人気ジャズエレキギターはおすすめ?初心者におすすめの楽器の商品値段(価格)、特徴や歴史について最新版ポイントを解説します。ギターの中でもジャズに特化したものとなっており、実際に多くのプレイヤーにとても多く使われているギターの仲間です
ジャズエレキギターとは?
ジャズエレキギターとは、主にジャズの演奏で用いられるエレクトリックギターのことを指します。ジャズギターの伝統はアコースティック(セミアコースティック)ギターにありますが、モダンジャズやフュージョンではエレキギターも多用されます。以下に詳しく解説します。
🎸 1. 定義
- エレキギターを使ってジャズ特有のコードワークや即興演奏を行うスタイル。
- アコースティックジャズギターよりもサスティン(音の伸び)や音量のコントロールが自由で、バンドでのバランスも取りやすい。
- ジャズだけでなくフュージョンやポップス寄りのジャズでも活用される。
🎵 2. 特徴
- 音色の柔軟性
- クリーントーン中心で、リバーブや軽いコーラスをかけて柔らかく響かせる。
- アンプやエフェクターで微妙なニュアンスやテンション感を調整可能。
- コードワーク
- 7thコードやテンションコードを多用した複雑な和音を弾きやすい。
- ミュートやアルペジオでコンピング(バッキング)が可能。
- ソロ表現
- スケールやモードを使った即興演奏に適している。
- エレキならではのベンド、スライド、ハーモニクスで表現の幅が広がる。
- バンドアンサンブルとの相性
- ベースやドラムと組んだバンド演奏で、アコースティックより音量調整が容易。
- ジャズトリオ(ギター・ベース・ドラム)でも主旋律・コード両方を担当できる。
🎸 3. 主なギタータイプ
- セミアコースティック(ハーフアコースティック)
- Gibson ES-175、ES-335など
- ジャズギターの定番。温かみのある音色。
- フルエレキギター
- ソリッドボディタイプも使用可能(フュージョン寄り)
- クリアでタイトな音色、エフェクトとの相性が良い。
- ホロー/セミホローボディ
- 音が柔らかく、ハウリングしにくい
- 小編成ジャズバンドで使いやすい
🎵 4. 有名ジャズエレキギタリスト
- ウェス・モンゴメリー (Wes Montgomery)
- セミアコースティックでオクターブ奏法を駆使。
- ジョー・パス (Joe Pass)
- ソロギターで高度なテンションコード・アドリブ演奏を展開。
- ジョン・スコフィールド (John Scofield)
- モダンジャズやフュージョンでエレキギターを多用。
- パット・メセニー (Pat Metheny)
- ソリッド/セミアコを組み合わせ、多彩な音色でフュージョンを牽引。
ジャズエレキギターの歴史について
ジャズエレキギターの歴史は、アコースティックギター中心だったジャズギターの演奏スタイルが、エレキ化によってバンド編成や表現の幅を大きく広げた流れです。以下に時代ごとの流れを整理しました。
🎸 1. 誕生期(1930年代〜1940年代)
- 背景:ジャズバンドの拡大により、アコースティックギターの音量ではベースやブラスセクションに埋もれることが多かった。
- 登場:1930年代後半、Gibson ESシリーズなどセミアコースティックギターの登場。
- 特徴:
- セミアコでアンプに接続し、音量を拡張。
- ウェス・モンゴメリー以前の先駆者がアンサンブルでギターを際立たせる。
🎵 2. モダンジャズ時代(1950年代〜1960年代)
- 代表ギタリスト:
- ウェス・モンゴメリー (Wes Montgomery):オクターブ奏法とセミアコでの温かい音色。
- ジョー・パス (Joe Pass):ソロギター、テンションコードの高度な使用。
- 進化:
- アコースティック寄りのギターでもアンプ使用が一般化。
- ハードバップやモダンジャズのリズム&即興に合わせたコードワークが発展。
🎶 3. フュージョン/エレクトリック化の進展(1970年代)
- 背景:
- ジャズロック/フュージョンの登場により、バンド編成が電化され、音量・エフェクトの活用が必須に。
- 代表ギタリスト:
- ジョン・スコフィールド (John Scofield):エフェクトを駆使したモダンジャズ・フュージョン。
- ラリー・カールトン (Larry Carlton):フュージョン系のソロギタリスト。
- 特徴:
- ソリッドボディやセミソリッドギターを使用。
- クリーントーンだけでなく、オーバードライブやコーラスで表現の幅を拡大。
🎸 4. 現代ジャズエレキギター(1980年代〜現在)
- スタイルの多様化:
