スポンサーリンク

D’Angelico(ディアンジェリコ)エレキギター楽器の特徴、価格、ブランドの歴史について

Instrument

D’Angelicoは1932年に設立されたアメリカのギターメーカーです。ニューヨークのマンハッタンを拠点とするメーカーで存在感のあるデザインが特徴のギターブランドです。D’Angelicoは、古き良きアメリカの雰囲気を帯びた、しかし設計の新しい楽器として支持を集めています。かつてはとても小さいギター工房から始まりましたが、今となっては有名なギターメーカーとなっており、世界に認知されています。

スポンサーリンク

起源と歴史

アメリカでこの楽器は生まれました。アーティストはディアンジェリコのセミアコやフルアコのギターを使っており知名度や評価は高いです。韓国製や日本製よりも好評でguitarはセンターなどで売られています。ラインナップはinstagramやtwitter、facebookのページで見れます。


2. 初期の特徴

  • 初期は 手工製作のアーチトップ・ギター に特化
  • 年間生産はわずか 30〜35本程度
  • 独自の アールデコ風デザインクラウン型ヘッドストック がアイコン
  • 高品質な材料と精密な職人技で、ジャズギタリストから絶大な信頼を獲得

3. ジャズギターとの関わり

  • 1930〜1950年代、ニューヨークのジャズクラブで活躍するギタリストに愛用される
  • Joe Pass、Chuck Wayne、Tal Farlow などが使用
  • アーチトップ・ギターとしての音色は、ジャズ・ソロやコンピングに最適

4. ブランドの休止と再開

  • 1964年、ジョン・ディアンジェリコが逝去
  • その後、オリジナル工房は閉鎖
  • 2011年に ブランド再興
    • Excel、Premier、Deluxeシリーズなど、伝統デザインを現代仕様で復刻
    • アーチトップ、セミホロウ、ソリッドボディなど幅広く展開

5. 現代のD’Angelico

  • アメリカの New York工房 を中心に生産
  • 過去の伝統デザインを尊重しつつ、モダンな材質・ピックアップを装備
  • ジャズだけでなく、ブルース・ロック・ポップスなど多ジャンルで人気
  • 高級手工ギターと量産ラインを両立させ、入門〜プロ仕様まで幅広く展開

開発会社

D’Angelico

創業者

John D’Angelico 1905 – 1964 

John D’Angelicoは1905年にニューヨークでイタリア系アメリカ人の家族に生まれ、1914年に彼の大叔父であるラファエル・シアーニに弟子入りしました。彼はバイオリン、マンドリン、フラットトップギターを製作しました。この見習い期間は後に彼がアーチトップギターに組み込んだ建設原理の基礎となりました。彼はマンハッタンのリトルイタリーのケンメアストリート40番地に1932年にディアンジェリコギターを設立しました。ここで彼は最初に16インチのギブソンL-5に基づいてギターを作り始め、その後彼自身のデザインを開発しました。

特徴と構造、サイズ

では D’Angelico(ディアンジェリコ)ギター の「特徴・構造・サイズ」について詳しくまとめます。

🎸 特徴

  1. アーチトップ構造
    • ボディトップ(表板)が軽く湾曲している「アーチトップ」タイプが主流
    • ジャズやブルースでのソロ演奏やコンピングに最適
    • 音のレスポンスが速く、柔らかく丸みのある音色が特徴
  2. クラウン型ヘッドストック
    • ディアンジェリコのアイコン的デザイン
    • 美しいアールデコ風の装飾を施したモデルもある
  3. 高級材使用
    • 表板:スプルース(Sitka spruceなど)
    • 裏板/側板:メイプル(フレイムメイプルやスプルース)
    • ネック:メイプルやマホガニー
    • 指板:ローズウッドまたはエボニー
  4. 多彩なボディタイプ
    • アーチトップ(Jazz向け)
    • セミホロウ(Hollow + Solidハイブリッド)
    • ソリッドボディ(Rock/Pop向け)
    • ミニサイズ・スモールボディ(初心者や女性向け)
  5. 音色の特徴
    • ジャズ向け:柔らかくウォームで丸みのある音
    • ソリッドボディ:シャープで音の立ち上がりが早い
    • 共通:音抜けがよく、ソロ演奏でも伴奏でも使いやすい

