらしい響きを再現。
- エフェクト:リバーブ、コーラスなどが内蔵されていると音作りが豊かになる。
- 電源方式:乾電池(例:単3)かACアダプタか。電池持ちも機種によって違う。
- 入力・出力端子:ヘッドホン端子、ラインアウト、AUX INがあるかで用途が変わる。
- チューナー内蔵:本体にチューナーがついていると便利。
- ネック幅・スケール
- ナイロン弦モデルでは、ナット幅(指板の幅)が「標準(50mm)」「ワイド(52mm)」などがある。
- ネックの形や塗装感(手が当たる部分の滑らかさ)も試奏時に確認した方がいい。レディットで “ネック仕上げが粗め” という意見もある。
- 携帯性・フレーム構造
- フレームが着脱式かどうか → 旅行や持ち運びを重視するなら着脱タイプが便利。
- ソリッドなボディ(フレーム型)は強度が高く、打ち運びにも強い。
- 静音性
- 「どの程度静かか」を確認。メーカーや機種によっては「80%静か」などとスペック表記あり。
- 音漏れや構造ノイズも口コミで確認するとよい。
- 予算・コストパフォーマンス
- 価格帯をあらかじめ決めておく。安めモデルから高性能モデルまで幅がある。
- ヘッドホン/アンプを持っていないなら、それらのコストも加味する。
- メンテナンス性
- 弦交換しやすさ(弦長・ブリッジの構造など)を確認。
- フレームの強度・素材は長く使うなら重要。
サイレントギターのおすすめ機種例
以下は用途別に参考になるモデル:
- Yamaha SLG200S
スチール弦モデル。ポップ/アコースティック寄り。SRT Powered ピックアップ搭載。 - Yamaha SLG200N
ナイロン弦モデル。クラシックな演奏感。ナット幅 50mm。 - Yamaha SLG‑100S
よりシンプルな旧モデル。練習用やコストを抑えたい人に。 - Donner HUSH‑I Silent Travel Guitar
非常に軽量・分解可能で携帯性重視。トラベルギターとしても優秀。 - Bullfighter K6 Travel Silent Guitar
コスパ重視の入門/練習モデル。静音性もある。

サイレントギターで後悔する事例
サイレントギターは便利ですが、実際に購入してから「思ったのと違った…」と後悔するケースもあります。よくある事例を整理しました。
1. 「生音がほとんど出ない」を理解していなかった
- 期待していたアコギらしい共鳴音や迫力が得られず、ライブで物足りなさを感じる。
- 自宅で静かに弾くことが前提なので、アンプなしでは音を外に出せない。
2. 高額なのに用途が限定される
- SLG200SやSLG200Nなどのヤマハ定番モデルは6〜8万円台と高価。
- 静かに練習したいだけなのに高価な機能(SRTシステムや内蔵エフェクト)が不要だった場合、コスパに不満。
3. 持ち運びを過信していた
- 軽量・折りたたみ式でも、ケースやアクセサリ込みだと結構かさばる。
- トラベル用途に便利だと思ったが、実際はフレームやネックの保護が面倒。
4. ヘッドホンや電池の必要性を見落としていた
- 練習に必須のヘッドホンや電池(単3など)が切れるとすぐに弾けない。
- 電源なしで練習できると思っていた人は意外に不便を感じる。
5. タッチや弾き心地の違い
- ボディの共鳴がないため、弦の反応や振動が通常のアコギと少し違う。
- アコギ慣れしている人は「弾き心地が軽すぎて違和感」と感じる場合もある。
6. オンラインやレビューだけで判断した
- 実際に試奏せずに購入すると、ネックの太さや弦の硬さ、音色の好みで失敗することがある。
- ネック幅(ナイロン弦は50mm、スチール弦は43mm前後など)や手へのフィット感は試奏が大事。
7. ライブや録音での制約
- ボディ共鳴がないため、ライブや録音でアンプに接続しないと迫力のある音が出ない。
- 「アコギのままステージに出られる」と思っていた場合、想定外の準備が必要になる。
新品と中古の価格相場はどれくらい?
サイレントギター(Silent Guitar)の 新品/中古の価格相場は、モデルや状態によってかなり幅があります。以下に具体例+相場目安をまとめました。
🎸 代表的な機種&価格例
以下はよくあるサイレントギターモデルと、その価格例です。
主なモデルと価格:
- Yamaha SLG200S
新品例:約 ¥70,000(Amazon) - Yamaha SLG200N
ナイロン弦モデル。新品で 約¥64,000(サウンドハウス) - Yamaha SLG‑100S
エントリーモデル。中古価格 約¥38,500 - Yamaha SLG110S(中古)
かなり手ごろな中古。例:約¥27,500 - Bullfighter K6 Silent
トラベル / 練習用途。新品 約¥22,999 - Donner HUSH‑I Silent Travel
携帯性重視モデル。新品 約¥27,898
📊 相場の目安(新品 vs 中古)
| 状況 | 相場目安 |
|---|---|
| 新品(ヤマハ定番モデルなど) | 6~8万円台が多め。例:SLG200Sが70,000円前後。 |
| 中古(ヤマハ SLG200S) | 店舗やオークションで 約3万~6万円前後のものが多い。 |
| 旧モデル / トラベル型 | トラベルや古い機種は 2万~4万円台の中古例あり。 |
🔍 中古を選ぶときのポイント(相場を見るとき)
- 買取実績を参考にする:サイレントギターの買取サイトでは、SLG200Sが買い取りで 約2万~2.5万円という実例あり。
- オークション価格を見る:ヤフオクなどで落札された例が 3.5万円前後もある。
- 状態・付属品で価格が変わる:ソフトケース付きか、電池・説明書があるかなどで価値が上下しやすい。
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