人気商品のオカリナは専門の楽器で壺状の本体に吹き口といくつかの指孔があり、息を吹き込むと音が出るシンプルな楽器です。オカリナの起源は南アメリカのアステカ文明と言われており、その後ヨーロッパに伝播し、現在のオカリナになったと言われています。現在広く普及しているオカリナと呼ばれる楽器になったのは、19世紀にことで、イタリアの職人ジュゼッペ・ドナーティによって開発され、これが原型となりました。
起源と歴史
ヨーロッパでこの楽器は生まれました。陶器やプラスチックのカテゴリは管楽器で他よりも大きく知られています。こども用のものもあります。安定した素材でフルートとともに学校の学習、練習でも使われます。少しアクセサリーのようなものも付けるケースがあり、バランスの良い楽器です。初心者でもメーカーから好きに種類を選んでやってみると良いでしょう。難易度は低く子供でも可能。
🎵 オカリナの起源
- 古代の起源
- オカリナの原型は、世界各地で独立して誕生した「土器製の吹奏楽器（ヴェッセル・フルート）」です。
- 南米：アルト・ペルーやメキシコの古代文明では、約 4,500年以上前 に陶器製オカリナが存在。
- ヨーロッパ：コソボのルニク遺跡で発見された「ルニク・オカリナ」は少なくとも 8,000年前 のものとされ、古代ヨーロッパ最古級のオカリナ例。
- いずれも宗教的儀式、祭礼、または娯楽として使用されたと考えられています。
- アジア
- 中国や日本にも陶製の小型管楽器として伝来・独自発展した例があります。
- 中国の「陶笛（táodí）」は日本や韓国にも影響を与え、現代のオカリナの祖先のひとつと考えられます。
🎵 近代オカリナの誕生
- イタリア（19世紀）
- ジュゼッペ・ドナーティ（Giuseppe Donati）が1853年に クレイ製の10穴トランスバース型オカリナ を発明。
- 「Ocarina」という名称はイタリア語で「小さなアヒル」を意味し、楽器の形状に由来。
- これが現代オカリナの基礎形となりました。
- ヨーロッパでの普及
- ドナーティ型オカリナはイタリア国内で教育・趣味楽器として人気に
- 19世紀末～20世紀初頭にはドイツやフランスでも量産化され、学校音楽や家庭用に普及
🎵 世界的な広がり
- 20世紀
- 日本・アジアに紹介され、教育用・民俗音楽用として定着
- アメリカでは映画音楽やアニメ音楽に登場し、趣味・教育の楽器として広まる
- 現代
- 材質や音域・形状の多様化：プラスチック、陶器、木製、アルト／ソプラノ／多室型
- 海外ではオカリナ愛好団体やコンクール、アンサンブルも活発
特徴と構造、サイズ
では オカリナの特徴・構造・サイズ を詳しく整理します。
🎵 オカリナの特徴
- 共鳴体楽器（ヴェッセル型管楽器）
- 胴体が共鳴箱になっており、息の流れを共鳴させて音を出す
- 一般のフルートのように管の長さで音程を変えるのではなく、指穴の開閉と胴体の容量で音程を変える仕組み
- コンパクトで持ち運びやすい
- 小型で軽量、初心者でも扱いやすい
- ペンダント型は首にかけて演奏可能
- 材質による音色の違い
- 陶器／セラミック：柔らかく豊かな音色、やや重量あり
- プラスチック：軽量、耐久性あり、入門者向き
- 木製／竹製：暖かみのある音色、手作り感強
- 音域
- ソプラノ〜アルト〜テナー、バスまで幅広く存在
- 1オクターブ＋αのものが多いが、多室オカリナでは広い音域をカバー
🛠 構造
オカリナは種類により形状が異なりますが、基本構造は共通しています。
| 部位 | 説明 |
|---|---|
| 吹き口（マウスピース） | 息を吹き込む部分。横持ち型（トランスバース型）や縦持ち型あり |
| 風路（ウインドウェイ） | 息を導く通路。均一な息流を共鳴室に送る |
| 共鳴胴体（ヴェッセル） | 音を共鳴させる空洞。丸みのある形状が多い |
| 指穴 | 4〜12穴が一般的。開閉によって音程を変える |
| 多室（ダブル／トリプル） | 高音域・低音域を増やす場合に複数の共鳴室を持つ |
📏 サイズ
オカリナは音域や形状によってサイズが異なります。
| 音域／タイプ | サイズ（目安） | 特徴 |
|---|---|---|
| ソプラノC調 | 長さ 約10〜12cm | 小型・軽量、初心者向き |
| アルトC調 | 長さ 約12〜15cm | 標準的な入門モデル、演奏しやすい |
| テナーC／バスC | 長さ 約15〜20cm以上 | 低音域用、大きめで息量が必要 |
| ペンダント型（首掛け用） | 約7〜9cm | 4〜6穴、携帯性重視、音域は限定的 |
| 多室オカリナ | 15〜20cm前後 | 音域拡張、複雑な指使いが必要 |
