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ケーナ : 南米の民族楽器の管の特徴、価格、歴史について

Instrument

世界中で人気の民族楽器商品ケーナは南米にある固有のフルートです。南米のボリビアかペルー付近発祥とされる縦笛です。紀元前から動物や人の骨をはじめさまざまな素材でつくられてきた笛と言われています。とてもマニアックな楽器で、民族音楽以外ではなかなか聞く機会はないかもしれません。

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起源と歴史

ボリビア、ペルーでこの楽器は生まれましたのでサンポーニャと発祥した場所は近いです。管の音が多く、種類も色々あります。材料は木や竹など木製で尺八のような吹き方をします。フォルクローレなどの名曲で演奏されることが多いです。初心者の奏者だと慣れるまで時間がかかり、難しいと言われています。キーの音域はとても広く、弦楽器のチャランゴなどと併せて奏でることで豊かな表現力を実現できます。

1. 起源

最古の類似楽器は 紀元前2000〜1000年頃の先インカ文明/プレ・インカ文明の遺跡で発見されており、すでに宗教儀式や生活の一部として使用されていました。

ケーナは 南米アンデス地方の伝統的縦笛 で、ペルー、ボリビア、エクアドル、チリ北部などで古くから使用されてきました。

名称「ケーナ(Quena)」は、ケチュア語やアイマラ語の “qina / qena” に由来すると言われています。

2. 歴史的発展

  • 先インカ・インカ文明期
    • 宗教儀式や収穫祭などの儀礼で使用。
    • 竹や骨など自然素材を使用して製作。
  • スペイン植民地時代(16世紀〜)
    • ケーナはヨーロッパの縦笛やフルートと融合し、一部の奏法や音階が変化。
  • 19〜20世紀
    • 民族音楽(フォルクローレ)や伝統演奏で広く使用。
    • 特にペルー、ボリビアでアンデス音楽の象徴的楽器として定着。
  • 現代
    • ワールドミュージック、ジャズ、ポップス、合奏など多様なジャンルで利用。
    • プラスチックや木材、メープル、プラムウッドなど多様な素材で製作されるようになり、演奏技術も高度化。

3. 文化的意義

  • ケーナは アンデスの風景や文化、民族性を象徴する楽器 とされ、祭りやダンス、宗教儀式に欠かせない存在。
  • 哀愁を帯びた音色は「山の風の声」を象徴するとされ、民族音楽の中心的役割を果たしています。

特徴と構造、サイズ

1. 特徴

  • 縦笛(端吹き)で、アンデス地方の伝統的な民族楽器
  • 音色:澄んだ中高音、哀愁を帯びた柔らかいトーンが特徴
  • ジャンル:アンデス民俗音楽(フォルクローレ)、ワールドミュージック、ソロ演奏や合奏など多用途
  • 携帯性:軽量で持ち運びやすく、野外演奏や祭りに適している

2. 構造

部位説明
ノッチ(唇当て部分)上端にU字またはV字の切り込みがあり、ここに唇を当てて息を吹き込む
指穴前面に6穴、背面に1穴(親指穴)が基本で、音階や半音を操作可能
管体竹製が一般的、木材(メープル・プラムウッド)、骨・陶器製もあり
音孔配置指孔の配置により基本音階が決まり、半音や微分音も出せる場合あり
  • 吹き方:唇をノッチに当てて端から息を吹き込み、指で穴を塞いで音を変える

3. サイズ

  • 標準的なG管(キーG)の長さ:約 38cm
  • 低音モデル(キーF、Dなど):長さは約 45〜50cm
  • 直径:約 1.5〜2cm(管の素材やメーカーにより多少変動)
  • 重量:竹製で約 30〜50g、木材モデルは50〜100g程度

4. 音域・音階

  • G管の場合:基本音域は約1オクターブ半〜2オクターブ
  • 半穴や口の開き方で微音(microtone)も可能
  • アンサンブルではほかの管楽器と合わせやすい

奏法、難易度

1. 基本的な奏法

ケーナは縦笛(端吹き)なので、吹き方や指使いが他の横笛と少し異なります。

吹き方

  • 上端のノッチ(U字またはV字形)に下唇を軽く当て、端から息を吹き込む
  • 息の角度・スピード・口の形で音の高さや音色を調整
  • 初めは音を出すだけでも練習が必要

指使い

  • 前面6穴+背面1穴(親指穴)を使い、音階や半音を操作
  • 半穴(指を完全に閉じない状態)や微音(微妙な息の角度で出す音)も使用可能
  • アンサンブルでは、メロディと装飾音を指使いで表現

音色の調整

  • 息の強弱でダイナミクス(音の強弱)を表現
  • 管体や唇の当て方によって、柔らかく澄んだ音や少しシャープな音に変化

2. 難易度

レベル内容難易度のポイント
初心者音を出す、基本音階を演奏ノッチに息を当てる角度調整、息の強弱をコントロール
中級曲を演奏、半音や微音を使用指穴操作の正確性、音程の安定、息のコントロール
上級高度な装飾音や表現技法、合奏・ソロ微細な息・指の使い分け、音色変化、長時間演奏時の持久力