🛠 構造の詳細

部位特徴
ボディトップ板はアーチ型、裏板はフレイムメイプルなど高級材を使用。セミホロウでは中心部にソリッドブロックを内蔵。
ネック1ピースまたは複合構造。ジョイントはセットネック(ボディに接着)で伝統的な仕様。
指板ローズウッドまたはエボニー。20〜22フレット程度が多い。
ブリッジアジャスタブル式が多く、ピッチ調整が容易。
ペグクラシックスタイルのゴールドペグやオープンギアタイプが多い。
ピックアップモダンモデルはハムバッカーやシングルコイルを搭載。ジャズ・ブルース対応。
装飾トップエッジやヘッドストックにバインディングやパールインレイが入るモデルも多い。

📏 サイズ

アーチトップ・ジャズギター(一般的な目安)

項目寸法備考
スケール長24.75〜25.5インチ(約62.9〜64.8cm)弦長、弾きやすさに影響
ボディ長約17〜20インチ(約43〜51cm)アーチトップは大型
ボディ幅約14〜17インチ(約35〜43cm)中央部が少し細くなる形状
ボディ厚約1.5〜2インチ(約3.8〜5cm)ホロウボディは軽量
重量約3.5〜4.5kgセミホロウはやや重め、ソリッドはさらに重量増

ミニサイズ・スモールボディ

  • ボディ長:14〜16インチ
  • ボディ厚:1.5インチ前後
  • 重量:約3kg前後
  • 子供や女性、持ち運び用途に最適

全モデルのラインナップ

では D’Angelico(ディアンジェリコ)ギターの 主なモデル・シリーズ一覧(ラインナップ) を紹介します。全モデルを網羅するのは難しいですが、公式に分類されている「シリーズ」と代表モデルを整理します。

📚 シリーズ一覧

公式サイトによると、主なシリーズは以下の3つです:

  • D’Angelico Premier Series:もっともアクセスしやすい価格帯。ソリッドボディ、セミホロウ、アコースティックなど幅広く。
  • Excel Series:ヴィンテージ調・高仕様モデル。セミホロウ・ホロウ・アコースティック。
  • Deluxe Series:最上位・限定仕様・カスタムフィーチャー付きモデル。

また、ボディタイプ別(Hollow Bodies/Semi‑Hollows/Solid Bodies/Acoustics)にもカテゴリがあります。


🎸 代表モデル(シリーズ別にいくつか)

以下、代表的なモデルを「製品参照」付きで紹介します。

  • D’Angelico Premier Mini DC:Premierシリーズ、ミニサイズ仕様。取回しの良さが特徴。
  • D’Angelico Premier Brighton:Premierシリーズ、ソリッドボディ(ダブルカッタウェイ)タイプ。
  • D’Angelico Premier DC:Premierシリーズ、セミホロウ仕様。用途広め。
  • D’Angelico Premier EXL‑1:Premierながら「EXL‑1」名が付く、少し伝統モデル寄り。
  • D’Angelico Premier SS:Premierシリーズ、シングルカッタウェイ・セミホロウ仕様。
  • D’Angelico Excel SS:Excelシリーズ、セミホロウ仕様・上位仕様モデル。

📝 補足・注意点

  • 上記モデルは「シリーズと代表モデル」の一部です。Excel/Deluxe/Premierにはそれぞれ多数のバリエーション(カラー、ピックアップ構成、限定仕様など)が存在します。公式サイトも多数のモデルをリストしています。
  • 日本国内流通モデルや仕様(ピックアップ・国産輸入仕様)では、モデル名や仕様が海外版と多少異なる場合があります。
  • 「全モデル」という観点では、限定モデル・Signatureモデル・過去仕様・生産完了モデルなど含めるとかなりの数になるため、上記はあくまで「主要シリーズおよび代表モデル」の案内となります

