Taylor Guitarsはカリフォルニア州エルカホンに拠点を置くアメリカのギターメーカーです。比較的歴史の短いメーカーですが、テイラーは今やマーチンやギブソンと並ぶ3大ギターブランドとして知られています。演奏性に優れた設計や、生のサウンドに近い出音など、ミュージシャン目線で製作されているギターであることからとても人気があります。2014年1月には米国国務省により企業優秀賞を受賞しました。
起源と歴史
アメリカでこの楽器は生まれました。トップのブランドでエレアコやアコギがピックアップされることがあり、購入が可能。情報は多く提供されており、しっかりしたものが店で買えるので安心。
🔹 創立
- 創立年:1974年
- 創設者:ボブ・テイラー(Bob Taylor)とカート・リストゥグ(Kurt Listug)
- 本拠地:アメリカ・カリフォルニア州エルカホン(El Cajon)
- 1970年代初め、ボブ・テイラーがギター製作を学び、1974年にラモンド社のギターショップを買収。その後、Taylor Guitars を設立。
🔹 初期の特徴
- 目標:演奏性の高いギターを手頃な価格で提供
- 革新:従来のギターよりも ネックの薄さ・弾きやすさ を重視
- 素材へのこだわり:持続可能な木材を使用し、音質と環境保護の両立を目指す
🔹 1980年代〜1990年代
- Taylor は アコースティックギター市場で急速に知名度を拡大
- 1980年代後半から CNC(コンピュータ制御)加工 を導入
- ネックやボディの精密加工が可能になり、製造品質が安定
- 特許技術「NTネック」を開発、ネックの調整やメンテナンスが容易になった
🔹 2000年代以降
- エレクトリック・アコースティックギターや小型モデル(GS Miniなど)を開発
- 音楽ジャンルや演奏スタイルに応じた 多様なモデル展開
- 環境への配慮:希少木材の持続可能な調達、製造工程の効率化
- 世界的に評価され、プロミュージシャンにも愛用されるブランドに成長
開発会社
Taylor Guitars
創業者
Bob Taylor
Bob Taylorは1974年にCart Listagと一緒にTaylor Guitarsを設立しました。1999年1月NTネックと呼ばれる特許取得済みのボルトオンネックを備えたギターの製造を開始しました。Bob Taylorはギターの設計や生産ラインの改善を重ねていきました。高品質で実用的なラインナップを次々に開発していきました。
特徴と構造、サイズ
Taylor Guitars は 演奏性・精度・音質・持続可能性 にこだわったアコースティックギターで、特に現代の弾き語りやライブ演奏に適しています。
🔹 特徴
- 演奏性の高さ
- ネックが薄く、指板が弾きやすい設計
- コードの押さえやすさやフィンガースタイルに適している
- 初心者でも比較的扱いやすい
- 構造の革新
- NTネック(Taylor独自特許)
- ネックとボディの接合部分を調整可能
- 反りや高さ調整が簡単でメンテナンス性が高い
- CNC加工による精密加工
- ネック、ブリッジ、サドルなどの部品精度が高く、安定した音質
- NTネック(Taylor独自特許)
- ボディ形状の多様性
- グランド・オーディトリアム(Grand Auditorium)
→ 弾き語り・コード伴奏向け - ドレッドノート(Dreadnought)
→ 力強い低音・ストローク向け - グランド・コンサート(Grand Concert)
→ フィンガースタイルや小柄な体格に最適 - GS Mini / Baby Taylor
→ コンパクトサイズで旅行や子ども向け
- グランド・オーディトリアム(Grand Auditorium)
- 素材と音質
- トップ材:単板シトカ・スプルース、マホガニーなど
- サイド・バック材:ローズウッド、コア材など
- 高品質材により明瞭な音色と豊かな倍音を実現
- 持続可能性への配慮
- 希少木材の持続可能な調達
- 製造工程の廃材削減、環境に配慮した生産
🔹 構造
| 部位 | 特徴 |
|---|---|
| ネック | NTネックで調整可能、薄くて弾きやすい |
| 指板 | 厚みが薄めでコードやフィンガリングに適する |
| トップ材 | 単板材(スプルース、マホガニー等)で明瞭な音色 |
| サイド・バック | ローズウッド、コア材等で音の豊かさを強化 |
| ブリッジ・サドル | 精密加工により音質安定 |
| ボディ形状 | ドレッドノート、グランド・オーディトリアム、グランド・コンサートなど |
🔹 サイズ
| シリーズ | 全長 | 弦長 | 特徴 |
|---|---|---|---|
| Baby Taylor | 約90 cm | 約530 mm | 超小型、子どもや旅行用 |
| GS Mini | 約95 cm | 約580 mm | コンパクト、軽量、持ち運びやすい |
| Grand Concert | 約100 cm | 約630 mm | 小ぶりでフィンガースタイル向き |