3. ポイント

  • 音を出すまでが初心者の壁:ノッチへの息の当て方をマスターするまで練習が必要
  • 指の独立性:曲を演奏するには指穴の正確な操作が重要
  • 息のコントロール:音の強弱・音色・表現力は息の当て方で決まる
  • 素材による差:竹製は柔らかく響きやすいが、木材やプラムウッドは硬めで音が明瞭、扱いに慣れが必要

ケーナの曲

ケーナは主に伝統的なアンデス音楽で使用されます。 1960年以降、ケーナが使用される頻度が徐々に増えてきています。

楽器の有名な奏者

ケーナはアンデス地方の伝統楽器であり、フォルクローレやワールドミュージックの演奏家に愛用されています。代表的な奏者を紹介します。

1. アンデス民俗音楽の巨匠

エドゥアルド・サリーナス(Eduardo Salinas)

  • ペルー出身のケーナ奏者
  • 民族音楽の伝統を守りつつ、モダンアレンジでも活躍
  • ソロ演奏やワールドミュージックでの録音多数

アントニオ・ソリス(Antonio Solis)

  • ボリビアのケーナ奏者
  • アンデスフォルクローレのソロ演奏・アンサンブルにおいて世界的に評価
  • 伝統的な技巧と現代的アレンジの両方で演奏

2. 国際的に活動する現代奏者

カルロス・カブレラ(Carlos Cabrera)

  • ケーナを用いたジャズ・ワールドミュージックの演奏家
  • アンデス音楽の音色を現代音楽に融合
  • ヨーロッパや北米でも演奏活動

オルランド・モレノ(Orlando Moreno)

  • 南米アンデス出身
  • ケーナ奏者としてアルバム制作やフェス出演多数
  • 特に高音域・表現力豊かな演奏で知られる

3. フォルクローレ・バンドで活躍する奏者

  • ケチュア・アンデス・オーケストラのケーナ奏者たち
    • アンデス地方の伝統バンドで多数のケーナ奏者が活躍
    • 民族音楽祭や国際ツアーで演奏
  • イマニ・バンド(Imaani Band)
    • 世界的なワールドミュージックグループでケーナを使用
    • ケーナをソロやメロディ楽器として活用

新品と中古の製品ラインナップと価格相場

「ケーナ(Quena)」の購入を検討するにあたって、代表的なモデル、価格帯、そして参考にすべきポイントを整理します。

🎯 製品ラインナップ例

以下は実際に市場(日本/海外)で見つかるケーナのモデル例です:

それぞれ簡単に解説します:

  • ケーナG管 (Maple/漆/コンサート・モデル):メープル材+漆仕上げというハイエンド仕様。価格例として 約 ¥64,000
  • Woodwind Plum Wood QUENA Flute:プラムウッド材の中級モデル。価格例 約 ¥8,107
  • WARI QUENA PRO RED G管 木材モデル:木材(ワインレッド材)を使用したプロ用仕様。価格例 約 ¥5,300
  • Mallku 社製ケーナ ペルー製 竹製標準モデル:竹製の標準モデル。価格例 約 ¥6,500
  • セミプロ用竹製ケーナ ペルー製:竹製セミプロ仕様。価格例 約 ¥4,400
  • ペルーマルク社製ケーナ 竹製入門モデル:竹製入門モデル。価格例 約 ¥4,100
  • (上記のハイエンド/別仕様を再度リストしています)

📋 価格相場(新品・中古)

新品価格の目安

  • 入門~初心者向け竹製モデル:約 ¥4,000〜¥10,000程度。例として、入門竹製モデルが約¥4,100等。
  • 中級モデル(木材仕様など):約 ¥8,000〜¥30,000程度。例としてプラムウッドモデルが約¥8,107。
  • 上級/コンサート仕様(高級木材・漆・手工製など):約 ¥50,000〜¥70,000以上。例としてメープル/漆仕様が約¥64,000。
  • 希少材・限定仕様・国際輸入モデル等ではさらに高額になる可能性あり。

中古価格の目安

  • オークション/フリマなどでは、安価なものは ¥1,000〜¥8,000程度で出品されている例あり。
  • 状態・材質・仕様・ブランドによって中古での価値が大きく上下。高品質木材モデル/限定仕様なら中古で数万円以上になる可能性あり。
  • 海外マーケットでは、例えば手工製の木材モデルが US$135(1米ドル ≈ ¥150換算で約 ¥20,000前後) という例あり。

🔍 選び方・注意点

  • 材質による違い:竹製はコストが低く入門に向く。木材(メープル・プラムウッド等)は音質・耐久性・仕上げに優れ、値段も上がる。
  • 調律キー(調子)を確認:G管が標準的だが、D管・F管・低音モデルなど用途に応じて選ぶ。
  • モデルの仕上げ・ブランド・製作地域により値段・品質に違いあり。ペルー製や手工モデルは価格が上がることも。
  • 中古の場合は状態確認が重要:管の割れ・ノッチ部(唇当て部分)の痛み・指穴の加工状態・調律精度など。
  • 初心者にはまず廉価モデルで音を出しやすさ・吹き心地を確認するのがおすすめ。その後、表現力・音質を求めて上のランクにステップアップする戦略も有効。

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