D’Angelicoのモデル

商品はオリジナルのカラーで形状や仕様も独特、メイプルのネック、エボニー、シェイプ、ハムバッカー、トラスロッドが搭載されておりgibsonにも劣らないメーカーです。

Atlantic

Brighton

Bedford

Ludlow

奏法、難易度

では D’Angelico(ディアンジェリコ)ギター奏法と難易度 について詳しくまとめます。

🎸 奏法

1. 基本的な持ち方

  • ソリッド・セミホロウ/アーチトップとも共通
  • ボディは座った場合は右腿に置く
  • 立って弾く場合はストラップで肩掛け
  • 左手で指板上のフレットを押さえ、右手でピック/指弾きで弦を弾く

2. 弾き方のバリエーション

  1. ピック弾き(Flatpicking)
    • ジャズ/ブルース/ロックでよく使われる
    • 単音メロディやコードの刻みを明瞭に弾く
  2. フィンガースタイル(Fingerstyle)
    • セミホロウ・アコースティック系で使いやすい
    • メロディとベースを同時に弾くことが可能
  3. ジャズ特有の奏法
    • コンピング:コードのリズム伴奏
    • ソロフレーズ:アーチトップの豊かな共鳴を活かした単音演奏
    • ミュート奏法やウォームなトーンの活用
  4. エレキ的奏法
    • ストレートなソロ/リードプレイ
    • ブルース/ロックではピッキング強弱で音色を変える
    • ピックアップを使ったハーフトーン・クリーントーンのコントロール

3. 装飾・テクニック

  • ビブラート:音を揺らして表情を加える
  • スライド/グリッサンド:フレット間を滑らかに移動
  • ハンマリング・オン/プリング・オフ:流れるようなフレーズを作る
  • コードの分散/アルペジオ:ジャズやポップスの伴奏で多用

⚡ 難易度

1. 初心者向けか?

  • 比較的扱いやすいモデルも多い
    • Premierシリーズなどセミホロウ・ソリッド系はフレットが明瞭で弾きやすい
  • アーチトップや大型ボディは重量があるので、座って演奏する場合は安定感が必要

2. 難易度のポイント

項目難易度の理由
ボディサイズ・重量アーチトップやセミホロウは大型で重め。長時間演奏は体力が必要
複雑なジャズ奏法コンピング・コードワーク・スウィング感を出すには経験が必要
フィンガースタイル左右の独立した動き、ベースとメロディ同時演奏は練習量が必要
音色コントロールピックアップ使用や右手の弦のタッチで音色を自在に変えるテクニックが求められる
ハーフトーン・ミュート奏法ジャズ特有の柔らかい音色を出すには精密な右手操作が必要

有名な奏者

🌟 ジャズ・ギター界の巨匠

1. ジョー・パス(Joe Pass)

  • 国籍:アメリカ
  • ジャンル:ジャズ
  • 特徴
    • D’Angelicoのアーチトップを愛用
    • 単音ソロ演奏やコードコンピングで有名
    • 卓越したフィンガースタイルで「ジャズギターの巨匠」と称される

2. チャック・ウェイン(Chuck Wayne)

  • 国籍:アメリカ
  • ジャンル:ジャズ
  • 特徴
    • 1940〜1950年代にD’Angelicoを使用
    • モダンジャズのフレーズやハーモニー理論を実演
    • セミホロウ・アーチトップの音色を活かした演奏

3. タル・ファーロウ(Tal Farlow)

  • 国籍:アメリカ
  • ジャンル:ジャズ
  • 特徴
    • 高速フレーズと複雑なコードワークで知られる
    • D’Angelicoギターを愛用して、ウォームで明瞭な音色を引き出す

🎵 ブルース/ロック系の奏者

4. デヴィッド・バーン(David Byrne)