| Grand Auditorium | 約102–104 cm | 約645 mm | 弾き語りやコード演奏向き、標準サイズ |
| Dreadnought | 約104–105 cm | 約645 mm | 低音豊か、ストローク演奏に最適 |
種類について詳細
Taylor ギターは、用途・音色・価格・サイズに応じて複数のシリーズが展開されており、それぞれ特徴があります。大きく分けると エントリーモデル/中級モデル/上級モデル/コンパクトモデル/特別材モデル に分類できます。
🔹 1. 100シリーズ(エントリーモデル)
- 材質:トップ単板または合板(スプルース)+サイド・バックはサペリ材
- 特徴:Taylor 入門モデル。弾きやすさと価格のバランスが良い
- 代表モデル:114ce(F型)、110シリーズ
- 用途:初心者、家庭用、弾き語り入門
🔹 2. 200シリーズ(中級モデル)
- 材質:トップ単板(シトカスプルース)、サイド・バックにローズウッド風合板など
- 特徴:100シリーズよりも音質・演奏性が向上
- 代表モデル:214ce(Grand Auditorium)
- 用途:家庭演奏〜ライブ、弾き語り
🔹 3. 300〜500シリーズ(上級モデル)
- 材質:トップ単板+サイド・バック単板(ローズウッド、マホガニーなど)
- 特徴:音量・音質・響きのバランスが良く、プロ用途向け
- 代表モデル:
- 314ce / 314ce V-Class
- 514ce(ローズウッド×スプルース)
- 用途:ステージ演奏、録音、プロ用
🔹 4. 600〜900シリーズ(プレミアム・上級)
- 材質:高級単板材(シトカスプルース、コア材、ローズウッド)
- 特徴:トップグレードの木材使用、仕上げも美しい
- 代表モデル:
- 614ce(マホガニー×スプルース)
- 814ce(ローズウッド×シトカスプルース)
- 用途:録音・プロ演奏、音質最優先
🔹 5. GS Mini / Baby Taylor(コンパクトモデル)
- 材質:トップ単板/合板
- 特徴:
- 小型で軽量、旅行や小柄な体格に適する
- 弾きやすく、入門用としても人気
- 代表モデル:
- GS Mini(スプルース/ローズウッド)
- GS Mini-e Koa(コア材仕様)
- Baby Taylor(小型3/4サイズ)
- 用途:旅行用、子ども用、サブギター
🔹 6. 特別材モデル(コア材・希少木材)
- 特徴:
- コア材(Koa)、マダガスカルローズウッドなど、希少材使用
- 音色や外観が個性的
- 用途:コレクション、録音・演奏用、限定モデル

Taylor Guitars モデル
rosewood(ローズウッド)などの本格なモデルがあり、弾き方は大きくことなります。同じメーカーでも搭載されている木材、構造、アンプ、エフェクター、サイドやバックなど形状や音域の調整は異なります。一覧で店舗に並んでいる商品を紹介します。初めての方はジャンルによりコントロールも実際しにくいので詳細に気を付けましょう。アウトレットでの製品の中には響きが従来より豊かなものもあります。
Baby Taylor Series
「Baby」シリーズは、ボディ幅12 1/2″、弦長22 3/4″という3/4サイズのドレッドノートです。
GS-Mini Series
ボディ幅14 3/8″、弦長23 1/2″というサイズ感です。
Grand Theater Guitars
グランド・オーケストラを小型化させたオール単板ボディで、フルスケールに負けないサウンドを持つ高級コンパクトギターです。
Academy Series
エントリークラス向きのモデルです。
American Dream Series
新開発V-Classブレーシングを採用したモデルです。
奏法、難易度
Taylor ギターは演奏性に優れた設計が特徴で、初心者からプロまで幅広く対応しています。奏法や難易度は選ぶモデルや演奏スタイルによって異なります。
🎸 奏法
1. ストローク(コード弾き)
- アコースティックギターの基本
- ドレッドノートやグランドオーディトリアムで力強くコードを鳴らす
- 弦が均一に響くのでリズム伴奏に適している
2. フィンガースタイル(指弾き)
- グランドコンサートや GS Mini が向く
- 複雑な旋律・アルペジオ・メロディラインを弾きやすい
- 弦間隔が Taylor は広すぎず指弾き初心者にも扱いやすい
3. ハイブリッド奏法
- ピックと指を組み合わせて弾く方法
- ストロークでリズム、指でメロディやハーモニーを補完
- ライブ演奏や録音でよく使われる
4. スライド奏法・チューニング応用
- ミニギターや Baby Taylor はスライドやチューニングを変えて特殊奏法に挑戦可能
- コア材モデルなどは倍音が豊かなのでスライド奏法の表現力が高い
🎯 難易度
初心者向け
- モデル:Baby Taylor、100〜200シリーズ
- 特徴:
- ネックが薄く弦が押さえやすい
- 小型モデルは手が小さい人でも弾きやすい
- 難易度:★☆☆☆☆
- コード弾きや簡単なアルペジオなら数日~数週間で習得可能
中級者向け