- クラシックジャズ/ハードバップ/スムースジャズ/フュージョン/ジャズロックなど、ジャンルに応じてギター選択やトーンを変化。
- アコースティック寄りの温かい音色から、エフェクトでモダンかつ独自の音色まで幅広く表現。
- テクノロジーの影響:
- マルチエフェクター、デジタルアンプ、ルーパーなどで即興表現が進化。
- 若手・中堅ギタリストがYouTubeやオンラインレッスンで世界に発信。

ジャズエレキギターの特徴や構造、サイズ
ジャズエレキギターの特徴・構造・サイズについて詳しくまとめます。ジャズ用エレキギターは、ジャズ特有の温かい音色やコード表現を出すために設計や構造が工夫されています。
🎸 1. 特徴
- 音色の柔らかさ・温かさ
- クリーントーンで豊かなハーモニーを表現。
- セミアコやフルアコースティックに比べてハウリングに強く、バンド演奏で扱いやすい。
- コード演奏に適した設計
- 7th、9th、13thなどのジャズコードを弾きやすい。
- ミュートやアルペジオの表現がしやすい。
- 即興演奏(ソロ)にも対応
- モードやスケールを使ったアドリブ演奏がしやすい。
- ベンド、スライド、ハーモニクスなどの表現が可能。
- バンド編成との相性
- エレキアンプに接続して音量をコントロールでき、ドラムやベースに埋もれにくい。
🎸 2. 構造
ジャズエレキギターはセミアコースティックタイプが主流ですが、フルソリッドも使用されます。
■ セミアコースティック
- 中空または部分的に中空のボディ
- ボディ上面に“fホール”があり、アコースティックな響きを持つ
- ピックアップ:主にハムバッカー(温かい音色・ノイズ少なめ)
- メリット:音が柔らかく、温かみのあるジャズトーン
- デメリット:ハウリングが起きやすい
■ ソリッドボディ(フルエレキ)
- 完全な固体ボディ
- ピックアップ:ハムバッカーやシングルコイル
- メリット:アンプ依存だがハウリングしにくく、音色の安定性が高い
- デメリット:アコースティックな響きは少なめ
■ ネック・指板
- ネックは比較的太めのものが多く、コード押さえやアルペジオに適した幅
- フレット数:22〜24フレットが一般的
■ ピックアップ
- ハムバッカーが主流(温かい音色、ノイズ少)
- 一部フュージョン系はシングルコイルを使用して明るめの音も出す
🎸 3. サイズ
| 部位 | 仕様の目安 |
|---|---|
| ボディ厚 | セミアコ:約45〜50mm / ソリッド:約40mm |
| ボディ幅 | 約350〜420mm(ギターの横幅) |
| スケール長 | 24.75〜25.5インチ(約628〜648mm) |
| ネック幅 | ナット幅:約42〜44mm(ジャズコードが押さえやすい) |
| 重量 | セミアコ:約3〜4kg / ソリッド:約2.5〜3.5kg |
- セミアコはボディが厚めで少し重く、温かいトーン。
- ソリッドは薄めで軽く、音の安定性とハウリング耐性が高い。
ジャズギターの奏法や難易度について
ジャズギターの奏法や難易度について整理します。ジャズギターはコードワーク・リズム・即興演奏の3つの柱があり、それぞれに特有のテクニックや難しさがあります。
🎸 1. ジャズギターの主な奏法
■ コードワーク(コンピング)
- 特徴:
- 7th、9th、13thなど複雑なテンションコードを多用
- アルペジオやミュートを使ったリズム重視の伴奏(コンピング)
- テクニック例:
- ストレッチコード(人差し指で1フレット飛ばして押さえる)
- ハーフテンション・フルテンションの切り替え
- タイム感を意識した裏拍のリズム
■ ソロ演奏・アドリブ
- 特徴:
- スケールやモードを使って自由に即興
- メロディラインとコードの響きを意識して演奏
- テクニック例:
- ベンド、スライド、ハンマリング、プリング
- オクターブ奏法(Wes Montgomeryスタイル)
- モーダルソロ(ドリアン・ミクソリディアンなど)
■ ピッキング・ストローク
- 指弾き(Fingerstyle)
- ジャズらしい柔らかい音色
- 低音弦は親指、メロディは人差し指〜薬指で弾く
- ピック弾き(Pick)
- クリーントーンでも音がはっきりする
- モダンジャズやフュージョンで多用
■ ハーモニクス・特殊奏法
- ナチュラルハーモニクスやタッピングを使ってフュージョン的な表現
- ベンドやスライドでメロディを装飾
🎸 2. 難易度の目安
| 項目 | 初級 | 中級 | 上級 |
|---|---|---|---|
