エレキベースとベースの違いって何?特徴や構造の違いをまとめて最新版を解説します。バンドサウンドでもベースは重要なサウンドになりますが、ではどんな違いがあるのか解説をしていきますので参考にしてみましょう。
エレキベースとベースの基本的な違い
「エレキベース」と「ベース(ウッドベース/アコースティックベース)」の基本的な違いを整理します。ここでいう「ベース」は主にウッドベース(コントラバス)を指します。エレキギターにも種類や役割があるように最近はベーシストにもソロでも他でもそれぞれライブの曲のなかで求められます。
1. 構造の違い
| 特徴 | エレキベース | ウッドベース(アコースティックベース) |
|---|---|---|
| ボディ | 電気的に音を拾うための薄型の固いボディ | 木製の大型共鳴胴 |
| 弦 | 金属弦(通常4弦)、低めのテンションで演奏 | 太い金属弦またはガット弦、テンションが高め |
| 音の出力 | ピックアップを通してアンプで増幅 | 弦の振動を木の共鳴胴で音響的に増幅 |
| ネック | 薄くフレットあり、指板は平ら | 太くフレットなし(フレットレス)、指板は丸みあり |
💡 ポイント:エレキベースは「電気で増幅する現代的ベース」、ウッドベースは「アコースティックで生音中心の伝統的ベース」
2. 音色の違い
| 特徴 | エレキベース | ウッドベース |
|---|---|---|
| 音色 | クリアでパワフル、ピックや指弾きで変化 | 暖かく丸い、低音に豊かな共鳴感 |
| 音量 | アンプ依存で大音量も可能 | 生音はアンプなしで小さめ、共鳴音が豊か |
| 表現 | モダンなロック・ポップ・ジャズで多用 | ジャズ・クラシック・アコースティック音楽向き |
3. 演奏スタイルの違い
| 特徴 | エレキベース | ウッドベース |
|---|---|---|
| 演奏姿勢 | 座っても立っても可、軽量で動きやすい | 立奏が基本、体格に応じてサイズを選ぶ |
| 弾き方 | 指弾き(フィンガリング)・ピック・スラップ | 指弾き(ピチカート)、弓(アルコ)演奏も可能 |
| テクニック | スラップ、タッピング、スライドなど現代的技法が多い | ビブラート、グリッサンド、弓奏法で表現力重視 |
4. 難易度の違い
| 特徴 | エレキベース | ウッドベース |
|---|---|---|
| 音を出す難易度 | 弦のテンションが低めで音が出しやすい | 弦が太くテンションが高いため、指の力やポジション感覚が必要 |
| 音程の安定 | フレットがあるため音程が安定 | フレットなしで音程を正確に取る必要がある |
| 持ち運び | 軽くて扱いやすい | 大きく重いので移動やセッティングが大変 |
5. 主な用途・音楽ジャンル
| 特徴 | エレキベース | ウッドベース |
|---|---|---|
| ロック・ポップス | ◎ | △ |
| ジャズ | ◎ | ◎(特にアコースティックジャズやコンボ) |
| クラシック | △ | ◎(オーケストラ・室内楽) |
| アコースティック音楽 | △ | ◎ |
まとめ
- エレキベース
- 電気で増幅するベース
- クリアでパワフルな音色
- フレットありで音程が安定
- ロック・ポップ・モダンジャズ向き
- ウッドベース(コントラバス)
- 木製大型共鳴胴で生音中心
- 暖かく丸い低音が特徴
- フレットなしで音程調整が必要
- ジャズ・クラシック・アコースティック音楽向き
💡 ポイント:エレキベースは「扱いやすくモダン向き」、ウッドベースは「表現力豊かでクラシック・ジャズ向き」という違いがあります。
音色と演奏スタイルの違い
エレキベースとウッドベース(コントラバス)はどちらも低音域を担当する楽器ですが、音色や演奏スタイルには大きな違いがあります。整理して比較します。
1. 音色の違い
| 楽器 | 音色の特徴 | 備考 |
|---|---|---|