ポイント：初心者は ソプラノ／アルトの陶器またはプラスチック製 が扱いやすく、持ち運びやすい。
種類について詳細
では オカリナの種類・モデルの詳細 を整理してご紹介します。
1. 形状による分類
| 形状 | 特徴 | 主な用途 |
|---|---|---|
| トランスバース型（横持ち） | 最も一般的な形状。10穴前後でソプラノ／アルト調が多い。吹き口が横向き。 | 学校教育、アンサンブル、趣味演奏 |
| インライン型（縦持ち） | 指穴が縦に並ぶタイプ。手に収めやすいが複雑な指使いが必要。 | 中級者・演奏表現重視 |
| ペンダント型（首掛け） | 4〜6穴、小型軽量。首から下げて演奏可能。 | 携帯用、入門・子供用、アウトドア演奏 |
| 多室型（ダブル／トリプル） | 胴体が2〜3室あり、低音・高音の音域拡張が可能。 | プロ演奏・アンサンブル・音域の広い演奏 |
2. 音域による分類
| 音域 | 長さの目安 | 特徴 |
|---|---|---|
| ソプラノ | 約10〜12cm | 明るい高音、初心者向き、メロディ演奏に最適 |
| アルト | 約12〜15cm | 標準サイズ、入門〜中級者向け、幅広い音楽に対応 |
| テナー | 約15〜20cm | 低音域、息量が必要、アンサンブル向き |
| バス | 20cm以上 | 底音域、アンサンブル用、大きく重い |
3. 穴数による分類
- 4〜6穴：携帯性に優れ、初心者向け。ペンダント型に多い。
- 10穴前後：標準的なソプラノ・アルトモデル。音域が広く、ほとんどの曲が演奏可能。
- 12穴以上 / 多室型：低音・高音をカバー。中級〜上級者向けで指使いが複雑。
4. 材質による分類
| 材質 | 音色 | 特徴 |
|---|---|---|
| 陶器 / セラミック | 柔らかく豊か、共鳴が良い | 重量あり、手作りモデル多い、プロ演奏向き |
| プラスチック | 明瞭で軽快 | 軽量・耐久性あり、入門者向き、廉価 |
| 木製 / 竹製 | 暖かみある自然な音色 | 手工芸的要素、音量控えめ、調整が必要 |
| 金属（希少） | 鋭い音色 | 実験的・特殊用途のみ |
5. 人気モデル・ブランド例
- NIGHT（ナイト）：プラスチック・陶器製、入門〜中級者向け
- KIKUTANI（キクタニ）：木目調・プラスチック製、音質重視の中級モデル
- Focalink / Dsoso：陶器製12穴、入門セットに多い
- 手作り陶器オカリナ：職人制作、音色が豊かでコレクション・上級者向き
オカリナの音色
オオサワオカリナなどいろいろなものがあり譜面台や教本、ストラップとともに買ってみましょう。オリジナルはフルートなどの吹奏やクラシックで使われるもの。メーカーや製作所でデザインも異なります。スマートフォンやカメラ、CD、DVDのように実際は小さく、扱いやすいです。おもちゃのようなサイズなのでバッグにも収納ができるので複数の用品をかってもOK。
Soprano Ocarina
店舗で売られている者が多いです。ネットのページから一覧で見れるオカリナなので店で買うよりも簡単に購入ができます。販売の詳細についてはお店のガイドなどで確認しましょう
Alto Ocarina
Bass Ocarina
奏法、難易度
🎵 オカリナの奏法
1. 基本奏法
- 息の吹き込み
- 吹き口に息を入れて、共鳴胴を振動させることで音を出す
- 息の強さで音量・音色をコントロール可能
- 指穴の操作
- 指で穴を押さえたり開いたりして音程を変える
- 6〜12穴タイプでは、指使いを覚えればほとんどの旋律が演奏可能
- 舌の使い方（タンギング）
- 音の切れ目や装飾音を表現
- 「タッ・タッ・タッ」と舌で息を区切ることでスタッカートが可能
2. 中級テクニック
- ビブラート
- 息の強弱をゆらして音を揺らす表現技法
- レガート
- 指穴を滑らかに押さえ替えて音をつなぐ奏法
- 多室オカリナの操作
- 左右の穴を同時に操作して高音域・低音域を演奏
- 高度な指使いが必要
3. 上級テクニック
- 装飾音の追加
- トリルやモルデント、フェイクビブラートなどで音楽表現を豊かに
- アンサンブル演奏
- 他のオカリナや楽器との合わせ方、音量・音色のバランス調整
- 音程微調整
- 手作り陶器や木製オカリナは微妙なチューニングが必要
⚡ 難易度
| レベル | 特徴 | 推奨モデル |
|---|---|---|
| 初心者 | 6穴〜10穴、息の吹き方と基本指使いを習得 | プラスチック製ソプラノ／アルトC調 |
| 中級者 | 12穴、装飾音・ビブラート・複雑な指使いを習得 | 陶器・木製アルト／テナーC調 |