- モデル:214ce、GS Mini、314ce
- 特徴:
- フィンガースタイルやハイブリッド奏法に適した弾きやすさ
- 弦高・ネック幅・ボディ鳴りを考慮して演奏表現の幅が広がる
- 難易度:★★★☆☆
- 複雑なアルペジオやライブ演奏レベルでの表現力習得に挑戦
上級者向け
- モデル:600〜900シリーズ、特別材モデル
- 特徴:
- プロ・録音向けの音質と表現力
- 弦の微妙なタッチで倍音やニュアンスを操る
- 難易度:★★★★☆〜★★★★★
- 音色を最大限に引き出す技術、指使い・ダイナミクスの調整が求められる
有名な奏者
Taylor ギターはプロ・アマチュア問わず多くのアーティストに愛用されています。ジャンルはポップス、ロック、フォーク、ブルースなど幅広いです。
1. テイラー・スウィフト(Taylor Swift)
- ジャンル:ポップ、カントリー
- 特徴:
- 主にGS Miniや214ceなどを使用
- 弾き語りやライブでTaylorの演奏性を活かして演奏
- 自身の名前とブランドが同じで話題にもなった
2. キース・アーバン(Keith Urban)
- ジャンル:カントリー、ロック
- 特徴:
- Taylor 814ceなど中〜上級モデルを使用
- 弾き語り、ステージ演奏で豊かな音量とクリアなサウンドを活かす
3. ジェイソン・ムラーズ(Jason Mraz)
- ジャンル:ポップ、アコースティック
- 特徴:
- GS Mini やカスタム Taylor モデルを使用
- フィンガースタイルを中心に多彩な表現
4. エド・シーラン(Ed Sheeran)
- ジャンル:ポップ、シンガーソングライター
- 特徴:
- Taylorの小型・軽量モデル(GS Miniなど)やカスタムモデルを使用
- ループペダルと組み合わせたライブ演奏に最適

新品と中古の製品ラインナップと価格相場
「Taylor Guitars(テイラー・ギター)」の新品・中古の代表的な製品ラインナップと、価格相場を整理します(日本国内・海外両方のデータを含みます)。あくまで目安としてご覧ください。
🎸 代表モデル例
以下、各モデルと特徴・価格の紹介です:
- Taylor 110e Walnut:入門〜エントリー向けモデル。価格例として「¥77,000」が通販で確認されています。
- Taylor 114ce Walnut:入門モデルながら “114” シリーズ。価格例「¥98,890」。
- Taylor 214ce:中級定番モデル。価格例「¥147,046」。
- Taylor 214ce Walnut:214のウォルナット材仕様。価格例「¥154,900」。
- Taylor BE 814ce Blacktop:上級プレミアムモデル。価格例「¥719,910」。
- Taylor 214ce‑Koa:中級モデルでも希少木材“コア(Koa)”仕様。価格が通常よりアップ。
- (重複モデルを含み、価格差/材質差を示しています)
新品価格の目安(日本国内)
- 入門モデル(100〜200シリーズ:例110e/114ceなど): 約¥70,000〜¥150,000 レンジ。
- 中級モデル(200〜500シリーズ:例214ceなど): 約¥150,000〜¥300,000 程度。
例えば、214ce:新品価格例「¥147,046」。 - 上級モデル/希少材仕様(600以上/限定仕様など): ¥300,000〜¥700,000以上 の場合あり。 例:BE 814ce Blacktop価格「¥719,910」。
また、限定仕様/日本限定モデルなどではさらに高額になることがあります。
中古価格の目安
- 日本国内中古例:例えば「USED Taylor / 317e V‑CLASS」価格「¥185,400」。
- 海外中古例:アメリカの中古ギターショップでは、例えば「Used Taylor 214CE」価格 “US $699.99” 程度。
- 中古価格はモデル・年式・材質・状態(使用感・キズ・修理歴)で幅が非常に大きいため、あくまで目安。中古でも人気モデルは新品価格と近い場合もあります。
- また、価値が落ちにくいブランドとして「Taylor」名が挙げられています。 > “Buy a used guitar with a big name like Martin or Taylor. … you can always sell it later for what you paid.”
📋 選び方のヒント
- 予算が ¥100,000 未満 の場合 → 110e・114ceあたりの入門モデルがおすすめ。
- 予算が ¥150,000〜¥300,000 程度なら → 214シリーズ等の中級モデル。材質(ウォルナット/コア)による音色の違いもチェック。
- 音質・素材・ブランド価値を重視するなら → 上級モデル・希少材・限定仕様。予算と相談。
- 中古購入を検討する場合は「年式・使用状態・オリジナル仕様か/改造されていないか」を必ず確認。
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