| エレキベース | クリアでパワフル、ハリのある音。ピックや指弾き、スラップで音色を変化可能 | アンプを通すことで音量や音色を自在に調整できる |
| ウッドベース | 暖かく丸い低音、柔らかい響き。弦の共鳴が豊かで奥行きのある音 | 弓(アルコ)を使うと滑らかで伸びのある音色、指弾き(ピチカート)でジャズのリズムに最適 |
💡 ポイント:エレキベースは「電気的にパワフルで変化しやすい音」、ウッドベースは「自然な共鳴を活かした温かい音」が特徴です。
2. 演奏スタイルの違い
| 特徴 | エレキベース | ウッドベース |
|---|---|---|
| 弾き方 | 指弾き、ピック弾き、スラップ、タッピングなど多彩 | 指弾き(ピチカート)、弓(アルコ)、グリッサンド、ビブラートなど表現重視 |
| 演奏姿勢 | 座っても立っても可能、軽量で動きやすい | 基本は立奏、体格に合わせて楽器を支える必要あり |
| リズム・フレーズ | ロックやポップスでは安定したリズム、スラップでアクセントも | ジャズやクラシックではコード進行に沿ったウォーキングベースや旋律的伴奏 |
| 表現の自由度 | アンプやエフェクトで音色を自在に変えられる | 弓奏法や指弾きでニュアンスを表現。音色の変化は演奏者の技量に依存 |
3. 演奏上の特徴まとめ
- エレキベース
- 現代音楽向きで音量調整が容易
- 多彩な奏法でリズムやアクセントを自由に表現
- コンパクトで扱いやすく、ライブパフォーマンス向き
- ウッドベース
- アコースティック音楽やジャズ、クラシック向き
- 弓や指弾きで豊かな表現力を発揮
- 大型で扱いに体力が必要、音色は自然共鳴に依存

演奏方法と技術の違い
エレキベースとウッドベース(コントラバス)は同じ低音楽器でも、演奏方法や求められる技術には大きな違いがあります。整理して比較します。
1. 弾き方・演奏方法
| 特徴 | エレキベース | ウッドベース |
|---|---|---|
| 弾き方 | 指弾き(フィンガリング)、ピック弾き、スラップ、タッピング | 指弾き(ピチカート)、弓奏法(アルコ)、ビブラート、グリッサンド |
| 演奏姿勢 | 座奏・立奏どちらも可能、軽量で扱いやすい | 基本は立奏、体格に応じて楽器を支える必要がある |
| 音量 | アンプを使用し音量調整が容易 | 共鳴胴による生音が中心、アンプなしでは小音量 |
| 表現方法 | ピッキング位置や強弱で音色を多彩に変化、エフェクト使用も可能 | 弓圧や指の位置、指の力加減で音色を微細に変化、自然な響き重視 |
2. 技術面での違い
| 技術要素 | エレキベース | ウッドベース |
|---|---|---|
| 音程の正確さ | フレットがあるため比較的安定 | フレットなしで指の位置で正確に音程を取る必要がある |
| 音色の調整 | アンプ・ピックアップ・奏法で自由に変えられる | 弓圧・指の位置・弦の押さえ方で音色をコントロール、表現力重視 |
| リズム表現 | スラップやタッピングなどモダン奏法でアクセントや装飾が可能 | ウォーキングベースやビブラートなど、伴奏的・旋律的表現が中心 |
| 表現の自由度 | 高い。アンプやエフェクトで音色や音量を自在に調整可能 | 高いが、自然共鳴や弓奏法など演奏者の技量に依存 |
3. 総合的な難易度
- エレキベース
- 弦のテンションが低く音が出しやすい
- 多彩な奏法を使う場合は指の独立性やリズム感が重要
- 初心者でも比較的入りやすい
- ウッドベース
- 弦が太くテンションが高いため、指の力とポジション感覚が必要
- 弓や指弾きで音色を自由に表現する技術が求められる
- フレットなしで音程を正確に取る必要があるため、初心者にはやや難易度高め
初心者におすすめの選び方
ベース(エレキベース/ウッドベース)を初心者として選ぶときのおすすめのポイント/選び方を整理します。用途や予算、将来性を見据えて、自分に合った1本を選ぶのが重要です。
1. 用途・ジャンルを考える
- ロック・ポップ・バンドでやるなら → エレキベースを選ぶのが一般的(バンドの土台として使いやすい)