  • 国籍:アメリカ
  • ジャンル:ロック/アートロック
  • 特徴
    • D’Angelicoアーチトップ・セミホロウをライブで使用
    • 独特なリズム感とトーンを表現

5. マイク・キャンベル(Mike Campbell)

  • 国籍:アメリカ
  • ジャンル:ロック
  • 特徴
    • トム・ペティ&ザ・ハートブレイカーズで使用
    • セミホロウタイプで多彩な音色を演出

🏞 その他の注目ギタリスト

名前国籍ジャンル特徴
Peter BernsteinアメリカジャズExcelシリーズ愛用、温かみのあるトーン
Johnny Smithアメリカジャズアーチトップで洗練されたコード演奏
Lenny Breauカナダジャズ/フュージョンハーモニクス奏法と複雑な指弾きで知られる

新品と中古の製品ラインナップと価格相場

D’Angelico ギターの 新品と中古の代表的製品ラインナップと日本国内での価格相場を整理してお伝えします。価格はあくまで目安で、仕様・モデル年式・在庫状況によって変動します。

🎸 新品モデル・代表機種と価格目安

以下は新品として流通している代表的モデルです。

簡単にそれぞれの特徴と価格目安を整理します:

  • D’Angelico Premier Brighton:セミホロウ/ソリッド系の入門~中級機。日本国内価格で 約¥93,500 程度。
  • D’Angelico Premier Atlantic:同じくPremierシリーズの別モデル、価格も 約¥93,500 程度。
  • D’Angelico Premier SS:手に届きやすい価格帯、 約¥84,800 程度。
  • D’Angelico Premier EXL‑1:少し仕様が上がった中級モデルで、 約¥85,000~10万円台
  • D’Angelico Premier Mini DC:ミニサイズ仕様。より手軽に使いたい方向け。価格は 約¥72,500 程度。
  • D’Angelico Deluxe Bedford:上位仕様「Deluxe」シリーズ。価格目安 約¥140,000以上
  • 「中位モデル比較」:Premier Atlantic/EXL‑1あたりが中位価格帯。
  • 「ハイエンド仕様」:Deluxeシリーズなどが高価格帯。

🧮 新品価格帯まとめ

  • 入門~低価格モデル: 約¥70,000~¥100,000 程度
  • 中級仕様: 約¥100,000~¥200,000 程度
  • 上位/ハイエンド仕様: ¥200,000以上 もあり得る
    例として、国内楽器店で Excel/Deluxe仕様が 約¥214,500 程度で出ているものもあります。

🛍 中古/アウトレットモデルと価格相場

中古やアウトレットの価格も、状態・仕様によって大きく変わります。国内の実例からいくつか紹介します。

  • 楽器店での中古リストにて、USED D’Angelico NYL‑4 が ¥461,781 で出品。
  • また、USED Premier SS Black Flake が ¥75,446 という価格例。
  • 中古サイトで Excel EXL‑1 が「通常価格¥396,000 → 特価 ¥198,000」で掲載されていました。

📊 中古価格帯まとめ目安

  • 比較的状態良く手頃仕様: ¥70,000~¥120,000 程度
  • 中仕様・仕様良好モデル: ¥150,000~¥200,000程度
  • 高仕様・ヴィンテージ・コレクター仕様: ¥300,000以上もあり得る

これから楽器を買いたいなら

これから楽器を買いたいなら以下の記事を参考にしてみてください。オンラインと店頭いずれの対応もしており、登録はすぐにできます。案内に沿って登録しましょう。

中古楽器を売りたいならどうする?

中古楽器を売りたいなら中古の買い取り業者で買い取ってもらうことがおすすめです。パーツや部品での買取もあります。無料査定がありますのでまずは相談してみてはいかがでしょうか?

これからレッスンをしたい方は?

これからレッスンをして楽器が上手くなりたい、楽しみたいと言う方には音楽教室がとてもおすすめとなります。以下の記事で紹介していますので参考にして申し込みをしてみましょう。

コメント

Translate »
タイトルとURLをコピーしました