| 上級者 | 多室オカリナ、アンサンブル演奏、音色表現・音程調整 | 手作り陶器多室型、コンサート仕様 |
有名な奏者
🌟 海外の有名オカリナ奏者
- マリオ・カミリオーニ（Mario Camillioni）
- イタリアのプロ奏者
- ドナーティ型オカリナを使い、クラシック・アンサンブル演奏に精通
- エンリコ・グラツィアーニ（Enrico Graziani）
- オカリナの作曲・演奏で国際的に著名
- 世界各地でオカリナコンサートを開催
- ニコラス・リーバー（Nicholas Leber）
- アメリカの現代音楽作曲家兼オカリナ奏者
- オカリナの新しい音楽表現やアンサンブル編曲を多数発表
- デビッド・スターク（David Stark）
- 多穴オカリナ演奏の第一人者
- 教育用・コンサート用オカリナの普及に貢献
🌟 日本の有名オカリナ奏者
- 山本かおり
- オカリナ演奏家、作曲家
- ソロ演奏・アンサンブル・教育活動も行う
- 初心者向けオカリナ教本の著者としても知られる
- 水野光（みずのみつる）
- クラシックオカリナ演奏家
- 国内コンクール優勝経験あり、全国で演奏・指導活動
- 佐々木孝子
- オカリナ奏者・作曲家
- 日本各地で演奏会、オカリナアンサンブル指導も実施
- オカリナアンサンブル団体
- オカリナアンサンブル・カリーナ
- オカリナ・コール・ド・ジャポン
- 国内で多くのコンサート・指導活動を行う有名団体
新品と中古の製品ラインナップと価格相場
オカリナの新品・中古の製品ラインナップと価格相場についてまとめます。初心者向けから中級・上級モデルまで、購入を検討する際の参考にしてください。
📋 主な新品モデル例
以下、それぞれのモデルと特徴を簡単に解説します。
- NIGHT/Pla オカリナ アルトC（入門モデル）：価格約 ¥825 と非常に廉価。入門用として手を出しやすい。
- Student Ocarina 6穴 アルトC（初心者用）：価格約 ¥4,430。6穴タイプで初心者向け。陶器やセラミック製の可能性あり。
- TiAmo オカリナ ソプラノC 調（中級入門）：価格約 ¥5,940。ソプラノC調、少し仕様が上がったモデル。
- Ocarina Beginners Set 12穴 AC 調（セット）：価格 約 ¥5,998。12穴仕様かつアクセサリー付きのセット。
- アケタオカリーナ ラリーゴ T‑3G（国内ブランド中級）：価格約 ¥7,920。国内有名ブランド「アケタ」の中級モデル。
- Student Ocarina 12穴 アルトCタイプ（中級仕様）：価格約 ¥14,032。12穴仕様で音域・表現力を少し重視したモデル。
- Student Ocarina 6穴（予備／廉価）：再掲ですが、予備や予算を抑えたい方向けに。
- TiAmo オカリナ（少しハイグレード入門）：再掲ですが、ブランド・仕様が少し上なので長く使える入門〜中級向け。
💰 価格相場（目安と傾向）
ウェブ上の情報を整理すると、次のような価格帯が確認できます：
- 極めて廉価な入門モデル：20 USD前後（約¥3,000〜）という例も出ています。
- 中級仕様（12穴・陶器・ブランド付き）：50〜150 USD（約¥8,000〜¥20,000前後）という実例あり。
- 高級・手作り・コレクター仕様：100 USD超、200 USD以上という例も。
- また、卸・大量発注向けには更に低価格（数ドル）という情報もあります。
日本国内での目安（新品）
- 入門用プラスチック・6穴・ソプラノ/アルト調：約 ¥600〜¥3,000
- 中級モデル・ブランド付き・12穴・陶器・アルトC調：約 ¥4,000〜¥10,000＋
- 高級仕様・木製・手作り・多穴：¥10,000以上の場合あり
中古市場の傾向
- 中古では「使用感・材質・ブランド・穴数・調性・状態」で価格が大きく変わります。
- 入門仕様の中古なら数千円〜という例あり。
- 高級仕様の中古モデルでは新品価格に近いかそれ以上ということも。
✅ 購入時のチェックポイント
オカリナを購入する際、以下の点を確認すると満足度が上がります。
- 材質（陶器・プラスチック・木製） → 音色・耐久性・価格に影響
- 穴数・調性（6穴・10穴・12穴／ソプラノC・アルトCなど） → 演奏可能な曲・音域に影響
- ブランド・製造品質 → 安定した音程・操作性が大切
- 新品か中古か → 中古の場合はヒビ・欠け・調律ズレに注意
- 付属品（ケース・ストラップ・指穴チャート）や輸送・送料も確認
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