- ジャズ、アコースティック、クラシックなど “生音を生かした領域” をやりたいなら → **ウッドベース(コントラバス)**も選択肢
- 最初はエレキで始めて、後からウッドベースに興味が出たら乗り換える人も多い
2. 予算を明確にする
- 初心者向けエレキベースでは 5〜8万円あたりが安心ラインという意見もある。
- 安すぎるモデルは弾き心地や安定性が悪い可能性があるので注意。
- 予算に余裕があれば、最初からしっかりしたブランド(Fender系など)を選ぶのも良い。
3. 見た目・モチベーションも大事
- 初心者は「好きな見た目のベース」を選ぶと練習のモチベーションが上がる。
- 重さやネックの太さもチェック:軽め/細めのベースは立って練習しやすく、指への負担が少ない。
4. ピックアップ / 電気系統を確認する
- パッシブタイプとアクティブタイプがあり、音の特性が変わる。 楽器王
- パッシブ → 自然な音、電池不要
- アクティブ → 出力が強くて音色のバリエーションが広い
- 最初はシンプルなパッシブでも十分。将来的に好みが分かれてからアクティブも検討できる。
5. メンテナンス性を考える
- 弦交換やネックのセッティングがしやすいモデルだと後から楽
- 中古を買う場合は、ネックの反り具合・弦高(弦と指板の距離)を必ずチェック
6. 必要な付属機材を想定する
- ベース本体だけでなく、 アンプ/ケーブル/チューナー/ストラップ が必要
- 初心者セット(ベース + 小型アンプ +アクセサリ)が楽器店やオンラインで手に入ることもある。
- 練習環境を考えて、音量やサイズを調整しやすい機材構成を選ぶ

新品と中古の価格相場を比較
ベース(エレキベース+ウッド/アップライトベース)の 新品と中古の価格相場について、以下に整理します。
1. エレキベース(Electric Bass)
- オークファンのデータによると、「Electric Bass(エレキベース)」の過去落札価格の平均は 約18,494円。
- 中古ベース(エレキ)を扱う中古楽器店(クロサワ楽器など)では、定番~ちょっと変わったモデルまで、5万円~20万円以上の幅がある。
- エレキベース買取相場も様々で、例えばIbanezモデルは「美品」で 30,000円程度という実例あり。
- 新品:メーカー/グレードによって大きく変わる
- 入門・中級モデル(例:Ibanez SR シリーズなど)は数万円台~20万円弱のラインがある。 (参考:価格改定でSR300Eが新価格 ¥69,300など)
2. ウッドベース / アコースティックベース(Upright Bass)
- アコースティックベース(立って弾くタイプ)の中古買取相場の例:Takakuureruによれば、エントリーレベルや小型モデルで数千~数万円という例がある。
- オークション(Nonckyなど)でのアコースティックベース落札相場例:約29,297円という平均例あり。
主なモデル例:
- Ibanez UB805 5弦 アップライトベース:¥149,600 — 5弦アップライトで、ジャズなど低音域を活かしたい人向け
- YAMAHA SLB300 サイレントベース:¥504,900 — 電気アップライト。生音は小さめだがヘッドホンやアンプで演奏可能
- Hallstatt WBSE‑1000 ウッドベース:¥84,800 — 比較的手に入れやすいウッドベース入門モデル
- Hallstatt WBSE‑850 ウッドベース:¥68,750 — 小型/軽量のアップライトベース寄りモデル
- Landscape SWB‑ARTIST 電気アップライトベース:¥278,000 — エレクトリックアップライト、表現力と利便性のバランスが良い
- Ibanez UB804 アップライトベース:¥132,000 — 4弦のスタンダードなアップライトモデル
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