| コード | 基本7thコード・簡単なアルペジオ | テンションコード・コード進行でコンピング | 複雑テンション・コードチェンジで即興伴奏 |
| リズム | 4拍ストロークや単純裏拍 | 裏拍・スウィング感・シンコペーション | 複雑ポリリズム・変拍子への対応 |
| ソロ | 簡単なスケールでメロディ | モード・アプローチノート使用 | 高度なオクターブ奏法・フレーズ構築・即興センス |
| テクニック | ピッキング・指弾き基本 | ベンド・スライド・ハンマリング | タッピング・ハーモニクス・高度な装飾技法 |

おすすめのジャズギター10選
ジャズギター(特にエレクトリック・セミ/ホロウボディなど)でおすすめのモデルを、10本+α紹介します。用途(初心者・中級・プロ)、価格帯などを踏まえて選びました。フルアコのものからアクセサリーがついているものまで情報を紹介します。購入のさいは商品をよくみて注文しましょう。
🎸 おすすめジャズギター 10選+α
以下は、セミホロウ、ホロウ、アーチトップなど、ジャズ演奏に非常に適したギターを中心に選んだモデルです。
以下、特に注目のモデルをいくつかピックアップして特徴を解説します。
- Epiphone ES‑335
セミホロウの定番。Gibson ES‑335の手頃な派生モデルで、ジャズの温かくバランスのいいトーンが得られる。初心者〜中級者にも人気。 - D’Angelico Excel EXL‑1
大きめのホロウボディ+アルトサイズで、ジャズらしい豊かな響き。伝統的なアーチトップスタイルが魅力。 - Strandberg Salen Jazz NX 6
モダンなデザイン+6弦仕様。セミホロウとソリッドのハイブリッド的構造で、現代ジャズやフュージョンにも対応。 - D’Angelico Excel SS
セミホロウながら薄めのデザイン。軽量で取り回しがよく、ステージで長時間演奏する人におすすめ。 - Ibanez AM93QM Artcore
IbanezのArtcoreシリーズ。フルホロウ構造で、伝統的なジャズサウンドを低価格で提供。やや軽めで初心者にも扱いやすい。 - Donner DJP1000 セミアコ
非常に手頃な価格帯のセミアコ。予算を抑えつつジャズ用ギターを探している人に最適。 - D’Angelico Mini DC
小ぶりなボディのダブルカッタウェイ。手の小さい人や軽量ギターを求める人にぴったり。 - GROTE 335 Style Semi‑Hollow
非常にコスパが高いモデル。見た目も335風で、練習用やサブギターとしておすすめ。 - GROTE Jazz Semi‑Hollow
超リーズナブルながら、特徴的なセミホロウサウンドを持つ。予算重視のジャズ入門者向き。 - D’Angelico Premier EXL‑1
上記EXL-1のプレミアム版。高品質な木材と仕上げで、より深みのあるサウンドと高級感。
新品と中古の相場価格、値段はいくら?
ジャズエレキギター(主にセミ/ホロウボディタイプ)の 新品と中古(中古/中古セミホロウ)の相場価格 について、大まかな目安をまとめます。
ここから主なモデルの価格を一部紹介:
- Epiphone ES‑335:約 ¥69,500(新品)
- Gretsch G5422TDC Hollow:約 ¥120,900(中古・セカンドストリート)
- Grote Jazz Semi‑Hollow Body:約 ¥23,100(新品)
- Grote 335‑style Semi‑Hollow w/ Bigsby:約 ¥29,900(新品)
- Grote Jazz Semi (Red):約 ¥21,000(中古)
📊 一般的な相場目安(新品 vs 中古)
| クラス | 新品相場 | 中古相場・例 |
|---|---|---|
| エントリー/廉価セミホロウ | ¥20,000~¥50,000(例:Grote系) | メルカリなどで ¥20,000~¥90,000 の幅あり。 |
| ミドル/定番セミホロウ | ¥70,000~¥200,000(例:Epiphone ES-335、Ibanez Artcore) | 中古でも ¥50,000~¥150,000 程度。RedditでもIbanez AF80などが $370(約¥60,000)で報告あり。 |
| ハイエンド/ホロウ系・アーチトップ | ¥200,000以上 | ビンテージやブランド物は 数十万~百万超えも。例えばGibson ES-175などはビンテージ価値が高い。 |
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